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風に吹かれて

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Category: 外国映画

Tags: ミステリー  

映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」

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映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は、ベン・アフレックの初監督作品、主演は弟のケイシー・アフレック。
原作は「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘインのハードボイルド小説「私立探偵パトリック&アンジー」シリーズの「愛しき者はすべて去りゆく」。
舞台は「ミスティック・リバー」と同じくボストンである。
監督のベン・アフレックがボストン出身ということで、それがこの原作を選んだひとつの理由なのかもしれない。
映画のなかでボストンの街並みがことさら美しく映し出されているのを見ると、ベン・アフレックのボストンに対する強い愛着とこだわりが伝わってくる。
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主人公のパトリック(ケイシー・アフレック)とアンジェラ(ミシェル・モナハン)は、ともにこの街で生まれ育った。
ふたりは恋人同士であり、また私立探偵のパートナーでもある。
そんなふたりのもとにある依頼が舞い込む。
今ボストンの街で騒がれている女児誘拐事件の被害者を探しだすというもの。
警察の捜査が進展をみせないなか、被害者の叔父夫婦がふたりに捜索の依頼をしたのだ。
こうしてふたりの捜査が始まるが、単純な女児誘拐と思われていた事件の意外な真相がしだいに明らかになっていく。

街の暗黒部分に精通するふたりの捜査が重厚で、なかなか見ごたえがある。
一見ひ弱そうに見えるパトリック役のケイシー・アフレックが、ギャングやチンピラたちを相手に一歩もひけをとらない姿はリアリティーにあふれている。
さらに熟練の刑事たちも最初は「この若造が・・・。」と軽く見ているふしがあったが、意外なタフさに次第に事件のパートナーとして真剣に連携していくという展開もなかなか見せる。
そして2転、3転していくストーリーの先にあるものは、重く悲しい。
現代アメリカが抱えるさまざまな暗闇、幼児虐待、同性愛、ドラッグなどが問題提起として浮かび上がってくる。
最後の選択は果たして是か非か?
そのことは映画の後もしばらくは、心のうちから消えることはなかった。
辛く重い結末だ。

ベン・アフレックはこの初監督作品でなかなかの才能を見せたということだ。
俳優だけでなく監督としても今後に大いに期待したい。

しかしこの映画の日本公開が見送られたというのが不思議だ。
出演者もこの他に、モーガン・フリーマン、エド・ハリスという実力者がふたりも出ているし、子どもに愛情を向けられない、ドラッグ中毒の母親を演じたエイミー・ライアンがこの映画でアカデミー助演女優賞にノミネートされているのにである。
しかもベン・アフレックの初監督作品という話題性もじゅうぶんなはずなのに。
どう考えても頭をひねらざるをえないのだ。

DVDの予告編を観た妻のリクエストで借りた映画だったが、大当たりであった。
こういうときは、ほんとうに気分がいい。
妻に感謝、感謝!である。

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テーマ : オススメの映画  ジャンル : 映画

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