風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 落語

Tags: エッセイ・評論  

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立川談春「赤めだか」

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まるで小説を読んでいるようなおもしろさ。
落語家への賞賛だと、「小説」というよりも「落語」というべきか。
とにかく、そのおもしろさに一気に読んでしまった。

著者の立川談春はその名のとおり立川談志の弟子である。
昭和59年、高校を中退して立川談志に入門、新聞販売店で働きながらの前座修業が始まった。
その厳しい修業を経て、二ツ目、そして真打ちになるまでの体験がここには書かれているが、この本を書いたそもそもの動機が「談志のすごさを今残しておかなければ」というもの。
その言葉どおりに様々なエピソードによって談志のユニーク、かつ破天荒な人物像が浮かび上がってくる。
そしてそんな談志の無理難題や芸の厳しさに耐えて次第に芸人として成長していく様子が、時に笑いを、時に涙を誘いながら確かな文章によって書かれていく。
「修業とは矛盾に耐える事だ」
「前座の間はな、どうやったら俺が喜ぶか、それだけ考えてろ。患うほど、気を遣え。お前は俺に惚れて落語家になったんだろう。本気で惚れてる相手なら死ぬ気で尽くせ。サシで付き合って相手を喜ばせられないような奴が何百人という客を満足させられるわけがねェだろう。」
こういった談志の言葉が示すような厳しい修業の毎日。
「やるなと云っても、やる奴はやる。やれと云ったところでやらん奴はやらん」
「お前は落語家に向いていない。落語家をやめろ。」と突き放されながらも、工夫を重ねての落語のけいこ。
そして「立川流の二ツ目の基準は、古典落語なら五十席覚えること。それに寄席の鳴り物を一通り打てること。講談の修羅場が噺せること。あとは踊りの二つ、三つを踊れること」を目指して修業に励む毎日。
だが、これはあくまでも原則であって、談志が首をタテに振らなければ二ツ目にはなれない。
どこをどうすればいいといった明確な基準のある試験ではない。
極論すれば、試験なんてあってないがごとし。
談志の気分ひとつでどちらに転ぶか皆目見当がつかない、といった内容の試験なのだ。
以前NHKで放送された「まるごと立川談志」という番組のなかで、その昇進試験の現場を目にしたことがあったが、張り詰めた緊張感のなか、つぎつぎと繰り出される談志の課題に右往左往しながら芸を見せる弟子たちの姿に戦慄さえ覚えるほどだった。
これをクリアするのは並大抵のことではないナ、というのがそれを見たときの感想だった。
努力だけでは駄目、やはりそれなりの才能がなければ、いくら努力、我慢を続けても、この試験はクリアできないと知ったのである。
実際、談春といっしょに二ツ目昇進を果たしたのはぜんぶで4人だが、それまでに20人以上が脱落して落語界から去っている。
そんな厳しい難関を乗り越えた弟子たちに向かって談志は次のように云う。
「いいか、オレのところで二ツ目になったということは、他の二ツ目とはモノが違うんだ。それはプライドを持っていい。今後は自分達のために毎日を生きろ。まずとりあえずは売れてこい。売れるための手段がわからないと云うならいつでも相談に来い。教えてやる。本当によく頑張った。誉めてやる。二ツ目として認めてやる。おめでとう。乾杯。」
談志はけっして厳しいだけの師匠ではない。
いくつものエピソードからそんな側面が見えてくる。
さらに談春の真打ち昇進にからむ小さんと談志のくだりには胸が熱くなった。

この本を読んで初めて落語家、立川談春を知った。
そういうことなので、立川談春の落語も当然聴いたことがない。
だがこんな面白い話を書ける落語家なのだから、その噺がおもしろくないはずがない。
機会があればぜひいちど彼の噺を聴いてみたいと思ったのである。
それがこの本を読んだ後の感想であった。

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Category: 外国映画

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映画「マンマ・ミーア!」

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今話題のミュージカル、「マンマ・ミーア! Mamma Mia!」を観た。
これは1999年にロンドンで初演されて以来、世界各都市で上演されているヒット・ミュージカルの映画化作品。
かつて情熱的な恋をした男と女が、娘の結婚式に集まり繰り広げる顛末をABBA(アバ)の曲にのせて描いたミュージカル。

舞台がエーゲ海に浮かぶ小さな島ということもあって、他愛ないほど明るくて、テンションが高い。
そのテンションの高さに最初はちょっと戸惑うが、やがてそのリズムにも慣れてくると、その明るさが心地よく感じられる。

