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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2020年1月)

観た映画


hanagatami.jpg「花筐/HANAGATAMI」(DVD)
2017年 監督/脚本:大林宣彦 出演:窪塚俊介/満島真之介/長塚圭史/柄本時生/門脇麦/常盤貴子/村田雄浩/武田鉄矢/入江若葉/南原清隆/根岸季衣/池畑慎之介/白石加代子/片岡鶴太郎/髙嶋政宏


jungulebook.jpg「ジャングルブック」(DVD)
2016年アメリカ 監督:ジョン・ファヴロー 出演:ニール・セディ 出演(声):ベン・キングズレー/ビル・マーレイ/クリストファー・ウォーケン/スカーレット・ヨハンソン 日本語版出演(声)松本幸四郎/西田敏行/宮沢りえ/伊勢谷友介


bfg.jpg「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 」(DVD)
2016年アメリカ 監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:マーク・ライランス/ルビー・バーンヒル/ペネロープ・ウィルトン/ジェマイン・クレメント/レベッカ・ホール/レイフ・スポール


black-klans.jpgブラック・クランズマン(DVD)
2018年アメリカ 監督/脚本:スパイク・リー 出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン/アダム・ドライバー/トファー・グレイス/コーリー・ホーキンズ/ライアン・エッゴールド/アレック・ボールドウィン


wild-l.jpgワイルドライフ(DVD)
2018年アメリカ 監督/脚本:ポール・ダノ 出演:キャリー・マリガン/ジェイク・ギレンホール/エド・オクセンボールド/ビル・キャンプ/ゾーイ・マーガレット・コレッティ


bl-s.jpgボーダーライン ソルジャーズ・デイ(DVD)
2018年アメリカ 監督:ステファノ・ソッリマ 出演:ベニチオ・デル・トロ/ジョシュ・ブローリン/イザベラ・モナー/マシュー・モディーン/キャサリン・キーナー/ジェフリー・ドノヴァン/イライジャ・ロドリゲス/マヌエル・ガルシア=ルルフォ/デヴィッド・カスタニーダ


sinbunkisya.jpg「新聞記者」(DVD)
2019年 監督/脚本:藤井道人 出演:シム・ウンギョン/松坂桃李/本田翼/岡山天音/西田尚美/高橋和也/北村有起哉/田中哲司/望月衣塑子


suzukike.jpg鈴木家の嘘(DVD)
2018年 監督/脚本:野尻克己 出演:岸部一徳/原日出子/木竜麻生/加瀬亮/岸本加世子/大森南朋//////


dont.jpgドント・ウォーリー(DVD)
2018年アメリカ 監督/脚本:ガス・ヴァン・サント 出演:ホアキン・フェニックス/ジョナ・ヒル/ルーニー・マーラ/ジャック・ブラック/マーク・ウィーバー/ウド・キア/キャリー・ブラウンスタイン/キム・ゴードン


mirainomirai.jpg「未来のミライ」(DVD)
2018年 監督/脚本:細田守 声の出演:上白石萌歌/ 黒木華/ 星野源/ 麻生久美子/ 吉原光夫/ 宮崎美子/ 役所広司/ 福山雅治


only-b.jpg「オンリー・ザ・ブレイブ」(DVD)
2017年アメリカ 監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:ジョシュ・ブローリン/マイルズ・テラー/ジェフ・ブリッジス/ジェームズ・バッジ・デール/テイラー・キッチュ/ジェニファー・コネリー


kiku.jpg「菊とギロチン」(DVD)
2018年 監督/脚本:瀬々敬久 出演:木竜麻生/韓英恵/東出昌大/寛 一 郎/渋川清彦


onceupon-h.jpg「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(DVD)
2019年アメリカ 監督/脚本:クエンティン・タランティーノ 出演:レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピット/アル・パチーノ/マーゴット・ロビー/ブルース・ダーン/エミール・ハーシュ/カート・ラッセル/マイケル・マドセン/ダコタ・ファニング/ダミアン・ルイス


joheika.jpg「女王陛下のお気に入り」(DVD)
2018年アイルランド/アメリカ/イギリス 監督:ヨルゴス・ランティモス 出演:エマ・ストーン/レイチェル・ワイズ/オリヴィア・コールマン/ニコラス・ホルト/ジョー・アルウィン/マーク・ゲイティス


chokouaika.jpg「長江哀歌」(DVD)
2006年中国 監督/脚本:ジャ・ジャンクー 出演:チャオ・タオ/ハン・サンミン/ワン・ホンウェイ/リー・チュウビン/マー・リーチェン/チョウ・リン/コウ・ヨン


suburb.jpgサバービコン 仮面を被った街(DVD)
2017年アメリカ 監督/脚本:ジョージ・クルーニー 出演:マット・デイモン/ジュリアン・ムーア/ゲイリー・バサラバ/オスカー・アイザック/ノア・ジュペ/ジェームズ・ハンディ/ジャック・コンレイ/グレン・フレシュラー


