風に吹かれて

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Category: ニュース

イチロー3000本安打達成

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イチローがついに日米通算3000本安打を達成。
それもイチローらしく、いともあっさりと。

でも彼にとってはこの数字は通過点のひとつという意識が強いようです。
3000本安打といっても大リーグでの安打は1722本。
まだまだこれからといった気持ちが強いのかもしれません。
イチローの目標地点は、はるかずっと先にあるのでしょう。

それにしてもこの記録はすごい。大記録です。
3000本安打は日本人では3085安打のプロ野球記録を持つ張本勲についで2人目の快挙。
ちなみに大リーグではピート・ローズの4256本が最多で、3000本安打達成は27人いるそうです。
いずれイチローもこのなかに名前を連ねることになるように思われます。

最近野球にはいささか関心が薄れていたところですが、イチローのこの記録には大いに刺激を受けました。

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Category: SONGS

Japan Blues Festival 2008 in 浪岡

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今日は青森市浪岡で開催された「Japan Blues Festival in 浪岡」に行ってきました。
今年で4回目になるブルースフェスティバル。
会場は浪岡、道の駅「アップルヒル」に作られた野外ステージです。
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出演するミュージシャンはボーカルのキャサリン・デイビスとジミー・バーンズ・ブルース・バンド。
キャサリン・デイビスはシカゴのブルースシンガー、ジミー・バーンズはミシシッピ出身のシンガー、ギタリスト。
ところがジミー・バーンズは家族の病気のために急遽出演中止ということになり、代わって小野アイカという女性ギタリストがジミー・バーンズの抜けたバンドに参加。
ちょっと残念な変更でしたが、若い女性ギタリストという珍しさもあって幾分期待したのですが、少しばかり期待はずれ。
彼女には申しわけないが、やはりジミー・バーンズで聴きたかったというのが本音です。
それでもライブはなかなかよく、会場は大いに盛り上がりました。
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ボーカルのキャサリン・デイビスの盛り上げ方のうまさに乗せられたせいか、ブルースとはあまり縁のなさそうなオジちゃん、オバちゃんたちもいっしょになってのダンシング・オールナイト状態になりました。
社交ダンス風あり、手踊り風あり、の何でもあり状態のダンスはステージ上のライブに負けないノリのよさでした。
さすが日本のブルース、津軽三味線の本場だけのことはあります。
ねぶた祭りで鍛えた津軽魂炸裂といったところでしょうか。
ノリノリの一夜を大いに楽しみました。
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ちなみに弘前市のブルースバンド「Y's Company」が前座で出演していたことを書き添えておきます。
このバンドは以前、弘前市の「Oreng County」でライブを見たことがありました。

アッ、それから会場で「ル・グレ」のご夫婦とバッタリ会いました。
そういえばご主人はバンドでベースだかギターだかをやっている人だったんだ。

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Category: ニュース

震度6強の地震

昨夜、就寝中に地震の揺れで目が醒めました。
でもそれほど大きな揺れでもないので夢うつつのうちに、またふたたび眠りに落ちました。
朝起きてテレビをつけると「岩手北部で震度6強の地震」というニュース。
テレビを見るまでは夜中の揺れのことを忘れていたくらいなので、そんなに大きな地震だったのかと、ちょっとビックリ。
6月14日に岩手・宮城内陸地震があったばかりなので、またか、という印象ですが、今回の地震はそちらとは直接の関係はないそうです。
それにしても地震が多い。
テーマ : 地震・天災・自然災害  ジャンル : ニュース


Category: 日本映画

映画「キサラギ」

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人気作品ということでレンタル店ではいつ見ても貸し出し中だった「キサラギ」が、ラッキーなことに今日は1本だけあったので、さっそく借りてきました。
さすが人気作品というだけあってなかなか面白い。
ネットを通して知り合った5人のアイドル・オタクが、自殺したアイドル歌手の一周忌に集まり、彼女についての思いを語り合ううちに、死の真相が浮かび上がってくるという密室劇で、「12人の怒れる男」や「12人の優しい日本人」といった作品を連想させられる映画でした。
たくさんの伏線が張り巡らせられていて、そこからつぎつぎに新たな事実が浮かび上がってくる。
だがそこにまた別の伏線がからんで、さらに別の事実が明らかになり、といった風に2転、3転する展開に謎解きの面白さをじゅうぶんに堪能しました。
さらにドタバタ劇なのに、感動で涙を誘われるようなところもあって、なかなかのものです。
アイドル・オタクの映画ということで、見る前は多少敬遠気味のところもあったけど、どうしてどうして馬鹿にできない内容でした。
これは何よりもよく練られた脚本の勝利でしょう。
書いたのは古沢良太(こさわりょうた)というシナリオライターで、「ALWAYS 三丁目の夕日」を書いた人だそうです。
理屈抜きでドタバタ推理を楽しみたい人にはお勧めの一本です。