見所はメリル・ストリープの歌と踊り。
おん年60歳の老骨(?)に鞭打って見事に歌い踊る。
そんな彼女が若い頃よりずっと魅力的に見える。
若い頃には嫌味に感じた部分が薄められ、人生のさまざまな曲折を経てきた年輪だけが顔に現れて、しわのひとつひとつまでもが魅力的に見えてくる。
けっして女性の魅力は若さだけではない、ということを身をもって証明しているかのようだ。
mammamia2.jpg mammamia3.jpg 
主要な登場人物である3人の男と3人の女たちは、全員が60歳前後の初老の男女。
いわゆるフラワーチルドレン世代の男と女たち。
ヒッピー文化の洗礼を受け、自由気ままに、無軌道に青春時代を送った世代。
だが今や、彼らも初老の時代を迎え、若い頃の無鉄砲さ、前後の見境のつかない無軌道は消えたものの、その頃の情熱も同時に失われ、分別ある中年になっている。
そんな男と女が集まって、昔の情熱を取り戻し、人生の再出発を果たそうとする。
そんな姿が健気でいとおしく感じる。
彼らは、人生まだまだこれからだという意気を、まだどこかに隠し持っている。
その気持ちがエーゲ海の開放的な島のなかで、押さえようもなく湧き上がってくる。
そしてもういちど若いときのような情熱に身をまかせようとする。
けっしてかっこよくない男女6人が、派手なステージ衣装でおじさん、おばさんパワーを炸裂させて高らかに人生讃歌を歌い上げる。
そしてその無邪気な姿が、だんだんとかっこよく見えてくるようになったところで映画は幕を閉じる。

「マンマ・ミーア! Mamma Mia!」はイタリア語で「なんてことだ!」という意味。
英語の「オー・マイ・ゴッド」と同じ意味で使われる言葉である。

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落語ブーム

落語ブームだそうである。
先日の新聞に「噺家DVD集売れ行き好調」とした記事が出ていたが、それによると、高額DVD集がよく売れているそうだ。
昨年3月に出た「古今亭志ん朝全集」がそれである。
上下巻がともに3万4000円と高額ながら、2万セットが売れている。
この好調に続けとばかりに、「三遊亭円生全集」も発売を予定されているほか「八代目桂文楽全集」も近々発売予定。
さらに書籍として「落語百選DVDコレクション」も発売中で、第1号は約15万冊が売れた。
これは「落語は商売になる、とレコード会社や出版社が気付いた」結果だということだそうだ。
落語ファンとしてはうれしい現象だが、残念ながらこれらはほとんどが故人となった名人ばかり。
現役の落語家の名前が出てこないのが少し寂しい。
そういう意味では、ほんとうの落語ブームとは言い難いのかもしれない。


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映画を観に行く

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休日の今日は妻とふたりで映画を観に行くことに。
妻のお目当ては「おくりびと」。
10時開始の30分前に映画館に到着したが、チケット売り場はもうすでに長蛇の列。
ほとんどが「おくりびと」のチケットを買う客のようだ。
平日の午前なのに、この状態。
アカデミー賞効果のすごさに驚いてしまった。
直前までは妻と一緒にもういちど「おくりびと」を観ようかと考えていたが、この様子を見て予定を変更、別れて「マンマ・ミーア」を観ることにする。
案の定こちらは空いていて観客は10人ほどしかいない。
あまりの落差に笑ってしまうほどだ。

映画はラテン系の底抜けに明るいノリの人生讃歌といったミュージカル。
メリル・ストリープが歌い踊るのが、この映画の売りのようで、なかなかおもしろかった。

映画の終了時間はほとんど同じなので、ロビーで妻と待ち合わせ。
しばらくして出てきた妻は眼を泣き腫らして現れた。
もう泣きに泣いたということで、感動しきりである。

昼食後は、「ジルチ(Zilch)」に寄ってコーヒーを飲みながらの映画談義。
「おくりびと」についての感想で盛り上がる。
さらに帰宅後も妻の感動の余韻は消えることがなく、いつまでも「おくりびと」の話題に終始した。

いい休日でした。


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映画「おくりびと」出演の峰岸徹の死

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映画「おくりびと」に出演していた峰岸徹が昨年ガンでなくなった。
「おくりびと」がアカデミー賞を受賞したことをきっかけに、彼の死もメディアで取り上げられることが多くなった。
彼は最期まで「おくりびと」のアカデミー賞受賞を願い、それを信じていた。
そしてレッドカーペットに立つことを夢に見、励みにしていたということだ。
ネットで調べてみると彼のHPに行き着いた。
そこには死の直前に書かれた決意とともに、趣味のトライアスロンのことが書かれてあった。
ここで初めて彼の趣味がトライアスロンであることを知ったのだ。
さらに読み進めていくうちに落語も好きだったということも知った。
トライアスロンと落語という共通の趣味をもつ彼に、急に親しみをおぼえた。

トライアスロンは彼が常連のように出演していた大林宣彦監督の映画「風の歌が聴きたい」に出演したことがきっかけで出会い、始めた。
そして2000年に宮古島トライアスロン大会に初出場、みごと完走、以後2005年まで毎年出場して完走を果たしている。
同じ大会に出場してその過酷さを知っているだけに、5回完走という実績はすごいことだと思う。
さらに落語は趣味が高じて高座にまで上がっているほど。
「金原亭馬生の会」へのゲスト出演、「クラシックと落語」「ジャズと落語」といったライブを開いたりしている。
そんな幅広い趣味が彼のバイプレーヤーとしての芸を支えていたのだろう。
これからますます渋い演技を見せることのできる年齢に差し掛かっていただけに、慙愧の思いだったにちがいない。
だが、死の直前に出演した映画が、こうしてアカデミー賞を受賞したということで、彼の40年以上にわたる役者人生に、完走メダルが贈られたことのようにも思えてくるのである。
ご冥福をお祈りいたします。