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Category: 外国映画

Tags: ミステリー  

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映画「サバービコン 仮面を被った街 SUBURBICON」

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この映画を観て連想したのが、「ブラッドシンプル」や「ファーゴ」といったコーエン兄弟の映画である。
ブラックなユーモアや、間の抜けた犯罪、そしてひとつの犯罪が次々と悲惨な犯罪を誘発していく展開、こういったテイストから出てきた連想であった。
そこで観終わった後調べてみると、やはりその勘は当たっており、コーエン兄弟がこの映画の脚本を担当していたのである。
なるほどと大いに納得した次第。

サバービコンとは架空の街の名前。
映画の冒頭で、街の成り立ちが説明されるが、それによれば1947年に数軒の小さな家から開発が始まり、その後数年で多くの移住者が全米から集まって出来たアメリカン・ドリームを実現した街である。
その街に住むロッジ家と隣に越してきた黒人一家のふたつの家族が、悲惨な運命に翻弄される。
ロッジ家では強盗が入り、妻が殺されるという事件が持ち上がる。
いっぽう黒人一家は住人たちによる執拗ないじめと排斥運動に晒される。
そしてその事件をきっかけに、明るく平和で理想の街だと思われていたものが、実は底の浅い虚飾だらけの街だったということが露わになってゆく。
かつてのアメリカが夢見ていた理想の生活というのも、蓋を開けてみれば実はこの程度のものだったという、いかにもコーエン兄弟らしい皮肉たっぷりな話なのである。

監督はジョージ・クルーニー。
そういえば彼はコーエン兄弟の映画の常連だ。
また主演のマット・デイモンとは、こちらもクルーニーの監督作である「ミケランジェロ・プロジェクト」で共演している。
いずれも旧知の仲というわけで、肩の力の抜けたいいアンサンブルを見せている。

この映画ではロッジ家と黒人一家のどちらにも幼い一人息子がいるが、そのふたりが物語では重要な役割を果たしている。
そしてどす黒い騒動ばかりが続くこの映画の中にあって、最後に見せるふたりのキャッチボールに、わずかな救いを見ることができる。
なかなかシャレたいい幕切れである。


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Category: 日本映画

Tags: ベスト映画  

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2019年邦画ベスト8

1位:幼な子われらに生まれ
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レビューはこちら


2位:溺れるナイフ
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3位:妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII
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シリーズ3作目ともなると、すべてがスムーズに動いてゆく。安心して身をゆだねられる。


4位:カメラを止めるな!
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予算300万円のインディーズ映画ながら、SNSなどの口コミで人気が拡散、異例の大ヒットとなった異色作。面白い映画を撮りたいという熱量あふれる作品。

5位:虎狼の血
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ベテラン刑事・役所広司と新人刑事・松坂桃李の組み合わせの妙と、やくざたちとの駆け引きが楽しめる、平成版「仁義なき戦い」。


6位:素敵なダイナマイトスキャンダル
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1970~1980年代の時代風景満載の映画。激動の時代だからこそありえた生命力溢れたおかしな人間たちのドラマ。主演の柄本佑の熱演に乾杯。


7位:空飛ぶタイヤ
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原作の面白さを損なわず、卒なく映画化した力量に拍手。


8位:モリのいる場所
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30年以上、家の外に出ることなく、庭の動植物を描き続けたという伝説の画家・熊谷守一を演じるのが、彼を敬愛してやまない山崎努。そのモリ愛あふれる演技が可愛くて見応えがある。




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2019年洋画ベスト10

1位:グリーンブック
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2位:ウインド・リバー
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3位:ジョーカー
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ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技に敬意を表して。


4位:ある女流作家の罪と罰
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5位:ラッキー
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6位:希望の灯り
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7位:女と男の観覧車
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8位:しあわせな人生の選択
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9位:孤島の王
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10位:ノー・エスケープ 自由への国境
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映画「鈴木家の嘘」

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家族のひとりがある日突然自殺、残された家族はどのように生きてゆくのか。
そんな姿を追った物語である。

映画は自殺した長男の第一発見者である母親が、ショックから一時的な記憶喪失になることから始まる。
長男の自殺という事実を忘れてしまった母親に、彼はまだ生きていて海外で元気に働いていると嘘をつく。
そしてその嘘が本当だと思わせるための奮闘が続くのだが、そのなかで家族それぞれの苦悩と悲しみは深まってゆく。
重いテーマだが、時に笑いを交えることで、重いだけではない奥行きが生まれている。