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Category: アート

「痛みが美に変わる時~画家・松井冬子の世界~」

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先日、夜中に目が醒めた。
そこでテレビをつけて何気なく眺めていると、NHK、ETV特集の再放送が流れていた。
番組はほとんど終わりかけていたが、それは「痛みが美に変わる時~画家・松井冬子の世界~」というタイトルの番組で、日本画家松井冬子を特集したものだった。
そのなかで何点かの絵が画面に映し出されたが、それは「花鳥風月」を描く日本画の世界からは大きくはみ出した一見グロテスクとも思える絵であった。
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皮膚をはがれ、内臓をむき出しにして横たわる若い女性の死体。
痛々しく無残なモチーフであるにもかかわらず、そこには静かで落ち着きのある時間が流れている。
眼をそむけたくなると同時に強いオーラを放った絵に、もうろうとした眠気が一気に吹き飛んでしまった。
この絵を描いたのは松井冬子という30代の女性で、しかもモデルのような美人とあって、ますます眼が冴えてしまった。
番組ではジェンダー理論で知られた上野千鶴子(東京大学大学院社会学部教授)と対談し、彼女から挑発的な質問を受けていたが、たじろぐことなく、自然な態度で受け答えする姿には感心させられた。
上野千鶴子は彼女の絵を評して「自傷系アート」と呼んでいたが、「傷」や「痛み」を通して現代社会や自己の闇の部分を表現しようとしているのだということがよく解かる。
そこから「怒り」「狂気」「死」「恐怖」その他様々な忌み嫌われる類の概念を読み取ることができる。
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番組終了後、松井冬子について調べたデータは次のようなもの。
1974年1月20日生まれの34歳。
1994年、女子美術大学短期大学部造形学科卒業。
一時就職するものの、東京藝術大学への入学を目指し、4浪の後、2002年に5度目の受験で東京藝術大学美術学部に入学。
2007年、同大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画研究領域修了。
同年、東京芸術大学史上初の日本画専攻の博士号を取得する。博士論文は「知覚神経としての視覚によって覚醒される痛覚の不可避」
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絵の製作スタイルは絹本に岩絵具を用いて描くというもの。
そこに人間や動物を細部にわたってリアルに、毛の1本1本までもおろそかにせずに描き込んでいく。
「日本画は勢いで描くことができない。緻密(ちみつ)な計算と技術が必要です。一筆に覚悟を持たなければならない、そうした意味で日本画は武士道」と語っている。
番組内でも彼女の製作現場の様子が映し出されるが、息をつめて一筆一筆描き込んでいく様子は極度の緊張感を孕んでいる。
「私の作品は線が命。下書きをしている過程で、これだっていう描線に出合えるとうれしくて。」
確かな技術に裏打ちされ、さらに長い時間をかけて描き出された作品からは強いエネルギーが放射され、観る者の眼を釘付けにしてしまう。
そんな彼女の作品を、混迷する現代社会に撃ちこめられた鋭い楔のひとつとして、注目していきたいと考えている。

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Category: テレビ・ラジオ番組

テレビドラマ「あ・うん」と「父の詫び状」

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一昨日、NHKアーカイブスでドラマスペシャル「父の詫び状」が再放送された。
向田邦子原作のドラマで戦前(昭和15年)の東京、山の手のサラリーマン家庭を描いたものだが、向田邦子自身の家庭がモデルになっている。
1986年11月に放送されたものの再放送で、主人公の父親を演じているのが杉浦直樹、その妻を吉村実子が演じており、これは1980年に放送されたドラマ「あ・うん」と同じ組み合わせになっている。
また演出の深町幸男も同じである。
戦前の威厳をもった家長である父親との日々が多感な娘の視点から描かれているが、これも「あ・うん」と同じで、いずれも作者、向田邦子の娘時代の視点というわけだ。
このほかにもストーリーやドラマ作りに「あ・うん」との共通点が多々あり、これを見ながらドラマ「あ・うん」を思い出した。

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「ドラマ人間模様 あ・うん」は1980年3月9日~3月30日にNHK総合で4話にわたって放送された。
「こま犬」「蝶々」「青りんご」「弥次郎兵衛」の4話である。
さらに1981年5月17日~6月14日に「ドラマ人間模様 続あ・うん」が続編として5話が放送されている。
脚本は向田邦子、演出は、「事件」「夢千代日記」「花へんろ」「シャツの店」などで知られる深町幸男。

