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風に吹かれて

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Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2018年6月)

観た映画


shape-of-water-s.jpgシェイプ・オブ・ウォーター(DVD)
2017年アメリカ 監督/脚本:ギレルモ・デル・トロ 出演:サリー・ホーキンス/マイケル・シャノン/リチャード・ジェンキンス/ダグ・ジョーンズ/マイケル・スツールバーグ/オクタヴィア・スペンサー


three-billboard-s.jpgスリー・ビルボード(DVD)
2017年アメリカ 監督/脚本:マーティン・マクドナー 出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル/アビー・コーニッシュ/ジョン・ホークス/ピーター・ディンクレイジ/ルーカス・ヘッジズ/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/ケリー・コンドン


low-down.jpg「LOW DOWN ロウダウン」(DVD)
2014年アメリカ 監督:ジェフ・プレイス 出演:ジョン・ホークス/エル・ファニング/グレン・クローズ/ピーター・ディンクレイジ



読んだ本


nagakutsumetaiaki.jpg「長く冷たい秋」(サム・リーヴス ミステリー)



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Category: 外国映画

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映画「スリー・ビルボード Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」

three-billboards.jpg

フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンと、好きな俳優3人が揃って出演、さらにスモールタウンを舞台にした物語とあって、観る前から期待大であった。
そしてその期待を上回る映画であった。

原題は「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」。
訳すと「ミズーリ州エビングの3つの野外広告看板」となる。
その題名が示すように、ミズーリ州の架空の町エビングの郊外に、ある日、野外広告看板が建てられたことからこの映画の物語が始まる。
そこに書かれているのは、警察の捜査に対する抗議文である。
7か月前、娘が強姦のうえ殺された。
その捜査が進展しないことに苛立った母親が、抗議のために建てたのである。
看板のベースに使われた赤い色には、母親の怒りと悲しみが込められているように見える。
そしてそれがきっかけで小さな町に様々なトラブルが巻き起こる。

常軌を逸した強気の女性を演じるのは、フランシス・マクドーマンド。
作業用のつなぎを着て頭にバンダナを巻いた姿は、まるで戦闘服を着た兵士のようだ。
警察をはじめ町の人間たちを相手に、たったひとりで立ち向かう。
その展開には西部劇の匂いも感じさせる。

対する警察署長を演じるのがウディ・ハレルソン。
有能な署長で人望があるが、癌を患っている。
そしてその部下である警察官がサム・ロックウェル。
粗暴な差別主義者である。
この3人を中心に憎しみの連鎖が巻き起こり、怒りや哀しみ、不安や絶望、誤解や偏見が交錯する人間喜劇が繰り広げられる。
そしてその狂気に満ちたおぞましい騒動の末に現れる人間の善なる部分に、少なからぬ救いを感じることができるのが、この映画最大の魅力である。

閉じられたスモールタウンでの犯罪、スリラー、そしてコメディを交えたドラマということですぐに「ファーゴ」を連想した。
もちろんそれはフランシス・マクドーマンドがどちらも主演という共通性から浮かんだ連想ではあるが、監督の考えの中にこの映画の存在があったのは間違いないだろう。
そんな想像が働く内容である。

監督はマーティン・マクドナー、アイルランド系のイギリス人である。
映画を手がける前は舞台で活躍しており、劇作家として高い評価を受けている。
緻密で意表を突く展開、人間を見つめる確かな目など、脚本の巧みさは、劇作家として培った経験を反映したものだろう。
類まれなる才能を感じる。
そうした脚本の佳さをさらに高めるのが、曲者ぞろいの出演者たち。
フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンといった主要俳優はもちろんのこと、彼らを取り巻く脇役陣たちも忘れ難い。
広告会社の若き社長レッド、サム・ロックウェルの酒浸りの老母、マクドーマンドの元夫と19歳のガールフレンド、小男のジェームスなど、いずれも個性豊かな俳優ばかり。
そうした配役の妙には、監督のセンスの良さが窺える。
さらにそうした気配りは、映画の細部にも見ることができるが、それを確認するためにも、またもういちどこの映画を見直してみたいなどと考えている。
そう思わせる力を持った映画なのである。


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映画「シェイプ・オブ・ウォーター Shape of Water」

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昨年度のアカデミー賞で13部門でノミネート、作品賞、監督賞、音楽賞、美術賞の4部門で最優秀賞を獲得した話題の映画である。
それが新作レンタルで登場、さっそく借りてきた。

