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風に吹かれて

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Category: 外国映画

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映画「判決、ふたつの希望 L'INSULTE」

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珍しいことにレバノン映画である。
中東の映画では、これまでにキアロスタミ監督の映画を始めとしたイラン映画を何本か観ているが、レバノンの映画となるとあまり記憶にない。
おそらくこれが初めてのことではないかと思う。
そんな珍しいレバノン映画だが、これは第90回アカデミー賞で、レバノン史上初となる外国語映画賞にノミネートされたという作品。
期待半分、不安半分で観たが、これが大当たり、外国語映画賞にノミネートされたのがうなずける面白さであった。

物語はレバノンの首都ベイルートで起きた住民と工事人のささいな諍い。
それがもつれにもつれて裁判にまで発展、国を揺るがすほどの大騒動になってしまう。
そしてその争いのなかで、レバノンの過酷な現実が炙り出されることになる。

争うのは自動車修理工場を営む男と、工事現場の監督。
修理工場の男はレバノン人でキリスト教徒、いっぽうの現場監督はパレスチナ難民のイスラム教徒。
その違いがこの争いの火に油を注ぐことになり、感情のもつれはこじれにこじれて、どこまで行っても歩み寄ることがない。
果たして裁判の行方はどうなるのか。
その落としどころはどんなことになるのか。
その世界にどんどんと引き込まれていった。

ちなみにこれをきっかけに、レバノンについて少し調べてみることにした。
それによると次のようなもの。
レバノン共和国は、中東にあり、南はイスラエル、さらに北から東にかけてはシリアと国境を接し、西は地中海に面している。
首都は、ベイルートで、公用語はアラビア語。
人口は、598万人で、キリスト教が40%、イスラム教が55%。
1975年から1990年まで15年間の内戦、混乱を経て復興の道を歩む国である。
こうした背景からこの映画は生まれた。
それだけにレバノン人の切なる思いが、この映画には込められているのである。

だがこのような争いはけっしてレバノンだけの特殊な例というわけではない。
国の事情は違えども、これはどこでも起こりうる争いである。
そしてその解決の糸口は、実はごく身近なところにあるのだということを大きく示唆している。
そこに希望があり、感動がある。


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