製薬会社勤務の仙吉と会社社長、門倉の男の友情を軸に、仙吉の妻たみを想う門倉という微妙な関係をからませて描いたテレビドラマの傑作である。
仙吉をフランキー堺、門倉を杉浦直樹、たみを吉村実子、仙吉とたみの一人娘、さと子を岸本加世子が演じている。
ドラマは一人娘、さと子の視点で描かれていく。
タイトルの「あ・うん」は神社を守る狛犬(こまいぬ)のことで、「阿吽の呼吸」の「あうん」を指している。
これは仙吉、門倉、たみの微妙な関係、さらにその三人を複雑な思いで見つめるさと子のことを表している言葉だ。
全員がそれぞれの気持ちの奥底にあるものを察しながらも、それを口に出すことはしない。
そんな奥ゆかしい気遣いが時に優しく、時に非情にドラマのなかを流れている。
第1話の「こま犬」のなかで仙吉の父親が、仙吉と門倉のことを評して「狛犬だな」というセリフを呟くのが、印象的だ。
仙吉の父親初太郎を演じるのは名優、志村喬、会社の重役を務めたこともある人物だが、山にとりつかれて財産を失くし、仙吉の実印を盗むという事件を起こしている。
以後仙吉は初太郎を嫌って口を利くことはなくなった。
仙吉と初太郎の橋渡しをするのは妻たみと娘さと子の役割、だがギクシャクとしたなかにも仙吉の父親に対する屈折した愛情が流れている。
そんな微妙な家族関係も見所のひとつになっている。

このドラマは昭和初期の東京、山の手を舞台としているため、当時の風俗や暮らしの風景を再現し点景描写として描かれているが、それがドラマに効果的な味わいを醸し出している。
さらにトマゾ・アルビノーニ作曲の「弦楽とオルガンのためのアダージオ」が主題曲として使われているが、その切ない旋律がドラマのテーマを大きく下支えしている。
このドラマで初めてこの曲を知ったのだが、以後この曲を聴くたびにドラマを思い出してしまうほどで、私の中ではこの曲と「あ・うん」は切っても切り離せない関係になっている。

これらのドラマで描かれた昭和初期から10年代という時代は私が生まれる以前のことで、間に戦争を挟んではいるものの、子供時代の生活と共通する部分がたくさんある。
よく言われる高度成長以前の昭和の生活というやつで、途切れずに続いていたもの(だが以後はなくなってしまったもの)がたくさんあったことに気づかされるのだ。
そういった意味でもこれらのドラマには身近な懐かしさを感じさせられるのである。

シナリオ、演出がよく、さらに俳優たちがいい。
とにかく大好きで、忘れられないテレビドラマなのである。

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Category: 日本映画

Tags: 成瀬巳喜男  

「成瀬巳喜男」の映画

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NHK BS放送で成瀬巳喜男監督の映画が連続して放映されている。
毎日録画して見ているが、いずれも見ごたえがあり、成瀬映画の魅力をあらためて感じている。
放映されたのは「あにいもうと」(1953年)「妻の心」(1956年)「あらくれ」(1957年)「鰯雲」(1958年)「夜の流れ」(1960年、川島雄三との共同監督)の5本である。
これらはすべて1950年代に作られた作品で、この時代は日本映画の最盛期であり、同時に成瀬映画のもっとも充実した時代でもある。
彼の代表作のほとんどはこの時代に作られている。
その充実振りはこれら5本の映画を見るだけでもよく分かる。
とくに代表作「浮雲」(1955年)の直後に作られた「妻の心」、「あらくれ」、「鰯雲」は、名人芸ともいえる域に達している。

成瀬映画といえば「女性映画」の代名詞で語られるように、女性を主人公にした作品が特徴であるが、これらの映画も同様で、生活の中で女性たちが悪戦苦闘する様子を、きめ細かく描いている。
親子、夫婦、兄弟、姉妹といった、家庭内に起因する愛情の機微や争いを描くことで浮かび上がってくる庶民の哀歓こそが成瀬映画の最大の魅力である。
庶民の何気ない日常を細部にわたって丁寧に描くこと、そこに成瀬巳喜男の確かな職人技が発揮されていく。
なかでも生活を支える「お金」というモチーフが重要な要素として扱われるのも成瀬映画の大きな特徴のひとつである。
「妻の心」では家業の薬屋の営業不振をカバーするために喫茶店を開業しようとする。
妻は親友の兄の銀行員を頼って金策をするものの、失職した長男夫婦から金の無心をされて喫茶店開業がピンチに陥ってしまう。
「あらくれ」では主人公のお島は女中奉公や繕い物で小金を貯めて洋服屋を開業するものの、いちどは失敗、だがその失敗を糧に再度洋服屋を開業して成功する。
だがその成功にあぐらをかいた夫の裏切りに会い、自分ひとりで生きていくことを決意するというストーリーだが、「金」にからんだエピソードが繰り返し描かれる。
また「鰯雲」では東京近郊の農家の戦後の姿が描かれるが、ここでも長男の結婚や次男、三男の独立を巡って金の問題が重要なモチーフとなっている。
こうした「金」を巡っての争いや苦闘を描くことで庶民のリアルな生活が説得力をもって浮かび上がってくるのである。
こういった類の大変さ、苦労は日常生活の中で誰しもが、多かれ少なかれ体験していることである。だからこそ、そこから生まれる共感はより深刻なものであり、また切実であるといえるだろう。
そして主人公たちがそれらを克服してたどり着く和解や諦観のなかに、しみじみとした人生の味わいがより深く感じられることになるのである。

