風に吹かれて

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Category: 読書

Tags: 山本一力  時代小説  

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山本一力「いっぽん桜」「八つ花ごよみ」

ipponzakura.jpg

いずれも山本一力の短編集だが、どちらも題名に花の名前をつけた短篇ばかり。
「いっぽん桜」のほうは「いっぽん桜」「萩ゆれて」「そこに、すいかずら」「芒種のあさがお」の4篇が、「八つ花ごよみ」は「路ばたのききょう」「海辺橋の女郎花」「京橋の小梅」「西應寺の桜」「佃町の菖蒲」「砂村の尾花」「御船橋の紅花」「仲町のひいらぎ」の8篇が収められている。
いずれも市井の名もなき人たちの人情話ばかり。
江戸の風情を味わいながら、寄席で気持ちのいい噺を聴いているような気分にさせてくれる。
その彩りになっているのが、それぞれの花という趣向である。
桜、萩、すいかずら、あさがお、ききょう、女郎花、小梅、菖蒲、尾花、紅花、ひいらぎ、といった花々である。
このうちよく知らないのは女郎花(おみなえし)と尾花。
そこでちょっと調べてみたところ次のような花だった。

まず「女郎花」はオミナエシ科の多年草で、日当たりのよい山野に生える高さ約1メートルほどの草花。
夏の終わりから秋に、黄色の小花を多数傘状につける秋の七草のひとつ。

ominaesi.jpg
<女郎花(おみなえし)>

そして次の「尾花」だが、これはススキの別名だそうだ。
聞いたことのない名前だとは思っていたが、ススキとは。
馬の尾に似ているところからススキの別名として使われたということだ。
これも秋の七草のひとつ。
ちなみに秋の七草を数えてみると、女郎花、尾花(ススキ)、桔梗、撫子(なでしこ)、藤袴、萩、葛(くず)となり、このうち4つがこれらの短篇の題名に採り上げられている。
さらに春の桜、小梅、菖蒲、夏の紅花、すいかずら、あさがお、冬のひいらぎ、と春夏秋冬の花々が並べられている。
そうしたことを念頭に置きながらそれぞれの話を読んでいくと、よりいっそう深く味わえるかもしれない。

今回は、この2冊の短編集で、思わぬ勉強をすることができた。
こういうことも読書の楽しみのひとつである。


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テーマ : 図書館で借りた本  ジャンル : 本・雑誌

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