風に吹かれて

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Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2014年12月)

観た映画

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「ハンナ・アーレント」
2012年ドイツ/ルクセンブルグ/フランス 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 出演:バルバラ・スコヴァ/アクセル・ミルベルク/ジャネット・マクティア/ユリア・イェンチ

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「麦子さんと」
2013年日本 監督:吉田恵輔 出演:堀北真希/松田龍平/余貴美子/温水洋一/麻生祐未

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「武士の献立」
2013年日本 監督:朝原雄三 出演:上戸彩/高良健吾/西田敏行/余貴美子/夏川結衣/緒形直人/成海璃子/柄本佑/鹿賀丈史/中村雅俊

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「ビルマの竪琴」
1985年日本 監督:市川崑 出演:中井貴一/石坂浩二/川谷拓三/渡辺篤史/小林稔侍/井上博一/浜村純/北林谷栄/常田富士男/菅原文太

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「オール・イズ・ロスト」
2013年アメリカ 監督:J・C・チャンダー 出演:ロバート・レッドフォード

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「グロリアの青春」
2013年スペイン/チリ 監督:セバスティアン・レリオ 出演:パウリーナ・ガルシア/セルヒオ・エルナンデス/ディエゴ・フォンテシージャ

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「チョコレートドーナツ」
2012年アメリカ 監督:トラヴィス・ファイン 出演:アラン・カミング/ギャレット・ディラハント/アイザック・レイヴァ

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「現金(げんなま)に手を出すな」
1954年フランス/イタリア 監督: 出演:ジャン・ギャバン/ルネ・ダリー/ジャンヌ・モロー/ドラ・ドル/リノ・ボリニ


読んだ本

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やまいだれの歌(西村賢太 現代小説)

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歪んだ忌日(西村賢太 現代小説)

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棺に跨がる(西村賢太 現代小説)

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縁もたけなわ ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち(松田哲夫 エッセイ)

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本の読み方 スロー・リーディングの実践(平野啓一郎 評論)

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剣光一閃──戦後時代劇映画の輝き(小松宰 評論)



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うんぺい

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先日知人からもらった津軽の郷土菓子「うんぺい」。
漢字で書くと「雲餅」あるいは「運餅」もしくは「雲平」。
もち米に砂糖を混ぜて作った素朴な餅菓子である。
津軽地方に古くから伝わるもので、藩政時代に京都から伝わったと言われている。
冠婚葬祭の引き菓子として使われることが多かったが、今ではもうほとんど見かけることがなくなり、ごく一部の和菓子屋で作られているだけである。
そんな珍しいお菓子なので、食べるのはこれが初めて。
試しに一つ食べてみた。
口に入れると、ほのかな甘さが感じられる。
甘さに慣れた現代人にとっては、多少物足りないかもしれないが、素朴な味わいがある。
昔食べたことのある人にとっては、懐かしい味に違いない。

時代とともに消えていかざるをえないもののひとつであろうが、こうしたものが今も残されているというのは、やはり城下町弘前がもつ文化の奥深さなのだろう。
知人からもらった「うんぺい」を食べながら、そんな取り留めもないことを思ったのである。


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Category: 読書

Tags: エッセイ・評論  

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平野啓一郎「本の読み方 スロー・リーディングの実践」

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本についてのエッセイや評論を時々無性に読みたくなる。
読書というのは基本的には、面白く読めればそれでいいと思うが、それでもさらに深く読みたい、もっとよく知りたいと思う気持ちも一方にはある。
そうした気持ちに応えてくれるのがこうした本である。
最近読んだその種の本には、松岡正剛「多読術」、齋藤慎爾「読書という迷宮」、久世光彦「書林逍遥」などがあり、いずれも興味深く読んだ。
そして今回手に取ったのが、平野啓一郎著「本の読み方 スロー・リーディングの実践」という新書版である。
小説家・平野啓一郎が、これまでの読書遍歴のなかで、<これは有効だったという読書方法>を紹介したものである。

平野啓一郎と云えば、京都大学在学中に書いた小説「日蝕」で芥川賞を受賞、「三島由紀夫の再来」と謂われた作家である。
難解な小説を書く作家と言われている。
気になる作家ではあるが、そんな評価からこれまで手に取ることはなかった。
だがこの本は小説とは違って、「新書」であり、また小説家がどんな本の読み方をしているのかという興味もあって読んでみたのである。

