風に吹かれて

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Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2015年5月)

観た映画

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「第五福竜丸」
1959年大映 監督/脚本:新藤兼人 出演:宇野重吉/乙羽信子/小沢栄太郎/千田是也/永田靖/三島雅夫/清水将夫/松本克平/殿山泰司/稲葉義男/浜田寅彦/永井智雄/内藤武敏/原保美/三井弘次/嵯峨善兵/中村是好/十朱久雄/森川信/毛利菊枝


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「原爆の子」
1952年大映 監督/脚本:新藤兼人 出演:乙羽信子/滝沢修/北林谷栄/宇野重吉/奈良岡朋子/斎藤美和/下元勉/殿山泰司


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「一枚のハガキ」
2011年 監督/脚本:新藤兼人 出演:大竹しのぶ/豊川悦司/六平直政/大杉漣/柄本明/倍賞美津子/津川雅彦/大地泰仁/川上麻衣子/絵沢萠子/麿赤兒


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「陸軍」
1944年 監督:木下惠介 出演:笠智衆/田中絹代/東野英治郎/上原謙/三津田健/杉村春子/星野和正


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「秀子の車掌さん」
1941年 監督/脚本:成瀬巳喜男 出演:高峰秀子/藤原鶏太/夏川大二郎/勝見庸太郎


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舞妓はレディ
2014年 監督/脚本:周防正行 出演:上白石萌音/長谷川博己/富司純子/田畑智子/草刈民代/渡辺えり/竹中直人/岸部一徳/小日向文世/妻夫木聡/高橋長英/草村礼子


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「イコライザー」
2014年アメリカ 監督:アントワン・フークワ 出演:デンゼル・ワシントン/クロエ・グレース・モレッツ/マートン・コーカス


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「レジェンド・オブ・フォール」
1994年アメリカ 監督:エドワード・ズウィック 出演:ブラッド・ピット/アンソニー・ホプキンス/エイダン・クイン/ジュリア・オーモンド/ヘンリー・トーマス/カリーナ・ロンバード/ゴードン・トゥートゥーシス


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「エージェント・ライアン」
2013年アメリカ 監督:ケネス・ブラナー 出演:クリス・パイン/キーラ・ナイトレイ/ケヴィン・コスナー/ケネス・ブラナー///


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「極限水域 ファースト・アフター・ゴッド」
2005年ロシア 監督:ヴァジリ・チィギンスキ 出演:ドミトリー・オルロフ/ウラジミール・ゴスティウキン/ニーナ・ルスナローヴァ/ミハイル・ゴミアスヴィリ


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「スタートレック イントゥ・ダークネス」
2013年アメリカ 監督:J・J・エイブラムス 出演:クリス・パイン/ザッカリー・クイント/カール・アーバン/ベネディクト・カンバーバッチ/ピーター・ウェラー


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「ゴールデンスランバー」
2009年 監督:中村義洋 出演:堺雅人/竹内結子/吉岡秀隆/劇団ひとり/香川照之/柄本明/濱田岳/ベンガル/貫地谷しほり/相武紗季/伊東四朗/永島敏行/石丸謙二郎/ソニン/でんでん/木内みどり/竜雷太


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「LUCY/ルーシー」
2014年 監督/脚本:リュック・ベッソン 出演:スカーレット・ヨハンソン/モーガン・フリーマン/アナリー・ティプトン/チェ・ミンシク/アムール・ワケド/ピルー・アスベック



読んだ本


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そして、人生はつづく( エッセイ)


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「橋のたもと」(杉本苑子 時代小説)


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横しぐれ(丸谷才一 現代小説)


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いねむり先生(伊集院静 現代小説)


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「恋・酒・放浪の山頭火 没後70年目の再発見」(石寒太 評伝 )


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「世界から猫が消えたなら」(川村元気 現代小説)


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「銀の森へ」(沢木耕太郎 評論)



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Category: 薪ストーブ

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岩木山で伐採作業

先日岩木山麓に木の伐採に行ったことはFacebookに書いた。
そのことをもう少し詳しく書いておく。

きっかけは、テニス仲間の今さんからの誘いであった。
岩木山麓に住む彼の知人から、邪魔な木を切ってくれないかという依頼があった。
そこで薪集めをしている自分にも声がかかったというわけである。
さっそく出かけることにした。

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現場の家は岩木山麓の原野のなかにある。
周りに人家はなく、近くにリンゴ畑があるだけという場所である。
そこの庭に植えた木が伸び放題に枝を伸ばしている。
その枝を切って整理をし、自生した木を根元から切った。