1967年まで映画を撮り続けた成瀬巳喜男監督の映画はリアルタイムでは1本も見ていない。
1967年といえば私が大学2年生のころである。
そのころに成瀬映画に出会っていたとしたら、おそらくこんなに深く共感することはなかったにちがいない。
どちらかといえば地味な部類に属する「女性映画」に、若い私が惹かれことはなかっただろう。
今こうして成瀬巳喜男監督の映画を見ることで、遅ればせながらその魅力の深さを発見しているわけである。
そしてその出会いの幸せを実感しているのである。

「マイ・シネマ館」成瀬巳喜男の映画

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Category: 日本映画

Tags: 伊坂幸太郎  

映画「アヒルと鴨のコインロッカー」

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前半は、ドラマとして盛り上がりに欠け、いささか退屈するが、そのもどかしさが後半になるといっきに溶解、やっとすっきりする。
そして不思議なタイトルが意味するところも分かってくる。
前半の退屈な部分が謎解きのための重要な伏線になっているわけで、これを我慢できるかどうかが、評価の分かれ目になってくる。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」が何度も流れ、物語の重要なカギになっている。
それを知り、ブログの名前を「風に吹かれて」にしている当方としては、いちおう見ざるをえないだろうというのがこの映画を見た理由。
題名の印象からコミカルな映画なのかと思っていたが、ミステリー仕立てで、重いテーマも含んでいる。

青春の切なさ、危うさ、そして情けなさを感じさせる愛すべき映画。
そしてその向こう側に現代社会の寒々しい風景が見えてくる。

吉川英治文学新人賞を受賞した伊坂幸太郎のベストセラー小説が原作。

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Category: 暮らし

自作したもの

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今日、物置の手直しをしました。
波板を張っていた壁を木の板に張り替えてペンキを塗りました。
波板のときは中が透けて見えて、いまいち見栄がよくなかったのですが、これでかなりすっきりしました。
半日仕事で完成です。

ついでにこれまでに自作したものたちをちょっと紹介してみます。
まずは上とは別の物置です。
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物置は今日手直ししたものを含めてつごう4つあります。
必要に迫られて作っているうちにこの数になってしまいました。
普段あまり使わないものや、工作用の機械や道具、ガーデニング用品、材木などを収納しています。
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これは犬小屋。
犬小屋は別にもうひとつあるのですが、これは最近作ったものです。

次は玄関のベランダの柵(左の写真)と庭の柵(右の写真)です。
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右の写真の左側の柵は移動式のもので、愛犬たちが中に入らないように防ぐための間仕切りです。
普段は置いていないのですが、愛犬たちを前庭で遊ばせるときに置きます。

以下は手作りの家具です。
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左が第1号のキャビネット、右が第2号です。
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こちらはゲタ箱と棚。
以上が自作の木工品たちです。
ほかにも細かいものはまだいくつかありますが主なものだけ紹介してみました。
必要に応じて自分で作っていくうちにこんなふうに増えてしまいました。

手作りのものは、多少いびつで出来が悪くても愛着がわくものです。

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Category: 日本映画

映画「クワイエットルームにようこそ」

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劇作家、演出家、俳優、小説家、シナリオ作家、そして映画監督、様々な顔をもつ才人、松尾スズキが芥川賞の候補になった自身の小説を映画化した作品。
精神病棟を舞台にした映画ということで、すぐにアメリカ映画「カッコーの巣の上で」を思い出したが、調べてみると、松尾スズキ監督はこの映画の大ファンということで納得。
りょうが演じる無表情な看護婦も「カッコーの巣の上で」の看護婦長がモデルになっているようだ。

主役の内田有紀と宮藤官九郎のふたりのよさはさることながら、脇を固める蒼井優、りょう、妻夫木聡、大竹しのぶ、たちの個性的な演技もそれぞれに見ごたえがある。
とくに大竹しのぶのメフィストフェレス的演技には戦慄さえ覚えた。

重い内容の話なのに深刻ぶらず、カジュアルな味つけでサラリと見せる手腕はなかなかのものである。
最後に捨てたメールアドレスが「life_is_happy」となっているところが皮肉たっぷりで笑えた。
なかなかのセンスである。

