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Category: 読書

Tags: 時代小説  

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佐伯泰英「流離 吉原裏同心」

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佐伯泰英という小説家がいる。
時代小説のシリーズものを数多く書いている作家で、熱烈なファンが多く、今売れに売れている作家である。
書店に行くと特集コーナーが設けられていることも多く、さまざまなシリーズものがうずたかく平積みされているのを目にすることがある。
また最近ではNHKで「陽炎の辻」や「まっつぐ 鎌倉河岸捕物控」がドラマ化されているので、ご存知の方も多いのではなかろうか。
そんなわけで時代小説好きとしては、素通りするわけにはいかない作家なのである。
以前から気にはなっていたが、なかなか手が出ないでいたが、ようやくその小説を読んだ。
「吉原裏同心」シリーズの第一作目「流離」という小説である。

安永五年(1776年)、豊後岡藩の馬廻役、神守幹次郎は幼馴染で今は納戸頭、藤村壮五郎の妻となっている汀女と逐電した。
それを知った壮五郎は助太刀を引き連れて、ふたりの後を追う、といったところから物語が始まっていく。
逐電したふたりはその後、隠れるように各地を渡り歩き、やがて江戸へと上る。
そしてそこで吉原遊廓・四郎兵衛会所(しろべえかいしょ)の名主に剣の腕を買われ、裏同心と呼ばれる用心棒に納まる。
また汀女は俳諧の素養を生かし、吉原遊廓の遊女たちに俳諧の手ほどきをすることになる。
こうして吉原遊廓に持ち上がるさまざまな事件に関わっていくことになる。

物語はテンポよく進み、読み出すと筋書きの面白さにつられてついつい読み進んでいってしまう。
また登場人物も、なかなか魅力的な人物たちがそろっているといった具合で、道具立ても揃っている。
喩えて言えば、かつての東映時代劇の世界といったところ。
なかなか楽しめるエンターテインメントである。
ただこれ一冊だけでは、まだまだ夢中になるというところまではいかないが、今後はさまざまあるシリーズもの(居眠り磐音江戸双紙シリーズ、密命シリーズ、鎌倉河岸捕物控シリーズなど)を少しづつ齧ってみようかなどと考えている。

ところで佐伯泰英のプロフィールを少し紹介しておく。
1942年2月14日北九州生まれで現在69歳。
日大藝術学部映画学科を卒業後、スペインに渡り、「闘牛」を題材にした写真集やノンフィクションを出版、またミステリー小説や冒険小説を書くが、あまり売れず、作家廃業寸前まで追い込まれるが、56歳で初めて時代小説を書き下ろすとそれがようやくヒット、以後猛烈な勢いでつぎつぎと時代小説を生み出していく。
その数なんと8年間で100冊にのぼる。そしてトータルの発行部数は1500万部を越えるというから驚きだ。
そんな遅咲きの超売れっ子作家なのである。


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テーマ : 読書記録  ジャンル : 小説・文学

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年齢:今年(2018年)70歳です。
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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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