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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2018年3月)

観た映画


zetubouni.jpg「走れ、絶望に追いつかれない速さで」(DVD)
2015年 監督/脚本:中川龍太郎 出演:太賀/小林竜樹/黒川芽以/藤原令子/寉岡萌希/飯田芳/宮本行/松浦祐也


message.jpg「メッセージ」(DVD)
2016年アメリカ 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:エイミー・アダムス/ジェレミー・レナー/フォレスト・ウィテカー/マイケル・スタールバーグ/マーク・オブライエン/ツィ・マー


sinkondoutyuki.jpg「新婚道中記」(BSプレミアム)
年アメリカ 監督:レオ・マッケリー 出演:アイリーン・ダン/ケーリー・グラント/ラルフ・ベラミー/アレクサンダー・ダーシー/セシル・カニンガム/モリー・ラモント/エスター・デール/ジョイス・コンプトン/ロバート・アレン


dream-s.jpgドリーム(DVD)
2017年アメリカ 監督/脚本:セオドア・メルフィ 出演:タラジ・P・ヘンソン/オクタヴィア・スペンサー/ジャネール・モネイ/キルスティン・ダンスト/ケビン・コスナー/ジム・パーソンズ/マハーシャラ・アリ/オルディス・ホッジ/グレン・パウエル/キンバリー・クイン/キンバリー・クイン/オレック・クルパ


place-in.jpg「プレイス・イン・ザ・ハート」(BSプレミアム)
1984年アメリカ 監督/脚本:ロバート・ベントン 出演:サリー・フィールド/リンゼイ・クローズ/エド・ハリス/エイミー・マディガン/ジョン・マルコヴィッチ/ダニー・グローヴァー/ヤンクトン・ハットン/ジェニー・ジェームズ


inotiwotunagu.jpg「命をつなぐバイオリン」(DVD)
2011年ドイツ 監督/脚本:マルクス・O・ローゼンミュラー 出演:カイ・ヴィージンガー/カテリーナ・フレミング/グドルン・ランドグレーベ/コンスタンティン・ヴェッカー


grass-hp.jpg「グラスホッパー」(DVD)
2015年 監督:瀧本智行 出演:生田斗真/浅野忠信/山田涼介/麻生久美子/波瑠/菜々緒/村上淳/宇崎竜童/吉岡秀隆/石橋蓮司


ikari.jpg「怒り」(DVD)
2016年 監督/脚本:李相日 出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/佐久本宝/ピエール瀧/三浦貴大/高畑充希/原日出子/池脇千鶴/宮﨑あおい/妻夫木聡


criminal.jpg「クリミナル 2人の記憶を持つ男」(DVD)
2016年イギリス/アメリカ 監督:アリエル・ヴロメン 出演:ケビン・コスナー/ゲイリー・オールドマン/トミー・リー・ジョーンズ/アリス・イヴ マルタ・リンチ/ガル・ガドット/マイケル・ピット/ジョルディ・モリャ/アンチュ・トラウェ/スコット・アドキンス/アマウリー・ノラスコ/ライアン・レイノルズ



読んだ本

sibakouen-s.jpg芝公園六角堂跡(西村賢太 短編集)


hadareyuki.jpg「はだれ雪」(葉室麟 時代小説)


8gatu15niti.jpg「八月十五日の夜会」(蓮見圭一 )


ningenbannen.jpg「人間晩年図巻 1995-99年」(関川夏央 評論)


kougai.jpg「郊外の文学誌」(川本三郎 評論)


aitohayobazu.jpg「それを愛とは呼ばず」(桜木紫乃 現代小説)


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Category: 暮らし

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眠れぬ夜

時々夜中に目が醒める。
いや正確に言うと、ほぼ毎日のように目が醒めている。
醒めてもまたすぐに眠ってしまうこともあるが、なかなか眠れない時もある。
そんな時は、本を読むかラジオを聴くことにしている。
そのため枕元には何冊かの本とラジオを、いつも用意して置いてある。

