風に吹かれて

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映画「ワイアット・アープ」

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ワイアット・アープの波乱万丈の生涯を描いた映画である。
先日BSで観たが、観るのはこれが2度目。
ケビン・コスナーが主役のワイアット・アープを演じている。

ワイアット・アープといえば、西部劇には欠かせない伝説のヒーローである。
これまでにも何度も映画で取り上げられているが、記憶に残るものといえば、ジョン・フォード監督の『荒野の決闘』とジョン・スタージェス監督の『OK牧場の決斗』『墓石と決闘』である。
『荒野の決闘』ではヘンリー・フォンダ、『OK牧場の決斗』ではバート・ランカスター、そして『墓石と決闘』ではジェームズ・ガーナーがワイアット・アープを演じている。
またワイアット・アープの相棒のドク・ホリディは、それぞれビクター・マチュア、カーク・ダグラス、ジェイソン・ロバーツが演じている。
いずれも映画史に残る名作ばかり。
おそらくこの映画も、そうした名作に肩を並べようという意気込みで撮られたのだろうが、残念ながらそのレベルには達しなかった。
その意気込みのほどは、3時間を超える上映時間からも窺えるが、結果的にはそれが裏目に出てしまったようだ。
余計なエピソードを詰め込み過ぎて、間延びしている。
新しいアープ像を模索する心意気は買うが、結局空回りに終わってしまった。
そうしたマイナス要素が多いことから、封切当時は悪評続きで、失敗作のレッテルを貼られてしまい、ゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞、最低作品賞、最低監督賞に選ばれるという散々なけなされようであった。
しかしそうはいっても今観ると、失敗作とはいえども見るべきところは多々ある。
ケビン・コスナーが演じるワイアット・アープは、なかなか魅力的だし、ドク・ホリディを演じたデニス・クエイドはそれをさらに上回る魅力を発散している。
彼はこの役を演じるにあたって、20キロもの減量をしたそうだ。
肺病やみというリアリティを出すためだが、最初見たときは誰が演じているか判らないほどだった。
その意欲は成功しており、死の影を引き摺りながら、アープの友情に殉じようとする姿は見応え十分。
デニス・クエイドの新しい一面を見たと思った。

監督はローレンス・カスダン。
ケビン・コスナーとは『シルバラード』以来2度目の西部劇になる。
そしてケビン・コスナーはこの映画の製作も兼ねている。
そこには『ダンス・ウィズ・ウルブズ』で掴んだ栄光をもう一度という思いがあったのではなかろうか。
しかし意に反してそれが散々な評価という結果になってしまった。
その忸怩たる思いを払拭しようとしたのが、『ワイルド・レンジ』だったのではなかろうか。
この映画を観ながら、そんなふうな流れがあるように思えてきたのである。


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映画「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」

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2005年にいちど観て感銘を受けた映画である。
それが昨日のBSプレミアムで放送されたので、またもういちど観直した。
そしてやはりこれは隠れた名作であるとの認識を新たにしたのである。
これほどいい映画でありながら、ほとんど話題にもならず、また賞とも無縁の映画である。

2005年にこれを観た後、この映画について書いている。
参考までに載せておく。

<「ポストマン」以来6年ぶりにケヴィン・コスナーが製作、監督、主演した西部劇である。
 ケヴィン・コスナーといえば過去に「ダンス・ウイズ・ウルブス」、「ワイアットアープ」、さらにはSF仕立ての西部劇「ポストマン」と、製作、主演、監督した西部劇が3本もある。
(後に調べて判ったことだが、「ワイアットアープ」は彼の監督作ではなく、製作、主演のみ、監督はローレンス・カスダン。なおこの監督が1985年に撮った西部劇「シルバラード」にもケヴィン・コスナーは出演している。)
 西部劇が作られることの少なくなった近年のハリウッドにおいて、この数はかなりのものだ。
 彼の西部劇へのだわりのほどがうかがえる。
 それはおそらくインディアンの血をひくといわれる自らのルーツに対するこだわりからくるものに違いない。
 そんなケヴィン・コスナーらしい本格的西部劇である。
 