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さらに少し離れた場所に畑があり、そこにも自生した木が何本かある。
それらもすべて根元から伐採した。
伐採は簡単に終わったが、畑の向こう側のクルマを停めてある場所まで運ぶのが大変である。
目測すると距離はおよそ100メートル近くはある。
そこを重い木を担いで運ぶのである。
かなりの重労働であった。
クルマに積めるだけの木を運び、残りは後日運ぶことにした。

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約2時間ほどの作業ではあったが、炎天下なので予想以上の消耗であった。
このように薪集めはなかなかの重労働なのだが、しかしそれも薪ストーブ生活の醍醐味のひとつである。
いい経験をさせてもらっていると思っている。

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このほかにも庭のベランダの木が古くなってしまったので、もしよければそれも解体して持って行ってくれないかと頼まれた。
有難い申し出なので、お受けすることにした。
しばらくは通うことになりそうだ。

帰ってからのビールがうまかった。


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Category: 読書

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伊集院静「いねむり先生」

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「いねむり先生」とは作家、色川武大すなわち阿佐田哲也のことである。
色川武大の名前で純文学作品を書き、阿佐田哲也の名前でギャンブル小説を書く。
そして自身もばくち打ちとして知られ、“雀聖”、“ギャンブルの神様”の異名を持っている。
写真を見ると、容貌魁偉、異名どおりのイメージで、いかにも勝負師という鋭く殺気を帯びた顔をしている。
しかしその印象とは違って、実際の彼はシャイで優しく、穏やかな人物で、時に少年のような無邪気さを見せる。
そうした素顔から誰からも愛され、多くの人に慕われていた。
またナルコレプシーという睡眠に障害のある持病を持っており、時と場所を選ばずに、突然眠ってしまうことがあった。
「いねむり先生」という題名はそこからつけられている。

この小説はそんな色川武大すなわち阿佐田哲也の晩年に、知人を介して知り合った作者(小説ではサブロー)が、以後「先生」と慕いながら、共にギャンブルの旅を重ねた日々のことを綴ったものである。
そして妻を失い、心身ともにボロボロの状態にあったサブローが、その交流の日々のなかで次第に立ち直っていく様が描かれている。

小説は、サブローが、「先生」と初めて会った日から始まって、ふたりで「旅打ち」というギャンブルの旅に度々出かけたことが、様々なエピソードを交えて語られていく。
ともに似たような精神の病と重いものを抱えたふたりが、互いに相手のことを優しく気遣う姿が、淡々と描かれていく。
その付き合い方は、決して狎れ合わず、相手を尊重しながらも必要以上には踏み込まず、優しく見守るという関係である。
まさに「君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉どおりの絶妙な距離のとり方なのである。
これぞ男の付き合い方、大人の付き合い方である。
こういう魅力ある人物と出会い、こうした付き合い方ができれば、人生は何と豊かになることだろう。
そう思わせるものがあるが、それが展開されるのがギャンブルの世界というのが、ギャンブルとは無縁な自分にとっては、今ひとつピンとこなかった。
そうした憾みは残るものの、なかなか面白く読むことができた。

この本を読もうと思ったのは、先日読んだ「狂人日記」の作者である色川武大が、どういう人物なのか。
そして伊集院静との関係はどういったものであったのか。
そうした作家同士の舞台裏を覗いてみたい好奇心からであった。

ついでに書くと、この小説に登場してくるKさんは黒鉄ヒロシ、そしてIさんは井上陽水である。
彼らとのエピソードもなかなかに面白く、舞台裏を覗く好奇心を大いに満たしてくれた。

この小説を読んで、またもう一度色川武大の小説を読みたくなってきた。
もちろん伊集院静の小説も。


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Category: 読書

Tags: 短編小説集  

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丸谷才一「横しぐれ」

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先日読んだ川本三郎の「そして、人生はつづく」のなかで敬愛する人物として、丸谷才一を挙げ、その見識の高さ、博覧強記ぶりを、自らとの関わりのなかで詳しく書いてあった。
丸谷才一という作家について知っていることといえば、小説家、文芸評論家、翻訳家、随筆家であり、代表作に「笹まくら」、「たつた一人の反乱」という小説がある、そしてベストセラーとなった「女ざかり」が吉永小百合の主演で映画化された、ということぐらいで、特別関心のある作家というわけではなかった。
しかしこの本に書かれている人となりを読むうちに、惹かれるものがあり、同書のなかで紹介されていたこの小説を読んでみることにしたのである。

