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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 外国映画

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映画「ラビング 愛という名前のふたり」

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1950年代のバージニア州では、黒人と白人の結婚は法律で禁じられていた。
それが憲法違反であるという判決を勝ち取り、法律改正へのきっかけとなったのが、実在の人物、ラビング夫妻である。
その実話をモデルにしたのが、この映画である。

そうした法律が、わずか60年ほど前に存在していたことに、まず驚かされる。
さらにそれに違反したふたりが逮捕拘留、25年間の州外追放という罰則で裁かれる理不尽さにも怒りを覚える。
リチャードとミルドレッドのふたりは、将来の夢をすべて諦め、両親姉弟と別れてワシントンへと移り住む。
そして数年の後、公民権運動が盛り上がるなか、ミルドレッドがケネディ司法長官に宛てて、自分達の現状を訴える手紙を書く。
それがきかけとなって、事態は少しづつ動き出していく。

ドラマは激しい起伏はなく、ただ淡々とふたりの生活だけを追っていく。
それでいて映画は、終始緊張感に包まれている。
それは悪法によって自分たちの人生を捻じ曲げられてしまったラビング夫妻の身に、目に見えない不安の影が常につきまとっているからである。
そうした影に怯えながら、世間から身を隠し、声を潜めて生きていく。
ただ家族の幸せだけを願いながら。
大工であるリチャードの、黙々とブロックやレンガを積み重ねていく姿が、そうした態度の象徴のように思える。
その繰り返しの中から、彼らの言葉に出来ない複雑な感情が滲み出てくる。
そしてそうした迫害が、ふたりの愛をさらに深めていくことになる。

夫役のジョエル・エドガートンと妻役のルース・ネッガの演技が秀逸。
とくにジョエル・エドガートンの感情を押し殺した表情は印象的。
物言わぬ堅い表情だからこそ、却って苦しみや歓びの深さが、強く伝わってくる。
調べてみると、以前観た「ウォーリアー」で、主役の総合格闘家を演じた俳優であった。
印象がまったく違っていたので、同一人物とは思えなかったのだ。
幅広い演技の持ち主だと、あらためて思った。

監督のジェフ・ニコルズは、以前観た「テイク・シェルター」や「MUD マッド」の監督である。
いずれも南部の田舎町が舞台である。
そこに監督のこだわりを感じる。
まだ若干39歳の若さである。
注目度大の監督である。


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還暦(10年前)という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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