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映画「おくりびと」についての記事

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映画「おくりびと」がアカデミー賞を受賞したことで様々なメディアから情報が発信されている。
どの情報も興味深いが、なかでも次の記事が印象に残ったのでブログに書き残すことにした。
MSNの産経ニュースのなかの次のような記事(2009/2/24)である。

「おくりびと」アカデミー賞受賞 原作者、青木新門さんに聞く
■「本木君の演技、世界照らす」
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の原作「納棺夫日記」の作者で、主演の本木雅弘さんとともに映画化に尽力した青木新門さんが23日、産経新聞のインタビューに応じた。今回の映画で青木さんはあえて裏方に徹し原作者の名を封印してきたが「『一隅を照らす光』が世界を照らした」と最澄の言葉を引用。「その光を表現したのは本木君の渾身(こんしん)の演技です。本当におめでとうと言ってあげたい」と喜んだ。
青木さんと本木さんの出会いは15年前。インドを長期旅行した本木さんは、ガンジス川に流れる死体を目の当たりにし、死生観について深く考えるようになり、帰国後、青木さんの「納棺夫日記」を読んだという。
その後、青木さんのもとに本木さんからこんな内容の手紙が届く。
《「蛆(うじ)が光って見えた」という青木さんの文章を私のインドで撮影した写真集の中で使わせてください》
青木さんは納棺夫としてさまざまな遺体を納棺してきた。孤独死や事件現場。腐乱していたことも少なくなかった。そして死体にわく蛆を目にしたある現場でこう悟った。「蛆も生命なのだ。そう思うと蛆たちが光って見えた」。その光を通し、どんな死も尊いことを知り著書で訴えた。
「当時27歳の人気俳優が、この表現に興味を示してくれたことにまず驚きました。そして、なんと感受性の豊かな若者であるかと感銘を受けました。私は感動し、自由に使ってくださいと返事を出しました」
2人の交流は深まり、今度は、本木さんから映画化の打診を受けた。青木さんは「あなたが演じてくれるなら」と快諾した。
しかし、重厚で真正面から死生観を描いた作品の映画化は難航し、結局、実現までに15年かかったが、完成した映画は国内外で高い評価を得た。
今回のアカデミー賞について、青木さんは「他人を思いやる気持ち、家族のきずな…。先進国が見失ってしまった心を、この映画が気づかせたのだと信じたい。オバマ大統領の誕生などで米国も変化しようとしているのでしょうか」と語る。
「本木君。“うじの光”が“オスカーの光”へとつながったね。彼と再会したらこう伝えたい」と青木さんはほほ笑んだ。


この記事に書かれた内容のおおよその概略は知っていたが、詳しい内容については知らない部分が多かった。
こうしてあらためて読んでみると、興味深い。
本木雅弘の映画に対する情熱や、深くものを考えようとする真摯な態度に感銘を受けた。
またここ数日の彼のテレビでのインタビューでの受け答えからも同じような印象を持った。
これで、ますます彼のファンになってしまった。

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Category: 暮らし

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母から電話

夕べ四国の母親から電話があった。
最初に電話をとった妻との話の内容が聞こえてくる。
そこから推測すると何かいいことがあったようで、かなりの長電話になっている。
しばらくして電話を代わると、実は映画を観に行ったということだ。
昨日米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」である。
アカデミー賞受賞のニュースを知り、観に行きたいと思ったが、何せ母も84歳の高齢で、ひとりで行く自信はない。
そう考えていたところ、偶然にも弟が母を映画に誘ってくれたというのだ。
そして観たのが、「おくりびと」だった。
秘かに観たいと考えていた映画だったことで、母は大喜びで映画を観たようだ。
いい話である。
電話での会話では、映画の内容よりも、そうやって映画に誘ってくれたことがよほどうれしかったようだ。
弟は昨年「おくりびと」を観て以来、会う人ごとにこの映画を勧めている。
そしてアカデミー賞を受賞したこの日、母にも見せてやりたいと考えて映画に誘ったのである。
サプライズ好きの弟らしい話だ。

母は昨年体調を崩し、1ヶ月近く入院、その際心臓近くの梗塞している血管のカテーテル手術を受けた。
その手術のおかげで、それまで苦しんでいた呼吸が楽になり、体調も戻った。
というか以前よりも、ずっと元気になった。
電話の声でもそれはよく分かるのだが、それ以上に今回はうれしい報告ということもあって、声の調子がかなり明るい。
うれしさが電話を通してダイレクトに伝わってくる。
思わずこちらの顔もほころんでしまった。
歳をとればこうしたちょっとした心遣いが、うれしいのである。
弟もいい親孝行をしたものだ。
感謝、感謝である。