ここ数日は決まったように4時前後になると目が醒めた。
この時間はちょうどNHKのラジオ深夜便でトーク番組が始まる時間である。
好きな番組なので、この時間であれば本を読むのではなく、ラジオを聴くことにしている。
おもむろにラジオのスイッチを入れる。
アナウンサーとゲストの会話が流れてくる。
落ち着いたトークが耳に心地よく響く。
静かに耳を傾ける。

22日は五木ひろしがゲストで、今年の正月に放送した番組の再放送。
【芸の道 輝きつづけて新春スペシャル】という題がつけられたもので、2回に分けた後半部分のインタビューであった。
長年に渡る歌手生活における知られざるエピソードが語られた。

24日は脚本家の福田靖。
「明日へのことばトーク」というシリーズのひとつで、「ラジオ深夜便のつどい」という公開放送での録音である。
福田靖はテレビドラマ「HERO」や「海猿」「龍馬伝」などで知られる脚本家である。
大学を中途退学した後、演劇の世界に足を踏み入れた彼が、どうやって人気脚本家となっていったかが、詳しく語られた。

25日は江夏豊がゲスト。
「勝負に生きた男」と題して現役時代の名勝負についてのトークが繰り広げられた。
久しぶりにメディアに登場した江夏氏が語った野球談話からは、現役時代と変わらぬ野球への熱い情熱が伝わってきた。

そして26日のゲストは、なかにし礼。
これは【謎解き うたことば】というシリーズのひとつで、日本語学者の金田一秀穂がインタビューアーであった。
「恋のハレルヤ」、「人形の家」を採り上げ、それらの歌が少年時代の戦争体験から生まれたのだという知られざる裏話が話される。
これは以前テレビで放送された番組の中で明かされたエピソードと同じものであったが、こういう話は繰り返し何回聴いても興味が尽きない。
また「時には娼婦のように」についての話も、なるほどと頷けるものだった。

一芸に秀でた人の話というのは、やはり興味深く面白い。
最初は寝ぼけた頭でぼんやりと聴いているが、話の面白さに引き込まれ次第に目が醒めていく。
とくにここ数日は興味深い話が続いたので、とくに楽しむことができた。

ラジオ深夜便の放送が始まったのは1990年。
リスナーは今では200万人ともいわれている。
いかに眠れぬ人が多いかということだ。
そしてその無聊をこの番組がいかに慰めてくれているかということである。
いまや深夜にはなくてはならないツールになっているのである。




Category: 行事・記念日

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春の訪れ

ここ数日は三寒四温の言葉通り寒い日と暖かい日の繰り返しである。
それでも春は確実に近づいている。
気象庁の観測記録を見てみると、数日前(21日)に積雪はゼロになった。
雪の多かった昨年は、この時点でまだ50センチ以上の雪があり、ゼロになったのが4月5日。
それと比べると2週間以上早い。
それでもほぼ平年並みというところだろう。

桜の開花情報のニュースがテレビで連日のように流れているが、弘前でも公園の桜の剪定が見られるようになった。
毎年春先になると行われる恒例の行事である。
そしてそれに合わせて剪定された桜の枝の配布が始まった。
毎週金曜日の朝、公園内にある緑の相談所前で行われている。
昨年は配布開始前の寒い中、大勢の列に並んだが、今年は面倒だという怠け心が出て行く気にならなかったが、たまたま昨日公園近くをクルマで走っていたところ、剪定枝を持った人の姿が見えた。
時間は10時を過ぎている。
配布開始は8時なので、すでに終了しているものと思っていたが、行けばまだ貰えそうだ。
家内とふたりで行ってみると、わずかだが剪定枝は残っており、しかも並ばずにすぐに貰うことができた。
ラッキーであった。
こんなささやかな出来事がひときわ嬉しく感じられる。
さっそく花瓶に入れて部屋に飾った。
これでわが家にもひと足早い春の訪れがやってきた。
花が咲くのが楽しみである。

sakuraeda1.jpg

sakuraeda2.jpg

そしてもうひとつの春の訪れ。
今日は孫の卒園式である。
2012年4月に生後100日目で入園した保育園を今日卒園する。
6年間の保育園生活は長かったようでもあり、短かったようでもあるが、とにかくこうやって何事もなく無事卒園することになったわけで、そのことと孫の成長を祝いたいと思う。
娘たちは夫婦揃って出席するとのことである。


