FC2ブログ

風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 日本映画

市川準 死去

ichikawajun.jpg
映画監督、CMディレクターである市川準監督が9月19日に亡くなった。
このことはつい先日までまったく知らなかった。
迂闊といえば迂闊な話だが、メディアでもそれほど取り上げられなかったということもその理由のひとつとしてあったかもしれない。
それほどひっそりとした逝去だったのだ。
まるで市川監督自身が作った映画のような静けさとでも形容したくなるような死であった。

市川監督といえば「タンスにゴン」「キンチョール」「禁煙パイポ」 「エバラ焼肉のたれ」などの人気CMのディレクターとして知られた人である。
そして1987年には『BU・SU』で劇場用映画を初監督、以後毎年1本のペースでコンスタントに映画を撮り続けている。
死の直前まで映画の仕事に没頭していたそうで、仕事の後に立ち寄った居酒屋で、酒を飲んでいるさなかの突然の死であった。
享年59歳、11月25日には還暦を迎えることになっていたという。
彼が敬愛する小津安二郎監督が60歳の誕生日に亡くなったことを、ふと連想してしまう。
そのあまりにも似通った死に、皮肉なものを感じてしまうのは私ひとりだけではないはずだ。

熱心なファンというわけではなかったが、フィルモグラフィーを調べてみて、意外とたくさんの作品を観ていることに気づいた。
年代順に挙げていくと、「病院で死ぬということ」「東京兄妹」「トキワ荘の青春」「東京夜曲」「たどんとちくわ」「大阪物語」「ざわざわ下北沢」「東京マリーゴールド」「竜馬の妻とその夫と愛人」「トニー滝谷」の10本である。
監督作品が21本なので、およそ半分近くを観ていることになる。
熱心に追いかけたわけではないにしては、まずまずの数といえるだろう。
「病院で死ぬということ」「東京兄妹」「トキワ荘の青春」「東京夜曲」あたりが代表作となるのだろうが、私的には「トニー滝谷」がいちばん印象に残っている。
映画化が困難で、あまり映画化されていない村上春樹作品を取り上げた勇気と、村上ワールドを見事に映像化した手腕には、やはり非凡なものを感じさせられた。
それだけに早すぎる死という印象はぬぐえない。
「トニー滝谷」以後の作品、そして「病院で死ぬということ」以前の初期作品をこれを機会に観てみたいと思っている。

トニー滝谷



にほんブログ村 映画ブログへ 

↑ クリック、お願いします。 ↑
スポンサーサイト



テーマ : 監督で探す  ジャンル : 映画

Newer Entry1948(昭和23)年生まれ Older Entry廃材をもらいました。
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2018年)70歳です。
性別:男

還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

映画サイト「マイ・シネマ館」もやっています。
こちらもよろしく。

ランキングサイトに参加しています。
もしよければクリック、お願いします。↓
ブログランキング・にほんブログ村へ 

月別アーカイブ
cooldaddyの本棚
FC2ブログランキング
ブログ内検索
QRコード
QRコード

12345678910111213141516171819202122232425262728293011 2019