この話を聞いたことで、「おくりびと」はますます忘れられない映画になった。



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Category: アート

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加山又造「美と戯れる人」

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加山又造の裸婦像を見たのはいつの頃だっただろう。
初めてその絵を見た時のショックは今でも鮮明に覚えている。
黒い背景のなかに立つ4体の裸婦像がそれぞれ黒いレースを纏って立っている。
そのレースから透けて見える白い裸体が妖しく輝いて見える。
そして黒一色のなかのわずかな色、唇、乳首、爪の赤とアイシャドーの青がその存在を主張しすぎず、しかしそれが全体を高め、絶妙にバランスを支えている。
すぐに連想したのが、クリムトの装飾性とエゴン・シーレのエロチシズム、そして藤田嗣治の白い肌と繊細な線であった。
以後、彼のファンとなり、機会あるたびに加山又造の絵を見続けている。
その加山又造が昨夜のNHK「新日曜美術館」で特集として放送された。
タイトルは「美と戯れる人」。ゲストは五木寛之。
好きな画家、加山又造の絵の解説者として、こちらも好きな作家である五木寛之が登場。
加山又造の絵を見る楽しみと、彼の絵の魅力を五木寛之がどう読み解いていくかというふたつの興味で、食い入るように番組を見続けた。

加山又造は祖父が絵師、父は京都・西陣の和装図案家という家庭に生まれ育っている。
そこから五木寛之はまず、彼の生まれ育った「京都」をキーワードとして読み解いていく。
「京都は伝統の町で古いものを守るというイメージがあるが、実はいち早く新しいものを取り入れていく先進性の町でもある。」
加山又造の資質のなかにもその先進性が脈々と流れている。
つまり「伝統と革新」のふたつが加山の絵にはある。
その前衛精神が大家となったあとも、ひとつのところに安住せず、常に新しいものへの挑戦を続けさせた源というわけである。
加山の言葉に次のようなものがある。
「自分は伝統の伝承者ではない。伝承者には写ししか出来ない。だが自分は伝承と断絶しているからこそ、伝統の中にある前衛精神を掴めるのだと思う」

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さらに「倣う(ならう)」というキーワード。
「古いものに倣う」「伝統に倣う」その格闘のなかから自分の主張をこめて新しい世界を生み出していく。
「思想とか時代の風潮とか情念といったものは100年、200年といったサイクルのなかではあっという間に古びていく。そういったものをそぎ落としていった後に残るもの、それは様式である。その中に彼は全画業をかけている。」と五木寛之は語る。
そして「『美しいものは汚い、汚いものは美しい』という芸術の常識があるが、彼は『美しいものは美しく』描くという難しい道を選んでそれを実現してみせた。」というのである。

さらにつぎのキーワードが「遊び心と好奇心」。
「ひたむきに追求するよりも遊ぶということのほうがより高度な作業。」
そうした遊びの精神、戯れる心でつぎつぎと新しい世界に挑戦していく。

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そして「無常と装飾」というキーワード。
「加山の絵には『無』という感覚が色濃くある。ニヒリズムを感じる。物事はすべて変わっていく。実在のものはない。残るのは様式だけだ。形だけが残るのだ、という哲学的に深いものが加山又造の装飾性のなかにはある。」
そういった宗教的な感覚、深みと同時にそこに「軽み」も感じるという。
「重いものが立派で、軽いものが軽薄であるという考えがあるが、そうではなく蓮如が『人は軽きがよき』と言っているが、そういった軽みというものがもっている素晴らしさを彼の絵は実現している。」と続ける。
「戯れるためには重すぎてはいけない。深刻になったら遊びにならない。」
そして最後に「戯れるということは永遠であると思う。」と結んだのである。
常識に捉われず、自らの心の赴くままに自由自在に美の世界を作り上げていった加山又造の美の秘密の一端が、こうした五木寛之の言葉の数々によってより理解が深まったように思う。
いい勉強になった45分間だった。


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Category: 日本映画

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「おくりびと」が外国語映画賞受賞

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本日、米アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞を受賞した。
また短編アニメーション部門で加藤久仁生(くにお)監督の「つみきのいえ」が受賞するというダブル受賞を果たした。
これで先日の日本アカデミー賞10部門受賞を含め、2008年度の日本映画界は「おくりびと」一色となったわけだが、しめくくりの米アカデミー賞での受賞で、まさに有終の美を飾ったわけだ。
日本映画界にとってこれ以上刺激的なニュースはないだろう。
これをいい発奮材料として、ますますいい映画が作られるようになることを、いち映画ファンとして大いに期待したいところだ。

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キネマ旬報ベスト・テン

昨日は「日本アカデミー賞」の受賞について書いたので、今日は「キネマ旬報ベスト・テン」について調べてみた。
内容はつぎのようなもの。

日本映画監督賞 滝田洋二郎「おくりびと」

日本映画脚本賞:小山薫堂「おくりびと」

主演男優賞:本木雅弘「おくりびと」

主演女優賞:小泉今日子「トウキョウソナタ」「グーグーだって猫である」

助演男優賞:堺雅人「クライマーズ・ハイ」「アフタースクール」

助演女優賞:樹木希林「歩いても 歩いても」

新人男優賞:井之脇海「トウキョウソナタ」

新人女優賞:甘利はるな「コドモのコドモ」

外国映画監督賞:シドニー・ルメット「その土曜日、7時58分」、ショーン・ペン「イントゥ・ザ・ワイルド」

読者選出日本映画監督賞:滝田洋二郎「おくりびと」

読者選出外国映画監督賞:ジョエル&イーサン・コーエン「ノーカントリー」

キネマ旬報読者賞:片桐はいり「もぎりよ今夜も有難う」


日本映画ベスト・テン

  1位 おくりびと
  2位 ぐるりのこと。
  3位 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)
  4位 トウキョウソナタ
  5位 歩いても 歩いても
  6位 闇の子供たち
  7位 母べえ
  8位 クライマーズ・ハイ
  9位 接吻
  10位 アフタースクール
 *次点 百万円と苦虫女