米ソ冷戦時代のアメリカを舞台に、主人公イライザと半魚人の恋を描いたファンタジーである。
いわゆる異類婚姻譚の一種であるが、こうした話は神話や説話によって昔から語られてきた物語である。
映画でいえば「キングコング」や「美女と野獣」などがそれにあたる。
それらの映画では怪獣たちが人間の女性に魅せられるが、この映画では女性の側から怪獣に惹かれていく。
そこが大きく違うが、それは主人公イライザが幼い頃のトラウマがもとで声を出すことができないという設定に基づいている。
孤独な魂がもうひとつの孤独と出会って心を通わせる。
囚われて自由を奪われた半魚人に惹かれていくのは当然というわけだ。
外見の異様さは彼女にとって障害とはならない。
それをたやすく飛び越える資質を彼女は持っている。
それは彼女の生活を見れば一目瞭然。
親友であるアパートの隣人ジャイルズはゲイの老画家、また同僚で友人の掃除婦ゼルダは黒人の女性と、いずれも社会の片隅で生きるマイノリティである。
そして彼女自身は言葉が話せない。
半魚人はけっして遠い存在ではない。
恐怖の対象とは見ていない。
まるで子犬に近づくような優しさで半魚人と触れ合おうとする。
何と純粋で無垢で愛らしい姿であろうか。
その好奇心に満ちた眼差しを見ていると、昔観た映画「ミツバチのささやき」の純真無垢な少女の姿を思い出す。

そして物語の中盤、事態は一気に動き出し、米ソのスパイ合戦を絡ませた半魚人の救出劇で大いに楽しませてくれる。
またイライザの日常の描き方にも楽しみの要素が様々散りばめられている。
まず彼女が住むアパートは映画館の上にあるという設定である。
そこで上映されているのが史劇「砂漠の女王」。
そのストーリーが、この映画の物語ともリンクしている。
また隣人ジャイルズは古い映画が好きで、テレビで放映される昔の映画ばかり観ている。
その映画に合わせてふたりでタップを踏む場面が楽しい。
そしてそれがイライザと半魚人がダンスを踊る幻想シーンへと繋がっていく。
SFがあり、ホラーがあり、活劇がある。
さらにそこにミュージカルまでが加わるという、まるでオモチャ箱をひっくり返したような賑やかさ。
そうしたすべてが混乱することなく、イライザと半魚人のロマンスをしっかりと支えているのである。
映画好きには堪らないシーンが満載である。

監督はメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ。
特殊メイクから映画の世界に入ったという変わり種。
少年時代に日本のアニメやマンガ、特撮映画に夢中になり、その影響を大きく受けたという。
いわゆりオタク精神の持ち主である。
そんな少年時代にテレビで映画「大アマゾンの半魚人」を観た。
映画では「半魚人は探検隊の女性に恋するけど、殺されてしまう。」
だが「半魚人があまりに可哀そうで、僕は、半魚人が彼女と仲良くデートする絵を描いた。それからずっと2人を幸せにしたいと思い続けて、40年以上かけて夢をかなえたんだ」
古い革袋に新しい酒を入れたというわけである。
そうやって生み出された「シェイプ・オブ・ウォーター」の半魚人は、異形の姿をしているが、人間に危害を加える怪物ではなく、柔らかな心を持った存在として描かれる。
そしてそこに自らを含めたマイノリティたちの怒りや悲しみを付与することで、確かな今日性を獲得しているのである。
さらに言えば、囚われ虐待され傷ついた半魚人の姿には、殉教者のイメージを重ねるて見ることもできる。
そうした読み解きができるのも、この映画がもつ豊かさである。

題名の「シェイプ・オブ・ウォーター」は日本語に訳すると「水の形」。
だが水に形などはない。
これについて監督は次のように語っている。
「愛と水には形はない。だがそれはどこへでも流れ込んでいける。そしてその入れ物に合わせて形を作る。愛と水はこの世で最も強い力なのだ。」
その言葉通り場所を変え、形を変えるたびに愛も水も変化していく。
その行きつく先が果たしてどんなものになるか、それは映画を観てのお楽しみ。
映画愛、モンスター愛に溢れたラブ・ロマンスを心ゆくまで堪能してほしい。


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2018年)70歳です。
性別:男

還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

映画サイト「マイ・シネマ館」もやっています。
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