私のHPの映画レビューです。

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Category: 懐かしいもの

バクダンキャンディー

昨日車でラジオを聴いていたら「純喫茶・谷村新司」という番組で、「バクダンキャンデー」のことが取り上げられていていました。
リスナーから届いた「バクダンキャンデーは岡山だけの特産なのかどうか」といったハガキを肴に、その話題でずいぶんと盛り上がっていました。
マスターの谷村新司の話では、必ずしも岡山だけのものというわけではなく、自分も子供の頃によく食べたということで、「バクダンキャンデー」なるものの存在について面白おかしく、かつ事細かに説明をしており、妻と二人で興味深く聞き入ってしまいました。
神戸育ちの妻も香川県育ちの私も、ともに「バクダンキャンデー」なるものの存在は知っており、どちらも子供の頃に食べたことがあると記憶が一致しました。
そしてこの放送がきっかけで、子供の頃に食べたお菓子の思い出話に、しばし花が咲いたというしだいです。

そのあと、少し気になったので「バクダンキャンデー」についてちょっと調べてみました。
その結果次のようなことが判明しました。

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発祥はやはり岡山県で、水ヨーヨーのようなゴムの中に入って売られていたアイスキャンデーです。
オレンジ味・ソーダー味・グレープ味・レモン味・イチゴ味・ミルク味・コーヒー味・メロン味の8種類の味があり、80年ぐらいの歴史があるそうです。
それがいくらか変形して各地に流れたのではないかと思われます。
われわれが食べていたものもそういったたぐいのものだったのでしょう。
ただ「バクダンキャンデー」という名前では呼ばれていなかったように記憶しています。
味も一種類だけで、形も写真のものとはいくらか違っていたように思いますが、まちがいなくこうした種類のアイスキャンデーでした。
安く手軽な夏のお菓子として食べた思い出があります。

ところでこの他にはどんなお菓子を子供の頃に食べたのか、ついでに思い出してみました。
まずはカバヤのキャラメルがありました。
これはおまけにつられてよく買いました。

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と、こう書いてから、おまけにつられてよく買ったのは、カバヤではなくて、グリコのキャラメルだったと記憶違いに気づきました。

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もちろんカバヤもグリコもどちらも買っていたのですが、おまけに夢中になったのはグリコのほうでした。
どんなおまけがあったのかは定かではありませんが、近所の子供たちはきそって買い集めたものでした。

この他には、酢昆布もよく買ったお菓子です。
銘柄は「都こんぶ」。酢昆布といえば「都こんぶ」のことで、これは大阪の中野物産という会社のオリジナル製品で、未だに売られ続けているロングセラー製品です。
これは映画を見に行ったときには必ず食べたものです。

そのほかには、そのほかには・・・・・・・?
毎日のように買い食いをしていたはずなのに、次が出てきません。
これといって決まったものは意外に少なくて、きっといろんな種類のお菓子を買っていたのかもしれません。
では、最後にとっておきのお菓子のことを書いておきたいと思います。
それは夏限定の「わらびもち」です。
これはお菓子屋さんで売られていたものではなく、リヤカーに乗せた屋台で売り歩いていたお菓子です。
夏近くになると町のあちこちに現れる屋台を待ちかねてわらびもちを買ったものです。
屋台に積まれたブリキの箱に氷水で冷されたわらびもちが入っていて、注文をするとそれをさらしの布にとって水を切り、舟形の入れ物に入れ、その上から砂糖入りのきなこをふって渡してくれました。
それを爪楊枝でついて食べるのですが、そのおいしかったこと。
その味は忘れることができません。
今では見られなくなったわらびもちですが、私の子供時代には、なくてはならないお菓子でした。

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Category: 愛犬

今日のロシェル

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熟睡中のワンショット。
暑い日は玄関のテラコットの上がひんやりしていて気持ちがいいようです。

こんな姿を見ていると心が癒されます。
思わずカメラを向けてしまいました。

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Category: テニス

ウィンブルドン、ナダル初優勝

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2008年ウィンブルドンはナダルの初優勝で幕を閉じた。
6連覇を目指すフェデラーとの5時間近い戦いはウィンブルドンの最後を飾るにふさわしい熱戦だった。
6-4、6-4、とナダルが連取したときは、このままの勢いで行ってしまうのではないかと思われたが、ここからフェデラーの反撃が始まる。
つぎのセットをタイブレークでフェデラーが奪い取り、続く第4セットもマッチ・ポイントを掴まれながらも挽回、タイブレークをまたしてもフェデラーがものにする。
そして勝負はファイナルセットへともつれ込み、激しい死闘の末、ついにナダルが勝敗に決着をつける。
試合時間はなんと4時間48分、決勝では史上最長の試合であった。
ナダルとフェデラーの決勝での顔合わせは3年連続のことである。
そして3度目にしてようやく手にしたウィンブルドンの栄冠、それも宿敵フェデラーを倒してのものであるところに大きな意味がある。
その価値は計り知れないものがある。