テーマ : 今日の出来事  ジャンル : 日記


Category: 外国映画

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映画「ドリーム」

dream.jpg

1962年のマーキュリー打ち上げ(アメリカ初の有人宇宙飛行)計画という国家プロジェクトを描いた映画である。
映画「ライトスタッフ」でも描かれたプロジェクトである。
「ライトスタッフ」ではそれに挑んだ宇宙飛行士の姿が描かれたが、この映画ではそれを支えたスタッフたちを描いている。

NASAがあるのは南部バージニア州。
アメリカの他の地域以上に黒人差別が激しいところ。
そして多くの天才たちが集められ、時代の最先端の科学技術を扱うNASAにあっても、それは例外ではなく、同様の差別が当たり前のように存在していた。
まず働く場所が白人と黒人(映画では非白人と表記)では厳然と分けられており、日常的に交流することはない。
また待遇面でも大きな隔たりがある。
そして仕事の内容は、ほとんどが雑用に等しいようなものばかり。
プロジェクトの重要な部分に携わることはけっしてない。
そうした差別をどのように乗り越え、いかにしてプロジェクトで大きな役割を果たすようになっていくか、それを描いたのがこの映画である。

主人公は数学の天才キャサリン、そして同僚のドロシーとメアリー。
黒人でしかも女性という二重のマイノリティである彼女たちの奮闘ぶりが、米ソ冷戦中の苛烈な宇宙開発競争の中で描かれる。

1961年、ソ連はガガーリンによる人類初の宇宙飛行に成功する。
先を越されたアメリカは、それに対抗するためにマーキュリー計画を立ち上げ、総力を上げてこの計画に取り組むことになる。
アメリカの威信がかかったこの計画は、何としても成功させなければならないが、難問山積、しかも特別研究本部では数式計算の間違いが続出、高度な計算をこなせるスタッフの必要性に迫られる。
そんな差し迫った状況のなか、優れた数学者であるキャサリンが新たなスタッフとして派遣されることになる。
しかしそこは黒人がけっして足を踏み入れることのできなかった特別な部署である。
黒人でしかも女性という二重のハンデを抱えたキャサリンの前に、様々な差別が待ち受けていた。
しかしそんな差別に挫けることなく、それと闘い、そして自分を磨くことで困難な壁を乗り越えていく。
そして同僚のドロシーとメアリーもそれに歩調を合わせるように困難な現実に立ち向かっていく。
そのプロセスは感動的、何度も胸が熱くなってしまった。

扱っているテーマは重いが、けっして暗くはならない。
というよりもひたすら前向きで明るいところがいかにもアメリカ的。
そしてそこがこの映画の魅力でもある。

先が読める展開、予定調和的といえばそのとおりだが、それをどう見せていくか、そこが腕の見せ所である。
そのために印象的なデティールを次々と積み重ね、リアルなものに仕立てていく。
それが無理なく伝わってきて、非常に説得力がある。
丁寧な映画作りをしているのが、よく分かる。

これは先日観た「フェンス」や「ラビング」と同じ時代である。
見比べながら観るとより興味深く観ることができる。

さらにつけ加えるならば、これは事実に基づいて作られた映画である。
しかしアメリカ初の有人宇宙飛行計画という華々しい歴史の陰にこうした事実があったということは、長い間日の目を見ることはなかった。
映画の原題は「Hidden Figures」。
Hiddenには「隠された」とか「知られざる」という意味があり、Figureには「数字」や「人物」といった意味がある。
すなわち「隠されていた人々」が、有人宇宙飛行を成功させるために「隠された数字」を探し求めるというのがこの映画である。
そしてその探し求める数字を見つけ出すのに大きな役割を果たしたのが、黒人女性のキャサリンたちというわけである。
そうした事実はタイトルロールで説明されるが、このように隠された事実が世紀を越えて掘り起されたことは非常に意義が深い。
こうした積み重ねによって時代は確実に変わっていく。
そのことをこの映画であらためて教えられた。
そして同時に大きな勇気と感動をもらったのである。