表題作である中編小説「横しぐれ」と、「だらだら坂」、「中年」、「初旅」という3篇の短編小説が収められている。
いずれも昭和40年代後半に書かれたものである。
丸谷才一といえば、旧仮名遣いで小説を書く作家として知られているが、どうやらそれはこの小説から始まったようである。

主人公である「わたし」は、中世和歌や連歌を専門とする国文学研究室の助手である。
町医者である父親は、めったに思い出話などしない人であったが、ある時、四国旅行の際、道後温泉近くの茶店で、大酒呑みの乞食坊主から酒をたかられた話を、面白おかしく話したことがあった。
そのことが妙に心に残った「わたし」は、父の通夜の席で、ともに旅した父の友人である国文学の黒川先生にさらに詳しく聞いてみると、その乞食坊主は山頭火のように思えてきた。
その日はちょうど雨で、それを黒川先生が「横しぐれ」と独言のように呟いたところ、それを聞いた乞食坊主がいたく感心してしまったのである。
そして酒を立て続けに飲むと、そのまま雨の中をすたすたと立ち去ったというのである。

そもそも「横しぐれ」という歌語は、源三位頼政が使った言葉で、「しぐれ」という言葉に強い拘りをもつ山頭火と結びつく。
また話題が豊富で話が面白く、大酒呑みというところも山頭火を髣髴させる。
「酒と旅と坊主と四国」「昭和15年11月30日」の出来事という僅かな手がかりをもとに、「わたし」は謎解きを始めていく。

ミステリアスな展開と、様々な文献を駆使しての人間、山頭火の掘り起し、そこから垣間見える文学への深い造詣と知的情熱、そして様々に読み解いていく手際の鮮やかさに強く惹きつけられていった。
またこの小説を読む数日前のことであるが、偶然にもYouTubeで「山頭火 何んでこんなに淋しい風ふく」というドラマを観たばかりだったので、いっそう興味をそそられた。
このドラマは山頭火を演じるフランキー堺が、死を見つめながら放浪するというもの。
1989年のNHKのドラマで、シナリオは早坂暁。
そういうわけで小説のなかに登場してくる山頭火は、常にフランキー堺であった。

そして小説は意外な結末へと導いていく。
そこに隠された父親の意外な過去。
そうしたことを含めてここで書かれた人生が織り成す複雑な綾は、本物だけが持つ芳醇な味わいといえる。
小説としては一級品、しばし心地よい酔いに、身を任せたのであった。


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テーマ : 短編小説  ジャンル : 小説・文学


Category: 日本映画

Tags: 周防正行  

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映画「舞妓はレディ」

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周防監督が広く注目され出したのは、監督第2作目の「ファンシーダンス」からである。
これはピンク映画出身の周防監督が、一般映画として初めて撮った作品である。
そして続く「シコふんじゃった」でその評価をさらに高め、さらに「Shall we ダンス?」の成功によって、一躍時代を代表する監督のひとりとなったのである。
この3作は、いずれも知っているようでいて、実はあまりよく知らないマイナーな世界について徹底的にリサーチ、それをもとにその世界に飛び込んだ人間が次第に成長していく姿を描いたものである。
この後は、しばらくの空白期間(約11年)があり、そして久々に撮ったのが「それでもボクはやってない」と「終の信託」であった。
「知っているようでいて、実はあまりよく知らないマイナーな世界」という点では前3作と共通はするものの、まったく異質な作品であった。
そして今回の「舞妓はレディ」である。
これは、ひとりの少女が花街に飛び込み、一人前の舞妓になっていく姿を描いた映画である。
すなわち初期の3作品と共通する世界であり、原点回帰とも云えるような作品である。
「それでもボクはやってない」、「終の信託」はいずれも社会性を帯びたシリアスな映画だったが、「舞妓はレディ」は初期3作品同様に娯楽性がふんだんに盛り込まれており、これぞ周防作品といえるような遊び心に満ちた楽しい映画になっている。