監督は、これがデビュー作となる野尻克己。
実の兄が自殺したという過去をもつ監督自身の実体験がベースになっているという。
そうした事実の裏付けがあるだけに、細部の描き方に説得力がある。
それを客観的に見つめる作家としての厳しい目があるからだ。
けっして独りよがりな感情論にはなっていない。
そうしたところに好感を覚える。

自殺した長男を演じるのは、加瀬亮。
残された家族は父親を岸部一徳、母親を原日出子、そして妹を新人の木竜麻生(きりゅう まい)が演じている。
その妹役は野尻克己監督の分身ともいえる役で、それをどう演じるかが、この映画の大きなキーポイントになる。
映画の出来を左右する重要な役だが、それを木竜は違和感なく自然な演技で演じている。
しかも演技達者なベテランたちを向こうに回してのこと。
この奮闘は称賛に値する。
これにより、昨年度のキネマ旬報新人女優賞や毎日映画コンクール新人演技賞など多くの新人賞を受賞。
今後どんな活躍を見せてくれるか、楽しみだ。


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映画「ドント・ウォーリー Don't Worry He Won't Get Far on Foot.」

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アメリカの風刺漫画家ジョン・キャラハンの波乱に満ちた半生を描いた映画。
生まれてすぐ母親に捨てられたキャラハンは、里親のもとで育つが、13歳から酒を飲み始め、その結果アルコール依存症になってしまう。
そして21歳のとき、酔った友人が運転する車に同乗して事故に遭い、下半身麻痺となってしまう。
そんな彼がアルコール依存症から抜け出し、漫画家となって自立していくまでが描かれる。

原作はジョン・キャラハンが書いた自伝。
それを読んだロビン・ウィリアムズが映画化を熱望、だが彼の突然の死によって映画化は中断してしまう。
そして紆余曲折の後、その意思を継いだガス・ヴァン・サント監督により映画化が実現というのが経緯である。

ジョン・キャラハンを演じるのはホアキン・フェニックス。
ガス・ヴァン・サント監督の映画への出演は、「誘う女」以来23年ぶりのこと。
映画化に際し彼はキャラハンについての念入りなリサーチと準備を行った。
関連する書籍を読み、残されたインタビュー映像を見るのはもちろんのこと、キャラハンがリハビリを行ったセンターを訪ねて車椅子の訓練を行うなど、出来る限りの下準備を行っている。
その結果、一筋縄ではいかない複雑な内面をもつジョン・キャラハンという人物を見事に演じ切っている。
今話題の「ジョーカー」の演技にも負けず劣らずの名演だ。
こういう癖の多い個性的な人物を演じて精彩を放つのは、やはりホアキン・フェニックスならでは。
おそらくロビン・ウィリアムズも草葉の陰で満足しているにちがいない。
そう思わせる熱演であった。


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映画「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ SICARIO: DAY OF THE SOLDADO」

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メキシコの麻薬カルテルとCIAの攻防戦を重厚なタッチで描いた前作「ボーダーライン」の続編。
CIA特別捜査官マットを演じるジョシュ・ブローリンと、元検事で暗殺者のアレハンドロを演じるベニチオ・デル・トロは前作と同じ、ともに男臭い魅力を発散している。
また「毒を以て毒を制す」仁義なき戦いは、続編でも引き継がれており、何が正義で何が悪か、まさにボーダーラインの見えない世界が国境地帯を挟んで繰り広げられる。

今回のミッションは麻薬王の娘を誘拐、それを敵対勢力の犯行と見せかけることで、カルテル同士を争わせるというもの。
だが協力するはずだったメキシコ警察から逆に攻撃を受けることになり、それがもとで計画は頓挫してしまう。
またその銃撃戦の最中に、誘拐した娘にも逃げられてしまう。
それを追ったアレハンドロが娘を確保するが、計画の中止を決めた上層部から、すべてを知った娘の抹殺を命じられる。
命令に従わなかったアレハンドロと娘は、CIA、カルテル両方から追われることになる。

監督は前回のドゥニ・ヴィルヌーヴから、イタリア人監督ステファノ・ソッリマに代わったが、そのパワーはいささかも衰えていない。
むしろ内容がシンプルになった分だけ、焦点が定まりより解かり易くなった。
これは前作に引き続き今作でもシナリオを担当したテイラー・シェリダンの力だろう。
テイラー・シェリダンといえば、昨年観た彼の初監督作「ウインド・リバー」を思い出す。
強く心に残る作品だったが、今作もそれに劣らぬ面白さで、見応えがある。
予測のつかない展開と、緊張感溢れる映像の連続に目が離せなかった。


