風に吹かれて

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Category: 外国映画

Tags: 戦争映画  

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映画「灼熱の魂」

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Facebookで知り合った劇作家・山崎哲氏が傑作だと絶賛しているのを読み、いつか観なければ思っていたが、それでも積極的に探すというところまではいかなかった。
ところがレンタルショップで物色していた先日、たまたまこれを見つけたのである。
さっそく借りて観ることにした。

なるほど山崎氏が絶賛している通りの重い内容の傑作であった。
重い、限りなく重い。
とにかく生半可な気持ちで観ることはできない。
憎しみと暴力の果てしない連鎖のなかで、これは起こるべくして起きたことなのかもしれないが、それにしても何と悲惨で皮肉な話であることか。
そしてこういう悲劇が決して非現実的ではないと思わせる説得力を、この映画は持っている。

中東におけるキリスト教徒とイスラム教徒の宗教対立の根の深さは想像を絶するものがある。
単に宗教の違いというだけではなく、それを背景とした政治的、経済的、そして民族的対立、様々な要素が複雑に絡み合った根の深さである。
そこに生まれる憎しみと暴力、そして報復の連鎖。
そしてその紛争の中で子供たちまでもが、兵士として仕立てられていくという非情な現実。
そうしたことすべてが引き金となって、起きた悲劇である。
まるでギリシャ悲劇を思わせるようなスケールの大きさと迫真力で迫ってくる。

こういう映画を観た後では、言葉の無力さを感じてしまう。
どう表現しようとこの映画の前では、どんな言葉も空しいものに感じてしまう。
それほどここで語られる現実は重い。

2010年のカナダ映画。
レバノン・ベイルート生まれでレバノン内戦を逃れカナダに亡命した劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲『焼け焦げるたましい(原題:Incendies、火事)』を原作に、ドゥニ・ヴィルヌーヴが脚色と監督を務めたレバノン内戦を下敷きにした映画である。
第83回アカデミー外国語映画賞にノミネートされている。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、先日観た「プリズナーズ」の監督でもある。
今後はこの監督から、目が離せなくなった。


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