この本の言わんとするところは、「スロー・リーディングの勧め」ということである。
「スロー・リーディング」とは即ち精読、熟読、さらには同じ本を二度、三度と繰り返し読むことである。
特に小説を読む際には、有用な方法だと説いている。
そしてそのことの方法と有効性を、様々な例を挙げて実践的に説いている。
ことさら目新しい説というわけではないが、小説家らしい本の書き方や読み方が散見されて興味深い。
「なるほど小説には、こういう工夫や仕掛けがしてあるのか」といった発見があって、今後の読書の参考になりそうだ。
いくつかヒントになる言葉や示唆に富んだ文章などがあるので、参考のために記しておく。
普段何気なく無意識ににやっていることなどもあるが、こうやって書かれたものを読んでみると、改めて納得してしまう。

<文章がうまくなりたいと思う人は、スロー・リーディングしながら、特に好きな作家の助詞や助動詞の使い方に注意することをおすすめする。それでリズムが変わるし、説得力も何倍にもなる。(p61)>

<本を読む喜びの一つは、他者と出会うことである。自分と異なる意見に耳を傾け、自分の考えをより柔軟にする。そのためには、一方で自由な「誤読」を楽しみつつ、他方で「作者の意図」を考える。という作業を、同時に行わなければならない、これは、スロー・リーディングの極意とも言えるだろう。(p70) 「創造的な誤読」>

<スロー・リーディングの有効な技術の一つとして、人に話すことを想定して読むというのがある。読後に誰かに説明することを前提に本を読んでいくと、分からない部分は読み返すようになり、理解する能力も自然に高まっていく。(p86)>

<小説の読み方に「正解」はない。「作者の意図を探る」ことは間違いなく有意義だが、必ずしもそれだけに拘束される必要はない。作者の意図を理解しようとするアプローチと、自分なりの解釈を試みようとするアプローチ、常にこの二本立てで本を読み、作品によってはその比重を変える。これが恐らくは、最もスマートな戦術だ。(p158)>


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Category: 読書

Tags: エッセイ・評論  

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松田哲夫「縁もたけなわ ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち」

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40年以上の編集者生活のなかで、400冊以上の本を作ってきた著者が、そのなかで出会った作家や評論家、漫画家、イラストレーターといった人たちについて書いた本である。
2012年4月から週刊ポストに連載された「愉快痛快人名録 ニッポン元気印時代」を纏めたもの。
本を作る大変さ、楽しさが伝わってくる。
その仕事のなかで出会った多種多様な人たち、さらに人と人とが繋がりながら一冊の本が仕上がっていく様は、読んでいてなかなかエキサイティング。
そして出来上がった本が読者の手に渡ることで、時代に様々な彩りを添えるようになっていく。
そうしたダイナミックな流れを実感できる面白さがある。

そもそも著者の編集者生活の始まりは、大学時代へと遡る。
新聞会に入って編集をしていた彼が、初めて原稿を依頼したのが赤瀬川原平だった。
当時赤瀬川原平は「千円札事件」で起訴され、被告の立場であった。
それを知った松田は<自分のなかにあるモヤモヤしたものを形にしてくれているような気がした。もっともっと事件や裁判について知りたいと思った。>
そして赤瀬川原平を訪ねた彼は、そこで十年来の知己のような親しみを感じ、話が大いに盛り上がった。
(赤瀬川の表現を借りれば「人間の好奇心の方向に一致する部分があった。」ということになる。)
以来ふたりはしばしば会っては、時間の経つのも忘れて話し込む。
そしてそのまま一間で暮らす赤瀬川夫婦の部屋に、何日も続けて泊まり込むことになるのである。
それが後の「路上観察学会」や、ベストセラー「老人力」へと繋がっていくことになる。
著者にとっての忘れ難い出会いであった。
そしてこの出会いが、後の編集者生活の大きな核となっていく。

またその大学新聞に広告を掲載していた漫画雑誌「ガロ」に、広告係として出入りしているうちに、編集長・長井勝一と親しくなり、「ガロ」の下働きをするようになる。
そこで水木しげる、つげ義春、佐々木マキといった漫画家たちと知り合うことになる。
そうして覚えた編集の仕事が下地となり、筑摩書房での編集者生活が始まるのである。

