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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 日本映画

Tags: 小津安二郎  

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映画「秋日和」

テレビをつけると、たまたまBSで小津安二郎監督の「秋日和」をやっていた。
昔観た映画なので、何気なく観ていたが、しだいに引き込まれてしまい、とうとう最後まで観てしまった。
やはりいい映画は、何回観てもいいものだ。
今回観直して気づいたのは、主役のふたり(母娘を演じる原節子と司葉子)よりも脇役であるおじさまたちや娘の親友の存在のほうが目だって魅力的だったということである。
おじさまたちを演じるのは、佐分利信、中村伸郎、北竜二の三人である。
彼らは原節子の亡夫の親友たちで、母娘を陰日なたなく支え続けているという存在である。
そして亡き親友に代わって娘の縁談を画策するというお話である。
だが娘は母親が一人になることが気がかりで結婚に二の足を踏んでいる。
そこで三人は、娘を結婚させるためには、まず母親を再婚させるのが先決だと考えるが、そううまく事は運ばない。
だが、結局このことが原因でちょっとした騒動が持ち上がり、ひょうたんから駒のような按配で娘の結婚が決まっていく。
akibiyori1.jpg
その画策をするために、三人が集まって酒を呑みながら相談するという場面が何度も登場するが、そこでの大人の会話がなかなか面白い。
美人の未亡人にそれぞれが少しばかり惹かれている様子をそれとなく匂わしながら、それを酒の肴におもしろおかしくやりとりが展開されていくが、ちょっと猥談っぽいところもあって、この会話がなかなか楽しめる。
だが、さすがに下品にならないような匙加減は、やはり小津安二郎である。
どこまでいっても小津調なのである。
akibiyori2.jpg
そしてその三人にからんでくるのが、娘の同僚であり親友の岡田茉莉子である。
母親の再婚話に反発して相談にやって来た司葉子に、「なにさ赤ん坊みたいに」と軽くいなす。
彼女は下町の寿司屋の娘で、ちゃきちゃきの江戸っ子肌、母親を早くに亡くし、いまの母親は後妻であるが、ほんとうの親子のようなざっくばらんな態度で接している。
そんな彼女が言うだけに説得力がある。
そして彼女は親友母娘のためにトラブルの原因を作ったおじさまたちに会いに行く。
さんざんお説教した後で酒に付き合い、実家のすし屋にまで連れて行く。
その顛末がこの映画最大の見どころといっていいかもしれない。

それからちょっとした発見だったが、この映画で岩下志麻が佐分利信の秘書役でほんの少しだけ登場する。
注意して見ていないと見逃してしまうほどの短い場面であったが、こういう発見があると、なんとなくうれしくなってしまう。
ちなみに、この映画の2年後に彼女は「秋刀魚の味」で司葉子と同じようなヒロイン役を演じることになるのである。


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テーマ : 昔の映画  ジャンル : 映画

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