風に吹かれて

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Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2017年6月)

観た映画


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「永い言い訳」(DVD)
2016年 監督/脚本:西川美和 出演:本木雅弘/竹原ピストル/藤田健心/白鳥玉季/池松壮亮/黒木華/深津絵里/堀内敬子


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「ルーム」(DVD)
2016年アイルランド/カナダ 監督:レニー・アブラハムソン 出演:ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ/ジョアン・アレン/ショーン・ブリジャース/トム・マッカムス/ウィリアム・H・メイシー


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「不屈の男 アンブロークン」(DVD)
2014年アメリカ 監督:アンジェリーナ・ジョリー 出演:ジャック・オコンネル/ドーナル・グリーソン/MIYAVI/ギャレット・ヘドランド/フィン・ウィットロック


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「聖(さとし)の青春」(DVD)
2016年 監督:森義隆 出演:松山ケンイチ/東出昌大/染谷将太/安田顕/柄本時生/筒井道隆/竹下景子/リリー・フランキー


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「味園ユニバース」(DVD)
2015年 監督:山下敦弘 出演:渋谷すばる/二階堂ふみ/鈴木紗理奈/川原克己/松岡依都美/宇野祥平/松澤匠/野口貴史/康すおん





読んだ本


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「還るべき場所」(笹本稜平 山岳小説)


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「特異家出人」(笹本稜平 警察小説)


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時の渚(笹本稜平 ミステリー)


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沈黙のひと(小池真理子 現代小説)


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「春を背負って」(笹本稜平 山岳小説)




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小池真理子「沈黙のひと」

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小池真理子の小説を読むのはこれが2冊目。
最初に読んだのは「望みは何と訊かれたら」。
2年ほど前のことだったと思う。
60年代後半の大学紛争を舞台に、学生運動に関わった女子学生の恋愛を描いたもので、読みごたえのある小説だった。
そして今回の「沈黙のひと」である。
85歳で亡くなった作者の父親をモデルにした小説である。
大正十二年、満州大連で生まれ学徒出陣、戦後は東北帝国大学に進学、会社員となった父親が後年パーキンソン病を患うようになる。
そして長い介護生活を経た後亡くなった。
死後遺品整理をしていた時、ある物を発見、そのことをエッセイに書こうと編集者に話したところ、それは小説にすべきだと薦められる。
そして書いたのがこの小説だった。

物語は、編集者である衿子の目を通して父・三國泰造の姿が描かれるが、現実とは違い母娘を残して家を出て行った男として描かれている。
そして再婚後ふたりの女児をもうけるが、妻とは不仲で不遇な家庭生活であった。
やがてパーキンソン病を患うようになる。
体が不自由になり、言葉も思うようにしゃべれなくなってしまう。
手に負えなくなった家族は彼を介護老人ホームに入所させる。
そこから衿子の献身的な介護生活が始まる。
「沈黙のひと」となってしまった父親と、何とか意思疎通を図りたいと願った衿子は、文字盤を使うことを考え出す。
それによってささやかな会話が可能になるが、やがてそれも困難になり、最期の時を迎える。
介護を通して初めて父親と触れ合うことができたと感じた衿子は、父親のことをもっと知りたいと思い、遺品として残された日記、手紙、ワープロに保存されていた備忘録などを手がかりに、父親の心の軌跡を辿っていく。
そして文学好きで、短歌を詠み、女流投稿歌人とも文通を重ねた父親の新たな側面を知ることになる。
そこに自らの人生を重ねることで、より深く父親に寄り添うことができたと感じる。
そして自分自身も救われたような気持ちになるのである。

こうした内容ではあるが、けっしてお涙頂戴にはならない。
感情に流されることなく醒めた目で淡々と綴られていく。
それは主人公、衿子が「家族と離れて生きることしか考えなかった」女、「自分の人生を生きることで忙しすぎた」女であるという設定ゆえのもの。
すなわち作者自身の視線でもある。
それが父親の介護と人生を見つめ直すことで、次第に愛憎相半ばするものとなっていく。
そして最終章ではそうしたものすべてが昇華された静かな感慨へと至るのである。
それを読んで思わず胸が熱くなってしまった。
どんな困難な人生であったとしても、人生は生きるに値する。
これはそんな人間賛歌を謳った物語なのである。
小池真理子、渾身の一冊であった。


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笹本稜平「時の渚」

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笹本稜平の小説を読んでいる。
初めて読む作家だが、迫力あるストーリーに惹かれて読み続けている。
これで3冊目になる。
最初に読んだのは山岳小説「還るべき場所」、続いて警察小説「特異家出人」、そして今回の「時の渚」である。
こちらは探偵小説。
この他にも海を舞台にした冒険小説など、ジャンルは幅広い。
ちなみに経歴を調べてみると、

1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒。
出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。
2000年、「阿由葉稜」名義で『暗号―BACK‐DOOR』を書き下ろしてデビュー。
2001年、2作目となる『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。
2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。

となっている。
警察小説にはいくつかシリーズがあり、かなり多作の作家のようである。
多作となると、どうしても筆が荒れがちになるものだが、これまで読んだ小説に関してそれは感じなかった。
今回の「時の渚」も同様である。
よく練られたストーリーと緻密な描写に、グイグイと引っ張られて読んでいった。

主人公は私立探偵茜沢圭。
警視庁捜査一課の刑事だったが、逃走する殺人犯の車に妻と幼い子供がひき逃げされ、それが原因で刑事の職を離れることになった。
その彼が末期ガンで余命幾ばくもない老人から、三十数年前に見知らぬ他人に託した息子を捜し出してほしいとの依頼をうける。
捜索を始めた彼のもとに、かつての上司から連絡が入る。
数日前に起きた殺人事件の遺留物のDNAが、茜沢が刑事をやめるきっかけになった事件の犯人のものと一致したという。
そこから息子捜しと殺人事件捜査への関わりが始まり、無関係に思えたふたつの調査に意外な接点が浮かび上がってくる。

二転三転する展開はセオリー通り。
ご都合主義とも思えるところもあるが、力技でグイグイと押していく。
その潔さが心地いい。
読み終わった後は、主人公とともに困難な捜査を解決した充足感が味わえる。
読み応えのある小説だった。

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プロフィール

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Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2008年)還暦です。
性別:男

還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

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