ここで採りあげられた人物は、全部で56人。
先に挙げた人たち以外にも、安野光雅、嵐山光三郎、鶴見俊輔、野坂昭如、井上ひさし、埴谷雄高、天野祐吉、浅田彰、和田誠、小林信彦、篠山紀信、天童荒太、南伸坊など多士済々。
こういった個性的な人たちを相手の編集作業となると、その苦労たるや並大抵のことではなかろうと察するが、しかし著者はそれを物ともせず、次々と意欲的な本を出版していく。
そして「松田でなければ」といった熱い信頼を得るまでになっていく。
またテレビ「王様のブランチ」のなかで「本の紹介コーナー」のコメンテーターを長年務めたことによる新たな人脈も加わっていく。
そこで知り合ったタレントたち、そして本を紹介したことで起きた様々な反響や新たな出会いが、ドラマチックに語られていく。
しかし編集者生活すべてが順風満帆であったわけではなく、中には思惑通りにいかず、途中で断念せざるをえなかった仕事もあったようだが、そうしたことも糧にしながらの編集者生活であった。
出版界という特殊な世界を覗き見る面白さ、そこに関わる様々な個性的な人物たちの話に引き込まれながら、楽しい読書の時間を過ごすことができた。
縁は異なもの味なもの、なのである。


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Category: 読書

Tags: 西村賢太  短編小説集  

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西村賢太「棺に跨る」

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先日読んだ「歪んだ忌日」と同時期に出された短編集である。
奥付を見ると2013年4月となっている。
「歪んだ忌日」が2013年6月の出版なので、その直前ということになる。
読む順番が逆になってしまったわけだ。

「棺に跨る」「脳中の冥路」「豚の鮮血」「破鏡前夜」の4篇から成る秋恵ものの連作短編集である。
例のごとく貫多と秋恵の歪な同棲生活が描かれているが、内容はこれまで読んできたものと重なる。
相変わらず自分勝手な貫多の右往左往する心の動きと、それに対する秋恵の反応が面白い。
結局最後は破局を迎えることになるのだが、全編それを予感させながら淡々と話が続いていく。

「今更ながらに随分と粘着質な道行だと、些か呆れてもいる。」というのが作者の言であるが、それをまた飽きもせず読むほうも、案外と同様の傾向があるのかもしれない。
しかしそれでいて面白く読ませてしまうのは、やはり西村賢太の筆力のなせる業。
「最早、脱け出すことも叶わぬ深さにさしかかっている」のかもしれない。


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Category: 暮らし

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雪国の朝

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4時半に目が覚めた。
少し早目だが、薪ストーブに火をつけた。
普段なら5時過ぎに起きて火をつけ、それからもう一度寝床に戻って小一時間ほど本を読んだり、テレビを観たりして過ごすのだが、今日はすぐに散歩に出かけることにした。
夜中に除雪車が来たようで、家の前には雪が堆く積み上がっている。
その片づけもあるので、早めに出ることにしたのだ。

時間が早いので雪かきをしている人はほとんどいないだろうと思ったが、予想と違い、雪かきをしている人の姿が、すでにあちこちに見える。
辺りは真っ暗で、まだ夜中といってもいいくらいである。
そんな中、黙々と雪片づけに励んでいる。
雪国の朝は、やることがたくさんある。
そのために、どうしても早起きにならざるをえないのである。

犬の散歩の後は、さっそく雪片づけである。
路上に積み上がった雪を半分ほど片づけた頃、夕べ泊まっていた次女が手伝いに起きてきた。
いつもより雪が多いので、有難い助っ人である。
時折吹き付ける風と雪を浴びながらの作業である。
あっという間に時間が過ぎていく。
そしてある程度片づけ終わった頃に、ようやく辺りが薄明るくなってきた。

雪国の一日の始まりである。


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Category: 読書

Tags: 西村賢太  短編小説集  

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西村賢太「歪んだ忌日」

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2013年6月に出版された西村賢太の作品集。
「形影相弔」「青痣」「膣の復讐」「感傷凌轢」「跼蹐の門」「歪んだ忌日」の6篇から成る。
このうち「青痣」「膣の復讐」「跼蹐の門」がこれまでの作品同様の貫多ものと秋恵ものである。
そして後の3篇は芥川賞受賞後の貫多の生活を描いたもので、受賞によって貫多(即ち西村賢太自身)の生活にどのような変化があったのか、またなかったのか、そうした舞台裏を覗き見する野次馬根性がそそられて面白い。
もちろん私小説といえども、すべてがそのまま作者の現実を描いているわけではないことは充分承知のうえではあるが、それでもやはり興味を惹かれてしまうのは確かである。
その生活は「まとまった銭が入ってきた」おかげで、「従来の悩みのタネだった月末の室料の心配と、その払いの為の無理算段から、当分の間は解放されそうな展開は何と云っても有難かった」ものの、「原稿に関する仕事の依頼は殆ど増えることはなかった。」
そして「A賞を得れば書き手として一発逆転も可能かと思いきや、案外何も変わらなかった事態は甚だ計算外だった。」ということになる。
そうした「甚だ遣る瀬なき虚ろな思い」を抱いていた貫多の元に、藤澤清造の自筆原稿が古書市に出品されたとの報せが舞い込んでくる。
藤澤清造の歿後弟子を名乗る貫多は、A賞受賞後手にした「まとまった銭」を使い、これを落札しようとあれこれ逡巡することになる。
その結果「師への思いを失くさぬ限り、需要があろうとなかろうと、まだ書ける。」「まだまだ書いてみせる」との思いに至るのである。(「形影相弔」)