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映画「ワイルドライフ WILDLIFE」

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先日観た「ブラック・クランズマン」と同じく1960年代が舞台の物語。
そういえばその前に観た「グリーンブック」も同じ時代の物語だった。
偶然かもしれないが、こうやって重なるとそこに何か共通した社会的志向があるのではないかと考えてしまう。
単なる回顧趣味といっただけではないものがあるにちがいないのだ。
考えてみると60年代という時代はベトナム戦争があり、公民権運動があり、アメリカ社会のみならず、全世界が激しく揺れた時代である。
エポックメイキングな時代であり、この時代を境に様々な価値観の変化があった。
今という時代を見直すためのヒントが、そこにはあるのではないかという意識が強く働いているのを感じる。
そんなことをふと考えた。

映画はカナダ国境近く、北部モンタナ州の田舎町に引っ越してきたある家族の物語。
ゴルフ場で働く父親(ジェイク・ギレンホール)と専業主婦の母親(キャリー・マリガン)と14歳のひとり息子(エド・オクセンボールド)の3人家族。
ごく普通の家族だが、父親がゴルフ場を解雇されたことから夫婦の関係が軋み始める。
その変わりゆく様子を、息子の視点で描いてゆく。
無力な14歳の少年には何もできない。
ただ黙って成り行きを見つめるだけ。
その不安な眼差しが胸に迫る。
身につまされる話である。
似たような経験をしただけに特に身につまされる。
大なり小なりこうした経験をしたことのある者は、けっして少なくないはずだ。
そしてこうした経験を通して子供は大人になっていく。
切ないが、それが人生というもの。
そうした日々を様々なエピソードを通してきめ細かく描いてゆく。
なかでも少年が家計の助けのためにと、町の写真館で撮影助手のアルバイトをするエピソードが心に残る。
写真館の主人から告げられるひと言、「写真を撮るのは幸せなとき。 その幸せな思いを忘れないように願って写真を撮るのだ。」
そしてそれがラストに描かれる重要な場面へと繋がってゆく。

監督をしたのは俳優のポール・ダノ。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「プリズナーズ」、「スイス・アーミー・マン」などで強烈な印象を残した個性派俳優、これが初監督作である。
そういえば少年を演じたエド・オクセンボールドは、どこかポール・ダノに似ている。
原作は小説だが、ポール・ダノの自画像的な側面があるのかもしれない。


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映画「ブラック・クランズマン BLACKKKLANSMAN」

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この映画の監督であるスパイク・リーの映画を集中的に観た時期があった。
80年代から90年代にかけての頃。
「ドゥ・ザ・ライト・シング」、「モ・ベター・ブルース」、「ジャングル・フィーバー」、「マルコムX」といった作品。
さらに間を置いて「クロッカーズ」、「ゲット・オン・ザ・バス」、「サマー・オブ・サム」などを観た。
だが以後はあまり話題に上ることもなくなり、その存在は次第に薄れていった。
いわば過去の人であったわけだ。
ところがこの映画で昨年度のアカデミー作品賞にノミネート、同じく人種差別を扱った「グリーンブック」と賞争いをすることになり、再び脚光を浴びることになったのである。
残念ながら「グリーンブック」に敗れはしたが、それによってスパイク・リー復活を強く印象づけた。
(ちなみに同賞では脚色賞を受賞)

題名にある「クランズマン」とは、黒人排斥の過激組織KKK「Ku Klux Klan(クー クラックス クラン)」からの引用で、この組織のメンバーは「クランズマン」と呼ばれている。
すなわち黒人の「クランズマン」というわけだ。
しかし黒人が組織のメンバーになれるわけはなく、同僚の白人警官が身代わりとなって組織に加入、潜入捜査を行うというのが、この映画のストーリーである。

物語の舞台は70年代のコロラドスプリングス。
そこで初の黒人警官になった主人公を演じているのは、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
初めて見た俳優だが、名優デンゼル・ワシントンの息子だそうだ。
(ちなみにデンゼル・ワシントンは「マルコムX」でスパイク・リー映画に出演)
そして彼の身代わりになって潜入捜査をする同僚の警官を演じるのがアダム・ドライバー。
このふたりが、タッグを組んで危険な潜入捜査を行うが、それが時にユーモアを交えながらサスペンスフルに描かれていく。
そしてそれに並行して人種差別の根深い現実が、様々な手法によってリアルに提示されていく。
エンターテインメントの枠を崩さず、そこに政治的なメッセージを絡ませるというスパイク・リー得意の手法はいささかも衰えていない。
いやむしろその描写は、いっそう鋭さを増している。
ぐいぐいと物語世界へと引き込まれていく。
単なる刑事ドラマの枠を超えた重みのある映画だ。
移民や人種など複雑な問題で揺れる今の時代だからこそ、描かれるべくして描かれた映画ということになる。
描かれているものは、けっして昔だけの話ではない。
その存在意義は大きい。
そしてそこから発せられるメッセージは、確実に伝わってきたのである。


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2018年)70歳です。
性別:男

還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

映画サイト「マイ・シネマ館」もやっています。
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