とにかくすごい試合だった。
まれに見る名勝負、これまで見てきたテニスの試合の中でもいちばんの内容の試合だった。
ハイレベルな攻防、それがいつ果てるともなく続く。
もう完全に圧倒されてしまった。
こんな名勝負にはめったにお目にかかれないだろう。

同じ年に全仏、全英を制したのは、1980年のビョルン・ボルグ(スウェーデン)以来のことだそうだ。
22歳のナダルの健闘に拍手を送りたい。
そしてやぶれはしたものの、素晴らしいプレイを見せてくれたフェデラーにも同じく拍手を送りたい。
今後しばらくはふたりの時代が続いていくにちがいない。

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Category: 懐かしいもの

太平洋ひとりぼっち

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今日、次のようなニュースが流れた。
「ハワイから日本を目指して太平洋を横断中だった海洋冒険家、堀江謙一さんの波浪推進船”SUNTORYマーメイド2”が4日午後、和歌山県沖の紀伊水道に入った。ゴール地点と定めた日(ひ)ノ御埼(みさき)沖には午後11時50分ごろ、到達した。波の力を利用して進む船での本格的な航海は世界初となる。」というもの。

久しぶりに目にした「堀江謙一」さんの名前。
太平洋を横断中だったことはまったく知らず、突然飛び込んできたニュースに40数年前のことを思い出した。

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それは1962年の夏のこと。
23歳の堀江青年が、小型ヨットで太平洋単独横断に成功したというものだった。
そのニュースは、まさに晴天の霹靂、あっと驚くインパクトを日本全国に与えるものだった。
当時中学生の私は、このニュースに驚くと同時に、強く好奇心を刺激された。
いったい堀江謙一という人物はどんな人なのか、なぜそんな無謀とも思えるような冒険に挑んだのか、またその航海はどんなものだったのか、少年の冒険心を大いに掻き立てられたのである。

その後、堀江青年は帰国、航海日誌をもとに「太平洋ひとりぼっち」という本を上梓、ベストセラーとなる。
本の出版を待ちかねていた私は、すぐに本屋に駆けつけて、「太平洋ひとりぼっち」を手にする。
この時の興奮は今でも鮮やかに記憶の底に残っている。
そして熱に浮かされたように、それを読んだ。
その冒険は私の想像を遥かに上回る過酷さと、綿密で周到な準備に裏打ちされたものであった。
わずか6m足らずのヨットでの航海、悪天候と体力の消耗、そして狐独との戦い。
その事実のひとつひとつに大きな発見と驚きがあり、まるで自分もいっしょにその冒険に参加しているような興奮をおぼえ、飽きることなく、くりかえし読んだ。

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「太平洋ひとりぼっち」を知る前のことであるが、隣町のある入り江に、一艘のクルーザーが係留されているのを見て、いつも気になっていた。
きっかけは忘れたが、なぜかそのころの私はヨットに興味をもっていたのである。
瀬戸内の町の子供の常で、小学校のころから夏になると近所の遊び友達と連れ立っては、毎日のように海に泳ぎに行っていた。
泳ぎが達者になるにつれ、行動半径も広がっていく。
釣り船屋が貸し出している伝馬船を借りて沖合いに出ては泳ぐということを、いつか覚えていた。
そんななかでヨットへの興味も、自然とわいてきたのかもしれない。
ヨットは伝馬船のように簡単に操舵できるものではないことは、うすうす知っていた。
帆を扱うのにはかなりの技術がともなう。
数少ないヨットの教習本を探し出しては読んだりすることで幾分かの知識は持ち合わせていたのだ。
ある時友人とふたりでぶらりと出かけた海で、小さなヨットに乗せてもらえるという幸運に巡り合った。
それがヨットとの初めての出会いであった。
スピードは速くはないものの、風を受けて静かに波を切って進んでいく気分は最高であった。
そのままどこか遠くの海まで行ってしまいたいような気持ちになったものの、乗っていたのはわずかの時間だけであった。
そんな下地があったところに突然降って沸いた「太平洋単独横断」成功のニュース。
子供心が大きく刺激されたのである。

時を経ずして堀江謙一氏が近くの町に講演に現れ、それにもさっそく駆けつけて熱心に講演に聴き入った。
講演後の質疑応答にも勇気を振り絞って質問したことを憶えている。

また数年後、ヨット好きで有名な石原裕次郎主演で映画化されたことで、冒険への憧れはますます募っていったのである。
いつか自分もこんなふうな冒険をしてみたいと、熱に浮かされたように思いつめていた日々であった。
そんな子供っぽい夢もいつか自然消滅、忘れかけていたのだが、今日のニュースで再び昔を思い出した。