外国映画ベスト・テン

  1位 ノーカントリー
  2位 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
  3位 ダークナイト
  4位 イントゥ・ザ・ワイルド
  4位 ラスト、コーション
  6位 イースタン・プロミス
  7位 その土曜日、7時58分
  8位 エグザイル/絆
  9位 つぐない
  10位 チェチェンへ アレクサンドラの旅
 *次点 12人の怒れる男

以上だが、やはりここでも「おくりびと」が強い。
果たして明日の米アカデミー賞で外国映画賞をとれるかどうか、
ますます関心が高まってきた。
興味津々といったところである。

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日本アカデミー賞

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昨夜「日本アカデミー賞」の授賞式があり、「おくりびと」が作品賞、監督賞、主演男優賞など10部門で最優秀賞を受賞した。
過去に「Shall we ダンス?」(周防正行監督)の13部門受賞というのがあるが、それに次ぐ最多受賞である。
これといった対抗馬がなかったのか、それとも圧倒的に強かったためか。
傑作であることは間違いのないところだが、これほど一方的な結果になると賞とりレースとしての興味は半減してしまう。

滝田洋二郎監督は過去に「壬生義士伝」で作品賞をとったことがあるが、監督賞は今回が初の受賞になる。

主な最優秀賞はつぎのとおり。

作品賞:「おくりびと」

主演男優賞:本木雅弘「おくりびと」

主演女優賞:木村多江(ぐるりのこと。)

助演男優賞:山崎努(おくりびと)

助演女優賞:余貴美子(おくりびと)

監督賞:滝田洋二郎(おくりびと)

脚本賞:小山薫堂(おくりびと)

外国作品賞:ダークナイト

音楽賞:久石譲(崖の上のポニョ)

アニメーション作品賞:崖の上のポニョ


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Category: 地域情報

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昨夜から猛烈な嵐が続いています。
朝起きてみると家の外壁や窓に雪が張りついて真っ白です。
こんなことはこれまでには、なかったこと。
強風で雪が吹き飛ばされるせいか、雪の積もり方が場所によってずい分と差があります。
家の前の雪は昨夜とほとんど変わりがないのに、風下にあたる数件先の家の前にはうず高く積もっています。
これも今までに経験したことのない現象でした。
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今朝は猛烈な地吹雪のなかでのイヌの散歩になりました。

交通機関も今日は全面ストップになるようです。


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Category: 暮らし

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インターネット貸し出しサービス

先日申込んだ県立図書館のインターネット貸し出しサービスの書類が昨日届きました。
そこでさっそくログイン、以前から読みたかった本2冊をためしに借りることに。
後は弘前図書館に届くのを待つばかり。
ちなみにネット貸し出しの処理は毎週木曜日に行っているそうで、指定の図書館に届くのはつぎの週の日曜日だそうです。
ということは明後日の日曜日には本を受け取ることができるというわけです。
いやー、便利なものです。
これからちょくちょく利用することになりそう。
なんだかうきうきとした楽しい気分になってきました。

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Category: 外国映画

Tags: ウディ・アレン  

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映画「マッチポイント」

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先日観た映画「奇跡のシンフォニー」でジョナサン・リース・マイヤーズのファンになった妻のリクエストに応えて、彼の主演作「マッチポイント」をレンタル、もういちどいっしょに観ることに。

監督はウッディ・アレン、彼の作品のほとんどはニューヨークを舞台にしているが、この作品ではニューヨークを離れ、ロンドンが舞台。
ウッディ版「罪と罰」といった内容のミステリーである。
貧しい家庭で育った野心家の青年が、上流階級の女性との結婚によってその野心を実現させるという内容で、「陽のあたる場所」「太陽がいっぱい」といった作品を連想させられる。
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だがその野心の実現が、女優の卵である女性(スカーレット・ヨハンソン)との浮気が原因で、次第に揺らぎ始める。
その顛末がウッディ・アレンらしい皮肉をこめたストーリーで重厚に描かれていく。
映画冒頭のテニスコートの画面にかぶさるモノローグ、「ネットに当たったボールが自分のコートに落ちるか、相手のコートに落ちるかで、勝敗が決まる・・・・」が重要な伏線となっているが、テニス好きのウッディ・アレンらしいアイデアだ。
なんとも皮肉な内容で、そこがいかにもウッディ・アレンらしい。
とにかくこの作品では、ウッディ・アレンは出演はせず、監督だけに専念して上質のミステリーに仕上げている。
ロンドンの美しい街並み、さりげなく壁にかけられた現代絵画の数々、そして全編に流れるオペラの歌声、そういったウッディ・アレン好みのセンスあるアイテムが散りばめられることで、ソフィストケイトされた香りが画面から漂ってくる。
映画のキャッチコピー「愛に負けるか、欲望に勝つか。それでも人生は、運が決定するー」に思わず納得。
2度目の観賞であるにもかかわらず、主人公ジョナサン・リース・マイヤーズの綱渡りの行動にハラハラ、ドキドキ、最後まで眼が離せなかった。
やはりいい映画は何回観てもいいものだ。