さらに「感傷凌轢」では、二十数年も没交渉だった母親から、受賞後突然手紙が届く。
その顛末が彼らしい強気と弱気が入り乱れた筆致によって綴られていく。
しかし最後には感傷に流されることなく、自らを立て直そうとするところは、流石である。

そして表題作の「歪んだ忌日」では、「清造忌」を巡って繰り広げられる喧噪のなか、苦々しく思いながらも、結局は当初の清造愛へと立ち返るというものである。
一筋縄ではいかないふてぶてしさである。

それにしても西村賢太の小説の題名のつけ方は、いつもながらにユニークである。
これまで目にしたこともないような言葉の連発である。
辞書で調べながらその意味するところを紐解いてみた。

「形影相弔」は「けいえい あいとむらう」と読む。
これは「自分と自分の影とが互いに哀れみ、慰め合う」という意味である。
そこから「孤独で訪れる人もなく、寂しいさま」をいう。

「感傷凌轢」の「凌轢(りょうりゃく)」とは、「ふみにじること。ふみつけにすること。」

「跼蹐の門」の「跼蹐」は「跼天蹐地(きょくてんせきち)」の略で、「身の置き所もない思いで肩身も狭く世の中に暮らすこと。」である。

いずれも馴染のない言葉ばかりだが、こうした言葉を使うことで、一種独特の色合いが小説に彩られる。
こけ脅しといえばそれまでだが、そこに込められた作者の屈折した矜持や熱い想いがひしひしと伝わってくる。
やはり西村賢太は面白い。


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Category: 地域情報

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滑って転んだ

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今月に入って連日の雪である。
毎日途切れなく雪が続いている。
しかもここ4日間は、毎日10センチ以上の雪である。
積雪は昨日の時点で43センチ。
調べてみると、昨年の12月の最大積雪量は20センチであった。
しかもこれは、24日になってようやく記録したものである。
今年の雪がいかに早く、そして量が多いかがよく分かる。
これは何も弘前に限った話ではなく、連日ニュースで伝えられているように、全国各地で起きている現象である。
今日もまた、朝から雪が降り続いている。

この雪の中、犬の散歩の途中で、滑って転んで後頭部を思い切り打ってしまった。
除雪車の通った後がアイスバーンになっており、足を滑らせてしまったのだ。
一瞬目の前が暗くなる。
だがケガだけは免れたようで、頭を打った以外はどこも異常はない。
頑張って立ち上がったが、頭がクラクラする。
それでも気を奮い起こして、何とか家まで辿りついた。
布団に入ってしばらく安静にした後は、幾分落ち着いてきた。
心配していた手足の痺れや嘔吐といった体調の変化はない。
それでも日が経ってから症状が現れることもあるそうなので、十分注意をしたいと思っている。
それにしても、とんだ災難であった。
3年前にも同様のことがあった。
「二度あることは三度ある」
今後は用心のために、ヘルメットを被って散歩をしようかと、真剣に考えている。


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Category: 読書

Tags: 西村賢太  

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西村賢太「疒(やまいだれ)の歌」

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久しぶりの西村賢太である。
初の長編小説で、19歳の北町貫多の、恐らく「苦役列車」以後と思われる日々の生活を描いたものである。
「苦役列車」では、港湾労働を糧としていたが、生来の怠け癖、自堕落な生活の結果、家賃を滞納、アパートを追い出されることになってしまう。
そこでこれを契機に生活を一から立て直そうと東京を離れ、横浜に居を移すことになる。
そしてそこで見つけた造園業のアルバイトに精を出すことになる。
こうして貫多の生活も徐々に新規巻き直しが図られていくかに見られたが、しかしそれも束の間、新しく勤め始めた女子事務員への片思いがきっかけで、貫多の暴走が始まり、その結果職場を追われることになってしまう。
このように「苦役列車」同様の情けない日々がただただ続いていくだけの話だが、これが西村賢太の手にかかると途端に味わい深い世界へと変質してしまう。
そして読み始めるとやめられなくなってしまうのである。

