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映画「クレイジー・ハート」

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昨年度のアカデミー主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスの「クレイジー・ハート」を観た。
かつては一世を風靡した老いたカントリー歌手、バッド・ブレイクの失意と再生を描いた映画である。
昔の栄光が忘れられず、酒びたりで自堕落な日々を送る男の姿を淡々と描いていくストーリーは、ごくありふれたパターンで、ことさらに目を惹くものではなかったが、ジェフ・ブリッジスの枯れた演技で見せられるとやはり味わい深いものがあった。
彼はこれまでにも何度もオスカー候補に挙げられながらも、賞とは無縁の存在だった。
それがこの映画でようやく栄光を掴むことができたのである。
それはまるで、失意の日々から立ち直ったバッド・ブレイクの姿とダブルかのようである。

ジェフ・ブリッジスは父親(ロイド・ブリッジス)も兄(ボー・ブリッジス)も俳優という芸能一家に生まれた。
1949年生まれの61歳。
少年期にはすでに父親のロイド・ブリッジス主演のテレビ映画「潜水王マイク・ネルソン」(懐かしい!!このシリーズのファンだった。)に出演するなど、そのキャリアは長い。
「ラスト・ショー」(1971年)、「白と黒のナイフ」(1985年)、「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」(1989年)、「フィッシャー・キング」(1991年)、「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」(1994年)、「白い嵐」(1996年)、「隣人は静かに笑う」(1998年)、「ビッグ・リボウスキ」(1998年)、「シービスケット」(2003年)など数多くの代表作があり、アクションからミステリー、コメディーまでと、その守備範囲は広い。
そうしたキャリアの集大成がこの映画「クレイジー・ハート」となるわけだ。
またミュージシャン役は「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」のジャズ・ピアニスト役ですでに経験済みで、そのときの彼も見事なミュージシャンぶりを見せていたが、今回はそれをはるかに凌ぐ演技であったことはいうまでもない。
この映画を観ながら、2008年にミッキー・ロークが復活を果たした映画「レスラー」を思い出した。
こちらも、昔の栄光を失った老レスラーの苦難の物語という共通点からの連想であった。
ともに同年代の俳優が(ミッキー・ロークは1956年生まれなので、若干若いが)こうした活躍を見せてくれると、ことのほかうれしいものがある。
年輪を経た後に見せることのできる演技というものは、派手さはないものの、深く心を打つ渋さを備えている。
その鈍い輝きが時間とともに、じわじわと心に染み入ってくる。
そうした余韻に心地よく浸ることのできる映画であった。


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テーマ : DVDで見た映画  ジャンル : 映画

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