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ジルチ(Zilch)で食事

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今日は休日なので、お昼は外食することにして妻とふたりで出かけました。
行く先は、スペースデネガのなかにある「Zilch(ジルチ)」です。
コンクリート打ちっぱなしの店内は、ユーズドの椅子やテーブルがさりげなく置かれていて、とっても心落ち着くお店です。
こちらで作るケーキが妻のお気に入りで、ときどきテイクアウトしているのですが、お店で食事をするのは、今回が2度目。
レストランではないので、食事のメニューはパスタとサンドイッチのみ。
両方注文して、ふたりで分け合って食べました。
どちらもおいしくて、ちょっと癖になりそうな味でした。
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とくにサンドイッチは昨年神戸の「フロインドリーブ」で食べたサンドイッチに負けずとも劣らないものだったので、ちょっと感激です。
この次も必ずこれをオーダーしようと思いました。

こういう場所で過ごす休日というのも、なかなか味わいがあっていいものです。

ジルチ(Zilch)
〒036-8013
青森県弘前市大字上瓦ケ町11-2 スペースデネガ内
Tel. 0172-38-1556
営業時間:11:00~22:30

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雪片づけ

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4日続けての大雪で、毎朝雪片づけに追われています。
今年は雪が少ないので、雪片づけも少なくて、楽だと思っていましたが、そういうわけにはいかないようです。
でも不思議なもので少なければ少ないなりに、なんとなく物足りないような気持ちになるものです。
雪片づけは、重労働ですが、片づけた後はけっこう気分のいいものです。
今まで山のように盛り上がっていた雪がきれいさっぱりとなくなった状態を眺めると、「やったなァー」といった充実感があるものです。
それに体力維持にもなりますし・・・・。
適度にやる分には楽しいものです。
近所でもそれが趣味というお年よりもいるくらいです。
「よく降るなァー」などと愚痴りながらも楽しそうに雪かたづけをしています。

面倒だ、嫌だ、と思えば苦にもなりますが、そこに楽しみを見つけると、意外と苦にならないものです。

いずれにしても、これももうしばらくの間のこと。
春はすぐそこまでやってきています。

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Category: 日本映画

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映画「ガチボーイ」

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学生プロレスを題材にした映画、というくらいの予備知識しかなく、おそらく最近よくあるスポコンもの映画のひとつだろうという軽い気持ちで観はじめたが、その考えはいい意味で裏切られた。
始まりは、コミカルな展開で、やっぱりな、という印象だったが、主人公の学生、五十嵐(佐藤隆太、好演)が脳に障害をもっているという事実が明らかになると、とたんにもう眼が離せなくなってしまった。(といってよくある難病もののお涙頂戴映画ではありませんから、念のため)
そして後は涙、涙の連続で、これほど泣かされた映画はないというほど泣かされてしまった。
映画として飛び抜けてすごいというわけでもなく、(というよりもどちらかというとチープなつくり)眼を見張るようなスターが出ているわけでもなく(というよりもほとんど名前も知らないような俳優ばかり)、おまけに扱っている題材が学生プロレスというマイナーなスポーツ(マイナーな競技、種目を扱うのは周防監督の映画以来の、この手のドラマ共通のお約束事になっているが)というこの映画に、なんでこんなに泣かされるのか、というくらいに泣かされてしまった。
そして映画のあとは、爽やかな気持ちに包まれた。
映画としてのひねりもなく、これみよがしのテクニックも使わずに、とにかく単刀直入、衒いもカッコつけることもなく、主人公の朴訥で不器用な行動そのまま、といった作りの映画に心底ノックダウンさせられた。
それでいて描きたいことは、きっちりと描いている。
「友情」「家族愛」「青春」「人生」。
みんなそれぞれの個性を発揮しながら一生懸命に生きている。
そして主人公の生きていることの実感、意味を懸命に掴み取ろうとする姿、そのひたむきな姿に感動させられた。
いやー、いい映画でした。
同じジャンルの映画で、世間的には評価の高い「フラガール」よりも私的にはこちらのほうが好み。
泣かせるだけの映画、予定調和の単純すぎる映画などといった批判もあるかもしれないが、シンプルだからこそ感動するということもあり、なのだと思う。

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真冬に逆もどり

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この前のブログで「春一番のあとは寒さが戻る」と書きましたが、そのとおりの天気になりました。
もう完全に真冬に逆戻り!
昨日までは積雪はゼロに近かったのに、今日は一転白一色の世界になってしまいました。
降雪量は正午の時点で20センチ、青森市は40センチも降ったそうです。
クルマで走っていても写真のような地吹雪状態で、視界が利きません。
おまけに気温も正午現在でマイナス4度。
あまりの変わりように、戸惑ってしまいます。

春が早いなんて、ちょっと見通しが甘かったようです。
これが本来の2月の姿なのです。
まだまだ油断はできないということ。
いい教訓になりました。

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春一番

朝早くから強風が吹いている。
報道によると、昨日から全国各地で春一番が観測されているということなので、この強風も春一番にちがいない。
ところで「春一番」とはどんな現象なのか、あらためて調べてみると、

2月から3月の半ば、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のこと。
春一番が吹いた日は気温が上昇し、翌日は西高東低の冬型の気圧配置となり、寒さが戻ることが多いそうだ。

そういえば週間天気予報でも、明日から天気は下り坂で、連日雪マークがついている。
例年春先は荒れ模様になるので、春は着実に近づいているということになる。
それにしても今年は春の気配が極端に早い。
これも地球温暖化の影響か?