酒の力を借りた破れかぶれな暴走が、この小説のクライマックス。
後先考えない自分勝手な考えと妄想に後押しされた暴走はハラハラしながらも一種爽快でさえある。
普段は小心で何も言えない貫多が、酒に酔うと堰を切ったように悪態をつき始めるが、そこには片思いの彼女に良く思われようとする勘違いな計算も働いており、それが笑いを誘う。
結局このことですべてが裏目に出て、職場から追放されるように去ることなってしまうのだが、こうしたことは今回に限らず、いつものことではあるわけだ。
懲りずに何度も同じ失敗を繰り返してしまう男なのである。

そして躓いた自らを慰めてくれるのはここでも文学であった。
前にも書いたが、西村賢太とくると藤澤清造となるが、ここではその前に傾倒した作家、田中英光の登場である。
ある日古本屋で買った土屋隆夫の「泥の文学碑」という本のなかで、田中英光のことを知った貫多は、その悲惨な生涯に強く惹かれてしまう。
そして田中英光の著作を探し求め、貪るように読むのであった。
その時の感動を次のように書いている。

<読み終わるとムクリと起き上ったが、抑えようのない興奮が身の内よりジワジワ這いのぼって、これにどうにも居ても立ってもいられぬ感じに追い込まれると、またぞろ宿の外へと飛び出していった。
 どうしよう、と思っていたのである。とんでもないものを読んでしまった、との気分になっていたのである。>

<書かれてあることも自身の愚かな振る舞いの、その不様さをくどくど述べ立てているのに過ぎないのだが、しかし、何やらユーモアを湛えた筆致で一気に読ませてくれるのである。
 アクチュアル、とでも云うのか、どんなに陰惨で情けないことを叙しても、それはカラリと乾いて、まるで湿り気がない。どんなに女々しいことを述べていても、それにも確と叡智が漲り、そしてどこまでも男臭くて心地がいい。
 自身の悲惨を、何か他人事みたいな涼しい顔で語りつつ、それでいて作者はその悲惨を極めて客観的に直視しているのだ。>

まるで西村賢太が、自らの小説について書いているのではないかと思ってしまうような文章である。
だからこそここまでの感動を受けたのであり、こうした小説を目指しているとも言えるわけである。
そしてそうした作家との出会いが<悴(かじ)けた心に強固な添え木たる用を十全に果たしてくれるものであった。>のである。

露悪趣味とも思えるほど自分の恥部を曝け出してみせる西村の小説だが、それは多かれ少なかれ誰もが持つ負の部分である。
それを自らの身を切るように殊更拡大して書いているのが、西村賢太の小説である。
だからこ辟易しながらも、そこに強い共感を覚えるのである。
と同時にその居直ったしたたかさに、励まされることにもなる。
そしてちょっと切ないほろ苦さ、それを今回も味わわせてくれたのである。

なお主人公北町貫多の名前の文字は画家、村山槐多を意識してつけたものである。
今回のカバー写真には、その村山槐多の絵が使われている。


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Category: 地域情報

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いよいよ雪の季節

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昨夜から今朝にかけてかなりの雪が降った。
クルマの屋根に積もった雪を見てみると、20センチ近くある。
さっそく家周りの雪片づけである。
今シーズン初である。
面倒ではあるが、そこには些か新鮮な気分も交じっている。
いよいよ本格的な雪の季節の到来である。


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鍋焼きうどん

老舗の蕎麦屋「高砂」の鍋焼きうどんを食べてきた。
この店の若奥さんが娘のママ友で、冬季限定の鍋焼きうどんが美味しいからと勧められて食べてみたところ、本当に美味しかったという話を以前娘から聞かされていた。
それでいちど食べてみたいと思っていたわけである。
仕事が休みの今日、その待望の鍋焼きうどんを食べようと、家内とふたりで出かけた。

待つことしばし、アツアツの鍋焼きうどんが運ばれてきた。
蓋を取ると湯気とともにいい香りが立ち上ってきた。
寒い中を歩いてきた後だけに、大いに食欲をそそられる。

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具は桜えびの天ぷら、椎茸、蒲鉾、ネギ、麩、ごぼう、卵焼き、豚肉など盛りだくさん。
なかでも桜えびの天ぷらは絶品であった。
一口噛むほどに香ばしい味が、口一杯に広がってゆく。
出汁も薄口で、抑えた甘辛さが好ましい。
なるほど娘がお勧めしたのがよく分かる。
プチ贅沢気分の味わえる一品であった。

食べ終わると体が芯から温まった。


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雪が降る

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昨日今日と雪である。
天気予報によると雪はこの後1週間近く続くそうだ。
そしてその後も雪が降ったり止んだりを繰り返す。
根雪になる可能性大である。
今日の降雪量は10センチ。
いよいよ本格的な冬に突入である。


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2008年)還暦です。
性別:男

還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

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