風に吹かれて

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Category: 読書

Tags: ミステリー  

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横山秀夫「第三の時効」

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横山秀夫の小説を読むのはこれが初めてである。
しかし映画化されたものは「出口のない海」「半落ち」「クライマーズ・ハイ」の3本を観ている。

横山秀夫は新聞記者を経た後に、小説家になった人である。
主に警察を舞台にしたミステリー、犯罪小説を数多く書いており、誘拐事件を題材にした「64(ロクヨン)」が本年度の本屋大賞第2位に選ばれている。
そんな情報を知って興味を覚えたので、読んでみた。

「第三の時効」は短編集である。
「沈黙のアリバイ」「第三の時効」「囚人のジレンマ」「密室の抜け穴」「ペルソナの微笑」「モノクロームの反転」の6編から成っているが、いずれも同じ県警を舞台に展開するミステリーである。
それぞれ違った事件が扱われているが、登場人物は同じなので、全体でひとつの物語として見ることもできる。

F県警捜査第一課の強行犯一係(一班)、二係(二班)、三係(三班)の敏腕班長たちを中心にした犯罪捜査が描かれていくが、それぞれの人物たちが個性豊かで、その駆け引きやせめぎ合いがスリリングだ。
集団劇としてのおもしろさ、さらには組織のなかでの個人といった問題も浮かび上がってくる。
各班それぞれに事件に対するアプローチや考え方が違っているが、それは男たちのプロとしての自信と矜持がなせる技である。
それぞれのやり方に有無を言わせない説得力がある。
そして事件解決に至るまでの動きのなかから見えてくる葛藤や人間関係、さらには手柄争いといった駆け引きが生々しく描かれており迫力がある。
実際に捜査員のひとりとして事件に立ち会っているような臨場感を味わえる。
どんどんと物語のなかに引き込まれていった。
次は長篇も読んでみたい。


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テーマ : 読書記録  ジャンル : 小説・文学

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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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