堀江謙一氏、69歳、未だに情熱が衰えず、冒険を繰り返していることは驚きである。
そのエネルギーと執念には頭が下がる。
と同時に、これからも事故のないようにと、くれぐれも願うばかりだ。
今日のニュースでまた少し力をもらいました。

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Category: ガーデニング

バラ(ゴールドマリー)

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昨日の最高気温が30.8度、久しぶりの真夏日です。
今日の気温も同じくらいの予報で、暑い1日になりそう。

庭のバラ(ゴールドマリー)が一輪、開きました。
春先に植えた時に、いちど咲き、今は2度目の開花です。
四季咲きなので秋まで花が楽しめそう。

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ロシェルとリュウも暑さで少々バテ気味のようです。

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Category: 美味しいもの

花のや「五穀とろろごはん」

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今日は「花のや」で娘と待ち合わせです。
娘は青森から、私と妻は弘前から、それぞれ車で「花のや」に。
正午前にもかかわらず、駐車場はすでに車でいっぱいでしたが、なんとか停められて店内へ。
今朝の陸奥新報に「花のや」の記事が載っていたので、それが原因かな。

記事で紹介されていた今月の季節ご飯「五穀とろろごはん」を注文。
黒米、あわ、きび、麦、ひえの五穀を白米に混ぜたごはんに、とろろ汁、ナスの白ごま和え、カブとパプリカの酢の物、生干しホッケの焼き魚、たまごと豆腐のお吸い物、夏野菜の冷し汁、ミョウガの漬物、そしてデザートに柿の冷菓。
夏らしい献立をおいしくいただきました。
今日は娘のおごりということで、ラッキーでした。

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Category: ガーデニング

アジサイ(アナベル)とアカシデ

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先月19日に梅雨入りした後、ほとんど雨が降らず、今年は空梅雨傾向のようです。
そろそろ水不足のニュースが流れるのではないかと、心配しています。

今朝は久しぶりに雨が降り、庭の草木も気のせいか、いくぶん元気を取り戻したようです。
昨年植えたアジサイ(アナベル)が大きな株に育ちました。
雨に濡れたアジサイはとても生き生きとして見えます。

akaside.jpg

アカシデ(赤四手)の木を植えました。
植木屋で購入したときは、「赤芽そろ」という名前でしたが、調べてみるとこれは「アカシデ」の別名で、新芽が赤く、秋には紅葉するのでこの名前がついたそうです。
近辺ではあまり見かけたことがない樹木なので、うまく育つかどうか少し心配ですが、今から紅葉の時期が楽しみです。

また盆栽の素材としても人気があるとのこと。(盆栽の世界では「アカメソロ(赤芽そろ)」の名前で呼ばれているそうです。)
落葉高木ですが、将来的には庭の大きさに合わせた形に切り詰めて、育てようと考えています。

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Category: 美味しいもの

ヒーリングスペース「ミュウ」

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今日は久しぶりに浪岡のミュウに行ってランチしました。
国道7号線沿いにある林のなかに、スタジオ、リッシュの広い敷地があり、その一角にヒーリングスペース「ミュウ」があります。
「ミュウ」のほかには「リフォーム市場」という建物もあり、おしゃれな雑貨や家具、ヒーリング用品なども扱っています。
時々掘り出し物が見つかるお店です。
わが家のインテリア用品のなかにも、ここで調達したものがいくつかあります。
どれも素敵なものばかりで、大切に愛用しています。

インテリアやガーデニングの参考になるものがたくさんあって、インテリア好きの人にはたまらないスペースです。

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今日のランチは妻がトマトパスタを、私がクリームパスタを注文しました。

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オシャレな気分に浸って、満足!満足!!


STUIDIO Riche スタジオリッシュ内 ヒーリングスペース「ミュウ」

〒038-1305 青森市浪岡大字杉沢字山元454-184
TEL 0172-69-1212 FAX 0172-69-1251
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜日

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Category: 読書

梨木香歩「西の魔女が死んだ」

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妻に勧められて読んだ小説。
シンプルで温かい物語です。
児童文学ということで読みやすく、あっという間に読んでしまいましたが、中身は濃く、深い。
登校拒否の少女が、イギリス人の祖母(西の魔女)のもとで暮らすことで自立のきっかけを掴んでいくという、ひと夏の物語が描かれています。
それは今流行の言葉でいえば、ロハスな生活、スローライフ。
自然のサイクルを感じながら生活することの大切さ、自分らしい生き方を見つけることの大切さを教えられます。
祖母(西の魔女)から教わった魔女になるためのトレーニング「早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動する、つまり規則正しい生活をするということ。」
そこから自然のサイクルに合わせた自分のリズム、生き方が生まれてくる。
それが生きる活力を生む。
祖母はそういったことを押し付けではなく、さりげなく教えていく。
そして自分自身で発見して身につけていく、そんなふうに自然と導いていくのです。

