風に吹かれて

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Category: 落語

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三遊亭円生「掛取万歳」

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年の瀬が迫ると何かと慌ただしい気分になってくる。
これをやらなければいけない、というようなことが特別あるわけでもないのに、なぜか気持ちだけが急いてしまう。
一年の締めくくりとして遣り残したことはないか、そんなことをついつい考えてしまうのが年の瀬というものである。
落語の「掛取万歳」はそんな年の瀬が迫った長屋を舞台に繰り広げられる噺である。

大晦日の八五郎の家には、つぎつぎと借金取り(掛取り)がやって来る。
しかし払おうにも金がないから払えない。
そこで知恵を絞って思いついたのが、借金取りの好きな趣味を使って断りをするという方法である。
最初にやってきた狂歌好きの大家には狂歌で断り、つぎに来た喧嘩好きの魚屋にはけんか腰でやりこめてしまう。
そしてつぎに来た義太夫好きの大阪屋の旦那には義太夫で、また芝居好きの酒屋の番頭には仮名手本忠臣蔵のせりふを借りた芝居の口上で、そして最後にやって来た三河屋の旦那には、旦那の好きな三河万歳でという具合につぎつぎと器用にさばいていく。
最初は不安がっていたおかみさんも、そのさばき方の見事さに、しだいに興に乗っておもしろがる、というものである。
この噺の聴かせどころは、なんといってもその撃退法の見事さにある。
とくに円生の場合は、義太夫と芝居の口上が素晴らしく、思わず聴き入ってしまった。
それもそのはずで、そもそも円生が芸能の道に入ったのは、義太夫語りとしてだった。
6歳のとき、豊竹豆仮名太夫(とゆたけまめかなだゆう)という芸名の義太夫語りとして寄席に出ている。
その後9歳で落語家の仲間入りをすることになるが、昔とった杵柄で、義太夫語りはお手のものといった持ち芸なのである。
そういうわけで円生も気分よく演じており、そのうまさに思わず聞き惚れてしまった。
また大阪屋の旦那を大阪弁で演じるが、これも見事な大阪弁で、円生は生粋の江戸っ子と思われているが、実は大阪生まれで、東京に出たのは5歳になってからのこと。
大阪弁がうまいのも当然のことなのである。
それやこれやでこの噺は円生の独壇場といったところである。
その至芸をじっくりとご堪能あれ。










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テーマ : 落語  ジャンル : お笑い

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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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