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映画「告発のとき」と「さよなら。いつかわかること」

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昨日の休みはDVDをレンタルして、映画三昧の一日だった。
借りたのは「告発のとき」と「さよなら。いつかわかること」の2本。
偶然だが、どちらもイラク戦争を題材にした映画だった。
しかもどちらもクリント・イーストウッドとの関係が深い映画というおまけつき。
「告発のとき」はイーストウッドの映画「ミリオンダラー・ベイビー」「父親たちの星条旗」の脚本を書いたポール・ハギスが監督した作品。
片や「さよなら。いつかわかること」ではクリント・イーストウッドが音楽を担当している。
イーストウッドが自らの作品以外で音楽を担当したのは、この映画が初めてである。
それはこの映画のプロデューサーでもある主演のジョン・キューザックがイーストウッドに依頼したことで実現したもの。
随所に挿入された美しい曲がこの映画の悲しみを象徴して印象的だ。

どちらもイラク戦争に出征した家族が命を落とすという物語だが、その表現の仕方は対照的。
「告発のとき」はミステリー仕立てで、現代アメリカが抱える問題を鋭く浮かび上がらせるという硬派の映画。
いっぽう「さよなら。いつかわかること」はファミリー映画仕立てによる戦争批判で、戦場場面はいっさい出てこない。
表現方法は異なるものの、どちらも身にしみる内容で、戦争の不条理さが彼らの心に深い影を落としていることがよく分かる。

「告発のとき」はトミー・リー・ジョーンズが主演、行方不明になった息子を探す元軍警察の父親役を渋い演技で好演している。
いわゆるアメリカ的な強い父親で、古い型の父親像。
いっぽう「さよなら。いつかわかること」の場合は妻が出征して、その留守を預かるという父親で、いかにも頼りなげだ。
そして妻の戦死を知らされた後は、どうやって娘たちにその事実を告げるべきかの決断がつかない。
そういった対照的な父親であるものの、どちらも家族のために精一杯父親としての役目を担おうとする。
強い父親も弱い父親もそれぞれのやり方で、等しく家族を守ろうと奮闘する。
その涙ぐましい行動の向こうに、アメリカの抱える深い闇と悲痛の声が透けて見えてくる。
どちらも見ごたえがあり、ずしりと重いものを残す映画だった。
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それから、つけ加えておきたいのが「告発のとき」のシャーリーズ・セロンのかっこよさ。
トミー・リー・ジョーンズに協力する女刑事役、シングル・マザーで男社会のなかにあって、陰険な差別を受けながらも執念で捜査を続ける女刑事を好演している。
かっこいい女刑事役といえば「ブルースチール」のジェイミー・リー・カーティスや「インソムニア」のヒラリー・スワンクといったところがすぐに思い浮かぶが、どうしてアメリカの女刑事役はこうもかっこいいのだろう。
彼女もこの役でその仲間入りをしたといえる。
この映画の大きな見どころのひとつである。

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Category: 読書

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県立図書館オンライン貸し出し

新聞で知った情報だが、青森県立図書館ではインターネットによる貸し出しを行っているということだ。
説明によるとネットで目的の書籍を検索、貸し出しの手続きをすれば地元の図書館に届けてくれるというもの。
こんな便利なシステムがすでにあったとは。
考えてみれば、ネット社会ではこういうシステムはあって当然のこと。
知らなかったこちらがうかつだったということだ。
さっそく県立図書館のホームページにアクセスして利用することに。
以前は青森市に行く機会が多かったことから、県立図書館を利用することも多かったが、最近は行く機会が失われ、利用することもなくなっていた。
利用者カードも、有効期限が切れたままだ。
以前利用していたときは弘前図書館で探して見つからないものも、県立図書館で探せばたいてい見つかったので、とても重宝していた。
それがこのインターネットによる貸し出しで、また再開できるとあってありがたい。
利用のためには、利用者カードの登録更新とオンラインのためのパスワード交付の申請が必要。
さっそく書類を郵送する。
来週くらいには利用できそうだ。

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Category: 弘前

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雪燈籠まつり

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先週の土曜日から開かれている「雪燈籠まつり」に行ってきました。
毎年この時期に開催される恒例のお祭りです。
弘前公園内に作られた150基の雪燈籠は、夜になるとローソクが灯されて、幻想的な雰囲気を醸し出します。
弘前市の冬の風物詩のひとつです。

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Category: 落語

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五代目古今亭志ん生「黄金餅」

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NHK 落語名人選(LP)から古今亭志ん生の「黄金餅」を聴く。
「火焔太鼓」と並んぶ志ん生の十八番。