ベースになっているのは、ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」。
言語学教授ヒギンズが、貧しい花売り娘イライザの訛りを矯正、上流のさまざまな仕来たりや礼儀作法を厳しく教えこむことで、上流階級の貴婦人に仕立て上げていくというストーリーであった。
それを、伝統と仕来たりの厳しい花街に置き換え、見事な話へと作り変えている。
さらにここでは言語学者、京野教授だけではなく、花街に生きる様々な人たちの舞妓を育てようとする情熱を加えることで、群像劇ともいえる面白さが生まれている。
いや、むしろそうした脇に生きる人たちを、丁寧かつ魅力的に描くことで、花街という特殊な世界がもつ伝統の奥深さがよりいっそう浮かび上がってくるという仕掛けになっているのである。
そのためのリサーチと伝統芸の仕込みには、相当の時間と労力がかけられたのではないかということが、画面の隅々からも窺われる。

さらにミュージカル仕立てになっていることで、花街がもつ独特の華やかさやファンタジックさがよりいっそう浮き彫りにされている。
ミュージカルという土壌のまったくない日本、そのなかでも伝統と格式の厳しい花街、この決して相容れぬふたつのものが強引に融合させられることで引き起こされる化学反応、そこから予想外の面白さが生まれている。
映画的快感を、心ゆくまで味わえた。

また京都の四季の美しさも、魅力のひとつ。
だが最大の魅力は、何といっても個性溢れる役者たちの顔ぶれである。
周防作品の常連である竹中直人、渡辺えり、草刈民代に加え、長谷川博己、田畑智子、岸部一徳、高島政宏、小日向文世、濱田岳、そしてワンシーンだけの出演という贅沢な使い方をされた妻夫木聡。
そうした個性豊かな役者たちが、嬉々として演じており、楽しませてくれる。
なかでも特筆すべきは舞妓役の新人、上白石萌音(かみしらいし もね)と女将役の富司純子。
上白石萌音は800人のオーディションの中から選ばれたというだけあって、その初々しさと歌声が素晴らしい。
舞妓誕生と同時に、魅力ある新人女優誕生の瞬間に立ち会えたという2重の歓びを味わうことができたのである。
さらにベテランの富司純子は、これまで培ってきた女の魅力を集大成したような役柄で、格式高いお茶屋の女将を、重厚かつ自然体で演じて魅せられた。
そういえば彼女は、かつて深作欣二監督の「おもちゃ」でも同様の役を演じたことがあった。
年輪を重ねた深い味わいが、そこにさらに加味されたというわけである。

古都、京都の持つ奥深い魅力を堪能させられた2時間15分であった。
映画が終わった後も、軽快なタイトル曲が頭の中でリフレインされ、しばらく鳴りやまなかった。
このうえなくハッピーな映画に、心ゆくまでハッピーな気分にさせられた。
周防監督はやっぱりうまい。
そして映画をこよなく愛していることを、今回もつくづくと教えられたのである。


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テーマ : 邦画  ジャンル : 映画


Category: 読書

Tags: 川本三郎  エッセイ・評論  

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川本三郎「そして、人生はつづく」

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長年連れ添った愛妻を亡くし、ひとり暮らしを始めた著者が、雑誌「東京人」に毎月一回、日記形式で書き綴ったエッセイ集である。
映画好きなら題名を見て、すぐに気づくと思うが、これはアッバス・キアロスタミ監督の映画の題名からの転用である。
1990年、イラン北部を襲った大地震のあと、キアロスタミ監督が被災地を旅したドキュメンタリー風の作品がそれである。
そしてそのことを川本氏は、「どんな悲劇に遭ったとしても生き残った者は、昨日と同じように今日も生きてゆかなければならないという切実な思いがこの言葉にはこめられている。」と書いている。
さらに<家内を癌で亡くしたあと、私にとってもこの言葉は支えになった。悲しみを大仰に語ることなく、毎日を普通に生きること。なんとかいままでどおりに暮らしてゆくこと。3・11の惨劇のあと、現代を代表する俳人、長谷川櫂さんは、「やむにやまれぬ思い」で、俳句ではなく歌を詠み、『震災歌集』にまとめた。そのなかにこんな歌がある。「ラーメン屋がラーメンを作るということの平安を思う大津波ののち」。
 悲劇の大きさを知れば知るほど日々の「平安」が大事に思えてくる。物書きである私にとっては、一人で暮らすことに平安を見出してゆくことになろうか。頭のなかにはともかく、暮しのなかには修羅を持ちこまないこと。静かな生活を心がけること。
 そうやって家内亡きあとの日々をやり過ごしてきたように思う。>
そして<自己管理をきちんとし、静かに暮すこと。一人暮しになって静かな一日を送ることの困難と、それゆえの幸福を知るようになった。
家事をし、仕事をし、散歩をし、一日の終わりに酒を飲みながら、昔の映画をビデオで見る。無論、そんな平穏な一日が毎日あるわけではないが、それだからこそ「秩序と平和」が大事なものに思えてくる。>
そんな日々を書き連らねている。

