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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 読書

Tags: 短編小説集  

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鷺沢萠「海の鳥・空の魚」

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「どんな人にも光を放つ一瞬がある。その一瞬のためだけに、そのあとの長い長い時間をただただ過ごしていくこともできるような。」(本書あとがき)
そんな日常の一瞬の輝きを書いた短編集である。
著者の鷺沢萠(さぎさわめぐむ)は18才で文學界の新人賞を受賞し、2004年に35才の若さで亡くなった小説家である。
死んだ原因は不明だそうだが、自殺ではないかと云われている。
そういった背景を知って読むと、この小説に描かれた一瞬の輝きが、また違ったものに見えてくる。
あとがきには、さらに次のように書いている。

 神様は海に魚を、空には鳥を、それぞれそこにあるべきものとして創られたそうだが、そのとき何かの手違いで、海に放り投げられた鳥、空に飛びたたされた魚がいたかも知れない。エラを持たぬ鳥も羽根を持たぬ魚も、間違った場所で喘ぎながらも、結構生きながらえていっただろう。もっとも、そこにあるべくしてある連中に比べれば何倍もやりにくかっただろうけれど。
 そうして、「やりにくかった連中」にだって「うまくいった一瞬」はあったはずだとわたしは思うのである。


おそらく彼女自身も「海の鳥・空の魚」だったのだろうと思う。



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テーマ : 短編小説  ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

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Author:cooldaddy
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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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