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Category: 外国映画

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映画「ブラック・クランズマン BLACKKKLANSMAN」

black-klunsman.jpg

この映画の監督であるスパイク・リーの映画を集中的に観た時期があった。
80年代から90年代にかけての頃。
「ドゥ・ザ・ライト・シング」、「モ・ベター・ブルース」、「ジャングル・フィーバー」、「マルコムX」といった作品。
さらに間を置いて「クロッカーズ」、「ゲット・オン・ザ・バス」、「サマー・オブ・サム」などを観た。
だが以後はあまり話題に上ることもなくなり、その存在は次第に薄れていった。
いわば過去の人であったわけだ。
ところがこの映画で昨年度のアカデミー作品賞にノミネート、同じく人種差別を扱った「グリーンブック」と賞争いをすることになり、再び脚光を浴びることになったのである。
残念ながら「グリーンブック」に敗れはしたが、それによってスパイク・リー復活を強く印象づけたのである。
(ちなみに同賞では脚色賞を受賞)

題名にある「クランズマン」とは、黒人排斥の過激組織KKK「Ku Klux Klan(クー クラックス クラン)」からの引用で、この組織のメンバーは「クランズマン」と呼ばれている。
すなわち黒人の「クランズマン」というわけだ。
しかし黒人が組織のメンバーになれるわけはなく、同僚の白人警官が身代わりとなって組織に加入、潜入捜査を行うというのが、この映画のストーリーである。

物語の舞台は70年代のコロラドスプリングス。
そこで初の黒人警官になった主人公を演じているのは、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
初めて見た俳優だが、名優デンゼル・ワシントンの息子だそうだ。
そして彼の身代わりになって潜入捜査をする同僚の警官を演じるのがアダム・ドライバー。
最近の活躍ぶりが目覚ましい注目の俳優だ。
このふたりが、タッグを組んで危険な潜入捜査を行うが、それが時にユーモアを交えながらサスペンスフルに描かれていく。
そしてそれに並行して人種差別の根深い現実が様々な手法によってリアルに提示されていく。
エンターテインメントの枠を崩さず、そこに政治的なメッセージを絡ませるというスパイク・リー得意の手法はいささかも衰えていない。
いやむしろその描写は、いっそう鮮やかさを増している。
ぐいぐいとその世界へと引き込まれていく。
そしてそれによって単なる刑事ドラマの枠を超えた重みのある映画になっている。
移民や人種など複雑な問題で揺れる今の時代だからこそ、描かれるべくして描かれた映画ということになる。
描かれているものは、けっして昔だけの話ではないのだ。
その存在意義は大きい。
そしてそこから発せられるさまざまなメッセージは、確実に伝わってきたのである。


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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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