本を読み、映画を観て散歩をする。
さらにコンサートや舞台や美術展にも足繁く通う。
ひとりになったことで以前以上に旅に出るようになった。
もちろん鉄道好きなので、移動はすべて鉄道を利用する。
さらに旅以外でも日常的に鉄道を利用する。
とくに本を読むためだけに電車に乗る。
それを「読書散歩」と称している。
かつては「中年房総族」を名乗り、房総半島を巡ることが多かったが、最近は八高線(八王子と高崎を結ぶ路線)や中央本線がお気に入り。

<電車のなかの読書はとてもはかどる。書評の仕事で早く読まなければならない本がある時は、それを持って電車に乗る。
 最近は東京近郊から甲州へ行くことが多い。こういう時はファミリー・レストランや牛丼屋の朝定食ですませ、井の頭線の浜田山から上り電車に乗る。明大前駅で乗り換え、京王線の下りに乗る。高尾まで行く。六時台の下りはすいている。ゆっくり座って本が読める。新書など薄い本だと、この行き帰りで大半が読めてしまう。
 厚い本の時は、高尾からさらに中央本線の各駅停車に乗り、甲州に向かう。通学の学生で混んでいるが、上野原でたいてい座れる。大月まで、さらに塩山まで、時には小淵沢まで行って戻ってくる。>

ローカル線に頻繁に乗り、気が向けば見知らぬ駅に降り立ち、観光地ではないごくありふれた生活感溢れる町を散策する。
「歳をとり、一人暮しをするようになってから、いよいよこういう小さな町を歩くのが好きになった」のを実感する。
また時には、「大回り」という乗り方を楽しんだりもする。
これはわざと遠回りするという鉄道マニアならではの遊びであるが、もちろんこれも「読書散歩」のひとつであり、「一日の行楽」である。

さらに3・11の大震災後は、旅に出る元気がなくなるが、「これではいけない」と思い直して旅に出る。
以後地震の被害に遭った鉄道を頻繁に利用するようになる。
そして震災のあれこれについて、真摯に思いを馳せ、3・11以後の自分を含めた個人や社会の変わり様を克明に拾い集めていく。

こうして書かれたエッセイの中には、例のごとくかなりの量の映画や音楽、そして本が取り上げられているが、博覧強記な著者らしく多岐に渡っており、その紹介を読んでいるだけでもスリリング。
新しい世界を知る面白さに満ちている。
またお馴染みの映画のロケ地巡りも、相変わらず興味深い。
そうやって、ひとつひとつのエッセイをじっくりと味わうことで、至福の時間を過ごすことができた。
それは川本氏に同化して、ともに旅をする、疑似体験としての旅でもあった。
その余韻を慈しみながら、しみじみと浸っている。

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Category: ガーデニング

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風薫る5月

早いもので、今日から5月、月が替わるたびに時の速さを感じてしまう。
ゴールデンウィークに入ったが、公園の桜はその前に散ってしまった。
例年ならこの期間がちょうど桜の見頃になるはずが、今年は異常なほどの早咲きで、せっかくの観光の目玉が台無しだ。
それでも一昨日の「昭和の日」には、大勢の観光客が押しかけて、公園内はいつも通りの賑わいを見せていた。
ソメイヨシノが散ってしまっても、公園内にはまだいくつもの種類の桜の花が咲き誇っているし、今年は100年に一度という天守閣の石垣の補修工事という呼び物もあって、まだまだ見どころは多い。
満開の桜を見られない恨みは残るが、それでも観光客を失望させることはなさそうだ。

桜が終わると、本格的な花の季節になる。
わが家の庭も俄然忙しくなってきた。
近くのスーパーやホームセンターにはいろいろな花の苗が並んでいる。
朝早くに出かけて、いくつか苗を選んで買ってきた。

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ゼラニューム、ガザニア、ミリオンベルなど。
咲き始めたユキヤナギやヤマブキに映えて、庭が急に華やいだ。
ハナミズキやヒメウツギ、コデマリなども芽を出し始めた。
あっという間に庭が花でいっぱいになっていく。

ここ数日は25度を超える夏日が続いている。
一気に初夏の陽気である。
風薫る5月、いい季節になってきた。


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2008年)還暦です。
性別:男

還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

映画サイト「マイ・シネマ館」もやっています。
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