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テーマ : DVDで見た映画  ジャンル : 映画


Category: 読書

Tags: 短編小説集  西村賢太  

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西村賢太「芝公園六角堂跡」

sibakouen.jpg

久方振りの西村賢太である。
どのくらい久しぶりなのか、ブログで調べてみると、最後に読んだのが2016年10月。
「蠕動(ぜんどう)で渉れ、汚泥の川を」という小説を読んでいる。
それ以来のことなので、1年4ヵ月ぶりということになる。
ついでに遡って調べてみると、最初に読んだのが2013年2月。
芥川賞を受賞した「苦役列車」である。
この小説の面白さに、単行本化されているすべての著作(小説8冊と随筆集2冊および対談集1冊)を続けて読むことになった。
そして2014年には、「疒(やまいだれ)の歌」、「歪んだ忌日」、「棺に跨る」を、間を置いて2016年には「蠕動(ぜんどう)で渉れ、汚泥の川を」と続き、そして今回のこの小説となったのである。
多作の作家だとこうはいかないが、寡作である西村賢太の場合は、このように時間を置いて読むことができるので、ありがたい。
そろそろ次が読みたくなってきたなという頃合いに、いい具合に次の本が出版される。
なので気持ちがいつも新鮮なままで、余裕を持って臨むことができる。

ということで今回の小説であるが、こちらは2015年から2016年にかけて雑誌に掲載された短編を収めた作品集である。
4篇すべてがお馴染みの「北町貫多もの」。
表題作の「芝公園六角堂跡」からはじまり、掲載順に「終われなかった夜の彼方で」、「深更の巡礼」、「十二月に泣く」と続く。

「芝公園六角堂跡」は、北町貫多が没後弟子を自任する作家、藤澤清造が凍死した場所である。
謂わば北町貫多にとっては巡礼の地とも云うべき場所である。
その近くにあるホテルでミュージシャンJ・Iのライブがあり、貫多が招かれて出かけていくところから物語は始まる。
J・Iは、音楽にあまり関心を持たない貫多が唯一ファンとなったミュージシャンで、そのことを小説にしきりに書いたことから親交を得るようになった。
そのライブを聴きながら、J・Iの音楽との出会いから、親交を得た現在までの経緯が詳しく語られていく。
そしてライブの興奮とライブ後のJ・Iとの親しい交流に舞い上がったまま、近くの六角堂跡を訪れる。
しかし貫多の気持ちは複雑だ。
それというのも「彼が今佇んでいる場が、大正期の私小説作家、藤澤清造のまさに終焉の地であることは、はなから承知済みだった。尤も当初は、この事実を今日のところは完全に無視するつもりでいた。完全に無視して、ただJ・Iさんの音楽世界だけを堪能したかった。」からである。
「だが、やはり無視し去るわけにはいかなかったのである。」
そこから藤澤清造の小説と出会って以来の来し方を思い出すなかで、師への熱情が冷めかけていることを大いに反省、だらけ切った現在の自分を叱咤激励する。
A賞を受賞したことで社会的認知度が上がり(それを虚名と書く)、経済的にも余裕が出たことで、「その軌道が、おかしな方向に行ってしまっているのだ。」
「何んの為に書いているかと云う、肝心の根本的な部分を見失っていたのである。」
そして「見失っていたことをハッキリと自覚したんなら、取り戻せばいいことに違げえねえ」となるのである。
謂わば彼の原点帰りの決意を述べたような小説であり、続く3篇では、その原点帰りを果たそうとする姿が描かれていく。
相も変わらぬ藤澤清造愛であり、田中英光愛であるが、そこに表れる北町貫多の心境は、時に弱気、時に強気、そうしたアンビバレンツな心の動きもやはりこれまでどおりの西村節健在で、大いに楽しませてくれるが、それが変わりつつあるのを感じる。
それがどんなものになっていくのか、一筋縄ではいかない西村賢太だけに大いに期待が高まるところである。
これでまた楽しみがひとつ出来た。


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テーマ : 図書館で借りた本  ジャンル : 本・雑誌


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2018年)70歳です。
性別:男

還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

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