死人を焼き場まで運んで、金を手にするという、ちょっとブラックで陰惨な噺だが、これを志ん生がやると、妙に明るく滑稽な噺になる。
志ん生らしいとぼけたクスグリや、志ん生がもつ天衣無縫な雰囲気が、噺の陰惨さを薄める効果をあげているからだろう。
なかでも棺おけを担いで運んでいく、長々と続く道筋を一気にまくし立てるハイライトがその代表格である。
「下谷の山崎町を出まして、」に始まって、「上野」「上野広小路」「神田」「日本橋」「京橋」「新橋」「飯倉」「麻布」に至る延々10何キロにわたる道中の町名や道筋を息も継がずに事細かに言い立てる。
これは「言い立て」「道中づくし」などと呼ばれているもので、この噺の聞かせ所。

こういう凄まじい噺も笑いにしてしまうところが落語の奥の深いところ。
談志のいう「落語は業の肯定」という言葉がこれほど似合う噺はないだろう。
まさに人間の業の深さを感じさせられる噺である。

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映画「奇跡のシンフォニー」

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生まれついてすぐに孤児院に引き取られ、そこで10数年間を過ごした少年が、両親を探す旅に出る、という映画である。
それだけだと単なる親探しの平凡な話になりかねないが、特異なのはその少年が、音楽に天賦の才能を持っているという設定。
そこから単なる親探しだけではない、音楽性豊かな物語になっている。
さらに彼の存在を知らされていない不幸な両親も、ともにミュージシャンという設定になっていて、全編音楽に満ち溢れている。
そのどれもが聴き応えのある曲ばかりで、それだけでもこの映画はじゅうぶんに楽しめる。

いささかご都合主義と思えるストーリーながら、こういうストレートな話、見る側の期待に応えてくれるサクセス・ストーリーは見ていて気分がいい。
不幸な少年が、その音楽の才能を駆使してしだいに願いごと(音楽によって両親に巡り合おうとする)を実現していくプロセスには、思わず「頑張れ」とエールを送りたくなってしまう。
そしてそれがしだいに実現に近づいていくにしたがって、心地いいカタルシスに包まれていく。

ロック・ミュージシャンで若き父親を演じた、ジョナサン・リース・マイヤーズのかっこよさがとくに印象に残った。
けっして目立つ役柄ではないが、自然と眼をひきつけられてしまう複雑な魅力をもっている。
マッチポイント」での彼に負けないものを、この映画でもじゅうぶんに感じ取ることができた。

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昔の友達に会いました

久しぶりで昔の友達に会いました。
「カメアシエンタープライズ」を主宰、ウエブショップ「かめあし商店」の店主である、かめオヤジこと成田さん。
詳しいプロフィールは彼のブログ「青森を元気にしたい!社長のブログ」をご覧ください。
彼の逞しい行動力と、熱い情熱が伝ってくるブログです。

彼と知り合ったのは、今から20年以上前のこと。
自転車という趣味を通して知り合いました。
その後、自転車から発展してともにトライアスロンに挑戦、88年にはいっしょに「宮古島トライアスロン」に出場したのです。
懐かしい。
この時の話は、いずれ詳しく書きたいと思います。

でも、あのころはどちらも気力、体力ともに充実していたなあ、とあらためて思います。
なんといってもフル・トライアスロンですから。
スイム3km、自転車(バイク)155km、そして最後がフル・マラソン42.195kmです。
よく完走したものだと今更ながら思います。
それだけに、鮮烈な思い出として今も記憶の底に強く刻まれているのです。
彼と話しているうちに、そんな20年以上前のことを懐かしく思い出しました。


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久しぶりの「ル・グレ」

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今日は仕事が休みで、しかも春を思わせるようないい天気なので、久しぶりにロシェルを連れて「ル・グレ」に行くことにしました。
前回訪れたのが9月だったので約5ヶ月ぶりの訪問です。
冬は雪道を走ることになるので、どうしても「ル・グレ」に行く回数が減ってしまいます。
でも今年は雪が少ないので、助かります。
道路に雪はまったくありません。
楽に走ることができました。

それでも「ル・グレ」周辺はやはり弘前よりもかなり雪が多いです。

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到着してすぐにロシェルの弟、ラビにご対面、食事の後は、2匹を雪のなかで遊ばせました。

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無邪気に遊ぶこういう姿を見ていると、自然と笑顔になります。


最初は仲良く遊んでいましたが、途中、ちょっとしたことで争いが始まり、一食触発の状態に。
素早く2匹を引き離して事なきをえましたが、その後、ラビがロシェルのことを警戒するようになってしまいました。
山育ちのラビにとっては、これまで経験したことのない事態だったのかもしれません。
ちょっとショックだったようです。
すっかりしょげ返ってしまいました。
でもロシェルのほうは近辺の犬たちとの交流で鍛えられているせいか、まったく平気な顔で我が物顔状態でした。
ちょっと意外な展開でした。
それというのもラビのほうが体格がよく、見た目も強そうなので、きっとロシェルのほうが従わせられる立場だと予想していたのですが、分からないものです。

でもその後は大したトラブルもなく、じゅうぶんに遊ばせることができました。
今日はロシェルにとっては最良の一日だったようです。

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「ル・グレ」のオーナーとラビとロシェル


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2008年)還暦です。
性別:男

還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

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