風に吹かれて

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映画「007 スカイフォール」

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今回の「007 スカイフォール」はシリーズ23作目になる。
またシリーズが誕生して今年で50周年を迎えることになる。
そんな記念すべき節目の映画である。
しかし50年もの長きにわたってシリーズを続けていると、どうしてもマンネリ化は避けられず、また社会状況も大きく変わっていく。
どうしても時代との齟齬が生じてしまう。
いちばん大きな変化といえばベルリンの壁の崩壊、そして共産主義の失墜ということになる。
それまで明確だった敵が、突然姿を消し不鮮明なものになってしまったというわけである。
こうした状況のなか、かつてのようなスパイ活動の必要性が果たしてあるのかどうか、そうしたことが今問われているのである。
またこのシリーズは果たしてこのままでいいのかどうか、そうしたことも同時に問われることになる。
この映画はそんな節目に対するひとつのメッセージでもある。
その答えのひとつが「復活」である。
今回の敵、ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)はボンドに「お前の趣味は何だ」と問う。
それに対してボンドは「resurrection(復活)」と答える。
またMは審問会で自身の責任とM16の存在意義を問われた時、アルフレッド・テニスンの詩「多くのものは奪われたが、残されたものも多い。かつて地と天を行き来した力強さは今はないが、今も英雄的な心は残っている。弱くはなれども、戦い、見い出し、屈することのない意志は強い」を引き合いに出して一歩も譲らない。
そして復活のための戦いとして、ボンドとMはハイテクを駆使したものではなく、古い武器や手作りの武器によるロ-テクの戦いを選択する。
原点に帰り、そこから新たなボンド像を再構築してくのだと言わんばかりである。
まさに「古風なものは捨てがたい」のである。

どんな敵にも屈することなく、多くの修羅場を切り抜けてきたスーパーヒーロー、ジェームス・ボンド。
だがそんな彼にも、今や老いの影が容赦なく忍び寄っている。
体力は確実に衰えを見せ始め、現場復帰のテストにも四苦八苦する姿は、これまでのボンドには観られなかったものである。
しかしそんな不安を抱えながらも、豊富な経験とそこで培われた知力や胆力で、迫り来る敵とぎりぎりの戦いを繰り広げていく。
ここでのボンドはかつての超人的なボンドではなく、悩み苦しむ一個の人間としてのボンドである。
そうした新鮮味が加わることで、新たなボンド像が切り開かれていくことを予感させてくれるのである。

ダニエル・クレイグがジェームス・ボンド役を演じるようになってから俄然シリーズは面白くなってきた。
そして「スカイフォール」でその面白さがさらにスケールアップしたように思う。
「復活」を果たした新生ジェームス・ボンドが、今後どのような活躍を見せてくれるか、ますます期待が高まってきた。






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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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