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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 外国映画

映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

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第80回アカデミー賞で主演男優賞と撮影賞を受賞した作品。
その受賞を納得させられるダニエル・デイ=ルイスの怪演と、ダイナミックな映像に2時間30分を越える時間を飽きずに観た。

舞台は20世紀初頭のアメリカ。
石油発掘に憑かれた男ダニエル・プレインヴューの狂気に満ちた半生を描いている。
人並みはずれた欲望をもつプレインヴューは自らの欲望に忠実に、富と権力を追い求める。
そのためには手段を選ばず、どんな汚い手を使ってでも、それを手に入れようとする。
その行動規範は自分しか信じないという強烈な信念に基づいている。
腕一本で叩き上げた男がもつ頑迷さと行動力で、つぎつぎと石油発掘を成し遂げていく。
「ほとんどの人間が嫌いだ」と高言してはばからない男、プレインヴューの心は矛盾に満ちている。
非情で冷淡な面を見せたかと思うと、つぎのシーンでは慈愛に満ちた姿を見せるといったぐあいで、その複雑に屈折した人間像に時に戸惑いながらも、目が離せない。
そんな彼に執拗に絡んでくるのが、カリスマ牧師のイーライ(ポール・ダノ)であり、ふたりの確執が映画の大きな柱になって進んでいく。
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ふたりは謂わば相似形の人間である。
どちらも人々を支配し、自らの意思ですべてをコントロールしようとする人間だ。
謂わばどちらも神になりたいという共通項をもっている。
だが唯一絶対の神は、ふたりはいらない。
けっして共存することなどありえないのである。
そんなふたりの確執にどんな結末が待っているか、それは容易に予想がつくだろう。
近親憎悪ともいうべきふたりの関係が運命を大きく揺るがしていく。
そして映画は悲劇的な結末を予感しながら突き進んでいくことになるのである。
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アメリカン・ドリームの闇の部分をひたすら破滅に向かって走りぬけた男の壮大な物語。
これをどう感じるかは、観客それぞれによってさまざまに評価が分かれるにちがいない。
大いなる問題作である。

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テーマ : DVDで見た映画  ジャンル : 映画

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Author:cooldaddy
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年齢:今年(2018年)70歳です。
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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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