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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 読書

Tags: エッセイ・評論  五木寛之  

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五木寛之「孤独のすすめ」

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老いについて考え続ける作家、五木寛之の新刊本である。
ベストセラーなので図書館での予約待ちが多かったが、ようやく順番が回ってきた。

以前読んだ「下山の思想」、「林住期」、「新老人の思想」などと共通する内容だ。
人生100年時代を迎える今、<最後の季節を憂鬱に捉えるのではなく、おだやかに、ごく自然に現実を認め、愁いをしみじみと味わう。こうした境地は、まさに高齢者ならではの甘美な時間>ではないかと問う。
そしてそのためにはどうすればいいか。
人生をシフトダウンして生きること、すなわち下山の方法を、様々な角度から説いていく。
そこから「人生後半の生き方」についての、ささやかなヒントが浮かび上がってくる。
目新しくはないが、共感するところが多く、提言のひとつひとつに頷きながら読んでいった。
五木寛之が、老いの生活の中で実感した考えだけに、説得力がある。
これまで読んだ本の内容を思い出しながら読んだ。
おさらいをするような読書であった。

本の最後に、この本の内容を集約するような文章があったので、それを書いておく。

 誰でも生きていれば、つらいことや、嫌なことは山ほどあります。しかしそういう記憶は、抽斗の中にしまったままにしておいたほうがいい。落ち込んでいる時、弱っている時は、なんともいえないバカバカしい話が逆に力になることがある。賢人の格言より、思想家の名言より、生活の中のどうでもいいような些細な記憶のほうが、案外自分を癒してくれるのです。
 しかも歳を重ねれば重ねるほど、長年生きた分、そうした思い出の数は増えていくはずです。いわば頭の中に、無限の宝の山を抱えているようなもの。そうした日常生活の中でちょっとした出会いや思い出を記憶のノートにしっかり記しておいて、ときどき引き出して”発掘””発見”するのは、下山の時期を豊かにするためのいい処方箋です。そのためにも、「回復力」をしっかり育てたいものです。「玄冬」のさ中にあって、ぼんやりとそんなことを思っているのです。




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テーマ : 図書館で借りた本  ジャンル : 本・雑誌

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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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