生きるということ、死ぬということの意味やほんとうに幸せな生活とはどういうことなのか、そんなことを考えさせられました。
トーストの焼けた香ばしい匂い、そしてジャムやハーブティーの香りが行間から立ち昇ってくるような小説でした。
映画化されたということなので、そちらもぜひ見たいと思っています。


 少女がある人物と出会い、そのふれ合いによっていじめから立ち直るという小説は、この他にも魚住直子「非・バランス」という小説があります。映画化もされています。参考までに。

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Category: 懐かしいもの

名曲喫茶「クラシック」

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ネットで調べものをしていて偶然目にした記事。

「先代美作七郎が戦後まもなく喫茶店クラシックを開いて以来、長年にわたりご愛顧いただきましたが、当店は1月31日をもちまして閉店いたしました。
先代以来のご愛顧に感謝の気持をこめお知らせします。
平成17年2月15日 喫茶店クラシック」

という名曲喫茶「クラシック」閉店のお知らせ。
懐かしさと同時に一抹の寂しさを感じながら記事を読んだ。

「クラシック」は昭和初期に画家である店主、美作七郎氏が自身のアトリエを改装、クラシック音楽を聴かせる店として創められた喫茶店である。
東京の中野にある建物は創業当時そのまま、ほとんど手をつけられていない状態で営業しており、その古さがこの店の「売り」でもあった。
70年以上変わらぬ姿は、懐かしさを感じさせると同時に、店のドアを開けて中に入るにはちょっとした勇気をふりしぼらなければならないような近寄りがたい雰囲気を醸しだしていた。
薄暗い店内は真ん中が吹き抜けになっていて、壁際を回廊式に囲んだ形に2階席がある。
埃をかぶった蓄音機、古い柱時計、壁にかけられた店主の描いた油絵、その他雑多な置物が70年以上同じ状態で存在しており、その古色蒼然とした姿はちょっとした感動ものである。

私がこの店に通っていたのは、昭和42、3年頃のことで、中野に住んでいた友人たちと連れ立っては通いつめていた。
安いコーヒーを飲ませる「クラシック」は金のないわれわれ学生にとってはありがたい存在で、しかも飲み物や食べ物を持ち込んでもうるさく言われないことも好都合であった。
その気軽さに甘えて安いウイスキーを持ち込んでは何時間もねばるということも、たびたびであった。

後に、五木寛之のエッセイ集「風に吹かれて」を読んでいて、「私たちの夜の大学」というエッセイのなかに「クラシック」について書かれた一文をみつけた。
その一部をちょっと引用してみよう。

「美観街をさらに進むと、左に数本のせまい小路が走っており、その一本に風変わりな喫茶店があった。いや現在も残っているから、ある、と書くべきだろう。<クラシック>という名のその店は、私たち中野コミューンの昼間の議場のようなものだった。
 その店は九州出身の画家が経営する喫茶店で、店に一歩ふみ込むと、最初の客は一瞬ぎょっとする。店内の構造は一種の木造の蜂の巣城であり、ブンブン言う羽音のかわりに、バルトークやバッハの音楽が響いていた。雑然というか、整然というか、とにかく様々なガラクタや古色蒼然たる蓄音器の砲列が客席をとりかこんでいる。回廊式の二階席は、歩くたびにきしみ、手すりにもたれかかるのは危険だった。」

これを読んで、彼もわれわれと同じように、この店でたむろしていた時代があったということを知り、急に身近な人間になったような気がした。
「クラシック」という店は近寄りがたい一面をもっていたものの、いちどその気安さにふれると、虜になってしまう不思議な魅力をもった空間であった。
クラシック音楽のファンというわけではないが、ここで聴くクラシック音楽は魅力に満ちていた。
そんな音楽が流れるなか、安ウイスキーに酔って過ごす無為な時間は、とても居心地のいいものだったのだ。

20年近く経ち、上京のおりに、いちど訪ねてみたことがあったが、まだ店は健在で、昔のままの姿で営業していることを頼もしく思ったものだ。
いつまでもこの形で残ってほしいと思う反面、果たしていつまで続けることができるのだろうかと、他人事ながらちょっと危惧をおぼえたものだったが、とうとう幕を引くことになってしまったのである。
あの時代にわずかに触れ、ともにあったものが、またひとつその姿を消してしまった。
思い出とともにいささか苦い感傷をおぼえた。

 ●泉麻人「散歩のススメ」(新潮文庫)のなかにある”中野ブロードウエイ「廃墟の町」”というエッセイにも「クラシック」について書かれたくだりがあるので、興味のある方は、参考のために読んでみてください。

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プロフィール

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Author:cooldaddy
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年齢:今年(2008年)還暦です。
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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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