映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

高校生たちが試験のカンニングをするというだけの話で、果たして面白い映画などできるのか。
いったいどんな映画なのかと、観る前はあまり期待をしていなかったが、これほど面白い映画だったとは。
まずはそのことに驚かされた。
いい意味で予想外だった。
とにかくよく出来た映画だ。
語り口のうまさは、まさにお見事のひと言。
いかに巧妙に気づかれないでカンニングを成功させるかという展開は、並の犯罪ミステリーをはるかにしのぐ面白さ。
終始味わえる緊迫感も並ではない。
さらに特筆すべきは、主人公の天才女子高生リンを演じるチュティモン・ジョンジャルーンスックジンの可愛さ。
黒木華と蒼井優を合わせたような個性的な顔に長い手足。
けっして美人というわけではないが強く惹きつけられる。
そんな彼女の魅力がこの映画の大きなプラス要素になっている。
調べてみると、15歳からモデルとして活動しており、この映画が初出演ということだ。
だが初出演とは思えない見事な演技を披露しており、適役、大いに魅了された。
古今東西、いずれの国でも競争社会の厳しさは変わることはない。
それを生き抜いていくことは並大抵のことではない。
それを基にこうした面白い映画を作り出したことは、素晴らしい。
あまり馴染のないタイ映画だが、これほどレベルの高い映画があるとは。
侮るべからずである。


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