風に吹かれて

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Category: アート

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<横尾忠則の「昭和NIPPON」ー反復・連鎖・転移>展

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青森県立美術館で開かれている<横尾忠則の「昭和NIPPON」 反復・連鎖・転移>展に行ってきた。
この展覧会は9月7日から開催されており、気にしながらもなかなか行く機会がなかったものだ。
しかし11月4日の閉幕が近づき、残された日数を考えると今しかないと考え、思い切って行くことにしたのである。

青森と弘前はクルマで1時間弱の距離である。
その気になればすぐにでも行くことができるはずの距離なのに、なかなかその気にならず、重い腰を上げることができなかった。
そうした行動力のなさは、最近とみに顕著になっている。
情けないことだが、意識して鞭打たないことには次の一歩を踏み出すことができないでいる。
そういうわけで、重い腰を上げ、ようやく行くことになったという次第である。

横尾忠則の展覧会に出かけるのは、何年ぶりのことだろう。
この前観たのは画家宣言の直後、ラフォーレ原宿で開かれた展覧会以来だから、もう20数年が経っている。
それなのに横尾忠則は当時と変わらず今でも創作欲は衰えることなく、いやむしろ当時よりもさらに旺盛に画を描き、変化し続けている。
そして刺激的な作品を生み出しては、観る者を挑発し続けているのである。

現在77歳、常識的に考えればもうとっくに老境の世界に足を踏み入れ、枯れた境地に身を置いていてもおかしくない年齢だ。
しかしそんな境地とは無縁に、未だに時代の前衛を走り続けているのである。
いやむしろ歳とともに若返っているのではないのかと錯覚してしまうほど、その行動は若々しく、衰えることがない。
それこそがいつまでも内なる「少年性」を失わない画家、横尾忠則の面目躍如といった在り方なのだろう。

展示作品は「幼年時代 恐怖と快楽」、「焼け跡 廃墟の記憶」、「近代の病 呪われた部分」、「陰惨醜悪怪奇 百鬼夜行」、「笑う女たち 土俗の悲しみ」、「日本資本主義 シュミュラークルの残骸」、「富士と旭日の光芒」、「記憶の鎮魂歌 心霊的交流」、「忘れえぬ英雄 昭和残侠伝」、「泉 彼岸と此岸」という10のセクションに別れており、60年~70年代のシルクスクリーンによる作品群から数々の装丁本、さらには画家宣言以降の油彩やアクリル画など、横尾忠則の今と昔が大きく俯瞰できるような構成になっている。
懐かしさと同時にその圧倒的なエネルギーと自由で柔軟な発想に驚かされてしまう。
こうして久しぶりに横尾芸術を間近に感じ、森羅万象の世界に迷い込むことで、至福の時間を心ゆくまで過ごすことが出来た。
そしてそんな作品群を観ているうちに、「腰が重くなった」「めんどくさい」などとぼやいてる場合じゃないぞ、と叱咤されたような気がしてきたのであった。


参考までに横尾忠則について書いた記事がこちらと、こちらにあります。


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Category: 薪ストーブ

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薪作り

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連日薪作りに励んでいる。
春先から集めていた材木が未処理のまま庭に積んである。
それを薪用にカットしなければならない。
さらに冬を越すにはまだまだ量が不足なので、その補充のための薪集めもやらなければいけない。
時間を見つけては作業に励んでいるが、なかなか思うように捗らない。
おまけにここ数日は雨の日が多く、さらに捗らない。
日を追って見る間に気温が下がり、寒さが身に沁みるようになってきた。
うかうかしているとすぐに雪が降る季節になってしまう。
こうなると近づいてくる寒さとの競争である。
そんなわけで疲れた身体に鞭打って毎日頑張っている。

写真は40~50cmの長さにカットした材木。
これをさらに斧で薪割りしなければならないのである。
テーマ : 快適な生活のために  ジャンル : ライフ


Category: 日本映画

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映画「白い巨塔」

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先日作家の山崎豊子が亡くなった。
それに合わせて昨日BSプレミアムで映画「白い巨塔」が放映された。

脚色が橋本忍、監督が山本薩夫、主演・田宮二郎の1966年度の大映作品である。
封切時にこれを観た時は、その迫力ある集団劇に心底圧倒されたものである。
その後、テレビでも放映され、その時も観ているので、これで3度目ということになる。
名画は何回観ても飽きることがない。
久しぶりの再見であったが、いささかも古びておらず、今回も話の面白さと力強い映像にグイグイと引き込まれていった。

まずは何といっても配役陣の顔ぶれがすごい。
舞台となる浪速大学医学部の第一外科の東教授を東野英治郎、第一内科の鵜飼教授を小沢栄太郎、病理学教授を加藤嘉が演じている。
この3人の名優を中心に下絛正巳、加藤武、須賀不二男、北原義郎、高原駿雄らが演じる教授や医局員たちによる次期教授の人選を巡る丁々発止の駆け引きが繰り広げられていく。
そこに加わってくるのが、田宮二郎演じる財前助教授の後押しをする医師会副会長であり産婦人科病院を経営する財前又一、財前助教授の義理の父親である。
彼が医師会の重鎮たちを巻き込み、賄賂による選挙戦を画策する。
演じるのは石山健二郎、強烈な存在感を見せている。
また誤診裁判で財前助教授と対立することになる里見助教授を田村高廣。
さらには教授選で東教授を支持するものの、それに敗れ、その後、裁判の行方を左右するような決定的な証言をすることになる東都大学医学部教授を滝沢修が演じている。
こうした男たちの駆け引きに絡んでくるのが、財前助教授の愛人花森ケイ子である。
夜の世界をしぶとく渡り歩いてきたであろうことを窺わせる勝気でしたたかな女である。
演じるのは小川真由美、今更ながら彼女の芝居のうまさを再認識した次第である。

こうした欲に絡んだ人物たちの跳梁跋扈の中心にいるのが、田宮二郎演じる財前助教授である。
幼くして父親を亡くし、母親の手ひとつで育てられた優秀な外科医を、堂々と演じている。
野心に満ち、プライドが高く、人を押し退けても這い上がろうとする上昇志向の強いエリート、そうしたキャラクターが田宮二郎の資質とも重なり合って、まさに適役である。
田宮二郎自身、幼くして両親を失い、苦労して映画スターにまで登りつめたというだけあって、この役にはことのほか深い思い入れがあったようだ。
また田宮二郎の本名(柴田五郎)が財前五郎と同じということも手伝って、その思いをさらに強くしたようだ。
間違いなく彼の代表作である。

こうした出演者たちの練達の演技による金と権力のつばぜり合いが、財前が手術を施した患者の危篤のシーンをはさみながら、緊迫の度合いを増していく。
その重厚かつリアルな演技合戦とダイナミックな展開に、時間を忘れて見入ってしまった。

山崎豊子の小説は「暖簾」に始まり「ぼんち」「華麗なる一族」「不毛地帯」「沈まぬ太陽」など数多くが映画化されているが、この「白い巨塔」に勝るものはない。
いちばんの傑作といっていいだろう。
また山本薩夫監督の作品群のなかにおいても代表作といえるものである。
こうした古い映画を観るたびに思うことだが、当時の日本映画がいかにレベルの高いものを生み出していたことか。

なおこの映画のロケセットとして使われたのが、明治大学生田校舎であったことをトリビア情報として最後に付け加えておきたい。





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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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