風に吹かれて

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Category: 外国映画

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映画「おとなのけんか」

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先日のBSプレミアムで観た映画。
出演者4人(ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、ジョン・C・ライリー、クリストフ・ヴァルツ)がアメリカ映画でお馴染みの俳優たちで、舞台がニューヨークということで、これはてっきりアメリカ映画とばかり思っていたが、実はフランス、ドイツ、ポーランドの合作映画である。
しかも撮影場所がパリということである。
なんでそんな面倒なことをと思ったが、監督がポランスキーということで、納得。
彼は事情があってアメリカに入国できない身なのである。
その結果こういうややこしい映画製作になったというわけだ。
いずれにしてもこの映画は、限定されたひとつの場所を舞台にした映画を、数多く撮ってきたポランスキーらしい映画である。
長編デビュー作の「水の中のナイフ」はヨットのなか、「袋小路」は外界と遮断された古城、「ローズマリーの赤ちゃん」はニューヨークの古いアパート、「赤い航路」は豪華客船、「死と処女」は人里離れた一軒家、といったぐあいである。
そしてこの映画ではニューヨークのアパートの一室が舞台になっている。
きっかけは子供同士のけんか、その後始末に加害者側の夫婦が訪れて円満に和解が成立したと思ったところから映画は始まる。
最初は寛容と忍耐で紳士的に振る舞っていた二組の夫婦だが、次第にホンネ丸出しの言い合いへと変わっていってしまう。
しかもそのバトルが、夫婦間の問題にまで及ぶに至っては、もう収拾がつかなくなってしまう。
こう言えば、ああ言う、といったぐあいに、お互いの主張にとどまるところがない。
よくこんなに次々と言いたいことが言えるもんだと感心してしまう。
こういう自己主張の強さ、けっして後に引かない態度を見ていると、やはり文化の違いを強く感じてしまう。
いつ果てるともない「おとなのけんか」に、ただただ苦笑するばかりであった。

原作はフランスの劇作家ヤスミナ・レザの戯曲「God of Carnage(大人は、かく戦えり)」。
ヤスミナ・レザ自身がこの映画のシナリオも担当している。
ちなみに原題にある「Carnage」とは「修羅場」「大虐殺」という意味である。
「修羅場」はともかく、「大虐殺」とは。
この言葉に、原作者の大いなる皮肉が込められているようだ。


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