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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 外国映画

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映画「ワイルドライフ WILDLIFE」

wildlife.jpg

先日観た「ブラック・クランズマン」と同じく1960年代が舞台の物語。
そういえばその前に観た「グリーンブック」も同じ時代の物語だった。
偶然かもしれないが、こうやって重なるとそこに何か共通した社会的志向があるのではないかと考えてしまう。
単なる回顧趣味といっただけではないものがあるにちがいないのだ。
考えてみると60年代という時代はベトナム戦争があり、公民権運動があり、アメリカ社会のみならず、全世界が激しく揺れた時代である。
エポックメイキングな時代であり、この時代を境に様々な価値観の変化があった。
今という時代を見直すためのヒントが、そこにはあるのではないかという意識が強く働いているのを感じる。
そんなことをふと考えた。

映画はカナダ国境近く、北部モンタナ州の田舎町に引っ越してきたある家族の物語。
ゴルフ場で働く父親(ジェイク・ギレンホール)と専業主婦の母親(キャリー・マリガン)と14歳のひとり息子(エド・オクセンボールド)の3人家族。
ごく普通の家族だが、父親がゴルフ場を解雇されたことから夫婦の関係が軋み始める。
その変わりゆく様子を、息子の視点で描いてゆく。
無力な14歳の少年には何もできない。
ただ黙って成り行きを見つめるだけ。
その不安な眼差しが胸に迫る。
身につまされる話である。
似たような経験をしただけに特に身につまされる。
大なり小なりこうした経験をしたことのある者は、けっして少なくないはずだ。
そしてこうした経験を通して子供は大人になっていく。
切ないが、それが人生というもの。
そうした日々を様々なエピソードを通してきめ細かく描いてゆく。
なかでも少年が家計の助けのためにと、町の写真館で撮影助手のアルバイトをするエピソードが心に残る。
写真館の主人から告げられるひと言、「写真を撮るのは幸せなとき。 その幸せな思いを忘れないように願って写真を撮るのだ。」
そしてそれがラストに描かれる重要な場面へと繋がってゆく。

監督をしたのは俳優のポール・ダノ。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「プリズナーズ」、「スイス・アーミー・マン」などで強烈な印象を残した個性派俳優、これが初監督作である。
そういえば少年を演じたエド・オクセンボールドは、どこかポール・ダノに似ている。
原作は小説だが、ポール・ダノの自画像的な側面があるのかもしれない。


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