風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 読書

Tags: エッセイ・評論  

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又吉直樹「第2図書係補佐」

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先日読んだ「火花」の著者、又吉直樹が書いた本の紹介本である。
元々はお笑いの若手芸人たちが出演する劇場用のフリーペーパーに連載されたもの。
当然対象はお笑いが好きな若者たちということになるが、彼らの多くはあまり読書とは縁のない者が多い。
そうした人たちに、どうすれば興味を持ってもらえるかということを考えた末に思いついたのが、自分の経験したエピソードをまず書き、それと似たようなことがこの小説の中には書かれているよ、といった紹介の仕方であった。
なので、ほとんどがそうしたエピソードで占められており、本についての紹介は最後の数行だけ。
それについて著者は、まえがきで次のように書いている。

< 僕は自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。本を読んだから思い出せたこと。本を読んだから思い付いたこと。本を読んだから救われたこと。>

そうやって書かれた思いやエピソードには、独特のユーモアが漂い、味わい深い。
読んでいると、紹介された本はもちろんだが、それを採り上げた又吉直樹という人物に対しても、ますます興味が湧いてくる。
異色の読書案内である。

紹介されている本は47冊、このうち読んだことがあるのは、11冊。
関口良雄「昔日の客」(これは以前、又吉直樹がどこかで紹介しているのを見て読んだもの)、織田作之助「夫婦善哉」、車谷長吉「赤目四十八瀧心中未遂」、野坂昭如「エロ事師たち」、太宰治「ヴィヨンの妻」、江戸川乱歩「江戸川乱歩傑作選」、宮本輝「螢川・泥の河」、玄侑宗久「中陰の花」、中島敦「李陵・山月記」、村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」、太宰治「人間失格」、絲山秋子「袋小路の男」。

この他、知らない作家、知らない小説もいくつかある。
あまり本を読んだことのない若者向けと謳ってはいるものの、なかなか渋い選択である。
巻末には又吉がファンだという、芥川賞作家の中村文則との対談もついている。

これを足掛かりに、いくつか読んでみようかなと考えている。


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テーマ : 図書館で借りた本  ジャンル : 本・雑誌

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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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