風に吹かれて

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Category: 読書

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笹本稜平「時の渚」

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笹本稜平の小説を読んでいる。
初めて読む作家だが、迫力あるストーリーに惹かれて読み続けている。
これで3冊目になる。
最初に読んだのは山岳小説「還るべき場所」、続いて警察小説「特異家出人」、そして今回の「時の渚」である。
こちらは探偵小説。
この他にも海を舞台にした冒険小説など、ジャンルは幅広い。
ちなみに経歴を調べてみると、

1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒。
出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。
2000年、「阿由葉稜」名義で『暗号―BACK‐DOOR』を書き下ろしてデビュー。
2001年、2作目となる『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。
2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。

となっている。
警察小説にはいくつかシリーズがあり、かなり多作の作家のようである。
多作となると、どうしても筆が荒れがちになるものだが、これまで読んだ小説に関してそれは感じなかった。
今回の「時の渚」も同様である。
よく練られたストーリーと緻密な描写に、グイグイと引っ張られて読んでいった。

主人公は私立探偵茜沢圭。
警視庁捜査一課の刑事だったが、逃走する殺人犯の車に妻と幼い子供がひき逃げされ、それが原因で刑事の職を離れることになった。
その彼が末期ガンで余命幾ばくもない老人から、三十数年前に見知らぬ他人に託した息子を捜し出してほしいとの依頼をうける。
捜索を始めた彼のもとに、かつての上司から連絡が入る。
数日前に起きた殺人事件の遺留物のDNAが、茜沢が刑事をやめるきっかけになった事件の犯人のものと一致したという。
そこから息子捜しと殺人事件捜査への関わりが始まり、無関係に思えたふたつの調査に意外な接点が浮かび上がってくる。

二転三転する展開はセオリー通り。
ご都合主義とも思えるところもあるが、力技でグイグイと押していく。
その潔さが心地いい。
読み終わった後は、主人公とともに困難な捜査を解決した充足感が味わえる。
読み応えのある小説だった。

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