 牛を追うカーボーイ4人の一行がある町を通り過ぎようとするが、その町の悪徳牧場主から道理に合わない言いがかりをつけられて、仲間のひとりが殺され、さらにひとりが瀕死の重傷を負わせられる。
 そして牛まで奪われそうになってしまう。
 残されたふたりは圧倒的な不利を承知で、悪徳牧場主一家との対決に立ち上がる。
 ストーリーは西部劇にはありがちの、ごくありふれたものである。
 だがこの映画のいいところは味わいのあるデティールを丹念に積み重ね、西部に生きる男の心意気を描き切ったところだろう。

 カーボーイ一行のボスを演じているのが名優ロバート・デュバル。
 ケヴィン・コスナーとは10年来の相棒で、「ボス」「チャーリー」と呼び合うが、未だにお互いの本名も、過去も知らない。
 チャーリーは南北戦争の帰還兵で、その後はガンマンとして幾たびか修羅場をくぐりぬけ、だがそんな殺伐とした生き方にも疲れ果て、荒野に身を投じたという過去がある。
 いっぽうボスもかつては妻も子供もある牧場主だったが、何らかの事情で家族を失い、以後放牧を生業としたカーボーイ生活を続けている。
 ともにわけありの過去があるものの、あえてそのことに触れようとはしない。
 お互いを思いやる優しさと、今現在のお互いが人間的な信頼で結ばれていればいいという暗黙の了解がそこにはある。
 そして師弟愛とも呼びたいような良好な関係がふたりの間に築き上げられている。
 長年西部の荒野を生き抜いてきた無骨な男どうしの節度ある友情が心地良い。
 さらにアネット・ベニング演じる町の気丈な女性とケヴィン・コスナーとの不器用な恋がこの映画にもうひとつの色合いを付け加えている。
 もうけっして若くはないふたりの木訥な愛情表現がほほえましい。
 そしてそれを見守るボスの慈愛に満ちた眼差し。
 血なまぐさい決闘を前に、一服の清涼感を与えている。
 だがそんな平和なひとときを振り払い、正義を貫くためにふたりは決闘の場へと赴く。
 「生命と財産を守る権利は持っている」と言い切るボスの潔さ、決闘を前にボスがスイス産のチョコレートとキューバ産の葉巻を奮発、お互いの本名を教え合うエピソード、死を覚悟しながらもユーモアを忘れないボスとチャーリーの心意気、また雨で洪水になった町の大通りで流された子犬をチャーリーが助け、そのことで町の人々の信頼を得るといったエピソードなどが挿入されることで物語をさらに豊かなものにしている。
 また西部の大自然の雄大さ、厳しさが美しい映像で捉えられていることも、この映画を印象深いものにしている大きな要素だ。
 いい西部劇には詩情がある。
 この作品もその例に洩れない。
 西部劇にこだわり続けるケヴィン・コスナーの集大成ともいうべき作品である。 >

こんな感想であった。
そしてそれは今回観ても変わりはない。
というよりも前回以上にこの映画のよさを再認識したのである。
この映画は単に西部劇としての面白さだけでなく、人間ドラマさらにはラブ・ストーリーとしても優れており、台詞のひとつひとつが身に沁みて響いてくる。
繰り返し何度でも観たくなる映画である。


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映画「ジャンゴ 繋がれざる者」

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映画オタクのタランティーノが、マカロニ・ウェスタンを復活させた。
現代版マカロニ・ウェスタンである。
そういえばタランティーノは「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(三池崇史監督)にも、出演していたことを思い出した。
こちらは日本版マカロニ・ウェスタンである。
そのころからこの映画の構想を暖めていたのかもしれない。

題名の「ジャンゴ」は、1966年に製作されたイタリア映画「続・荒野の用心棒」の主人公の名前。
演じたのはフランコ・ネロ。
もちろん今回の映画にもカメオ出演しており、ファンを悦ばせてくれる。
こうした遊び心は、タランティーノのもっとも得意とするところ。
その唯一の登場シーンでのジャンゴとのやりとりは、

「名前は?」
「ジャンゴ、D-J-A-N-G-O、Dは発音しない」
「知っている」

思わずニヤリとさせられる。

主役のジャンゴを演じるのはジェイミー・フォックス。
黒人のガンマンとはタランティーノらしい着想である。
そのことで物語の背景となっている当時の「奴隷制度」の非人間性が鮮明に焙り出されることになる。
さらに白人対黒人といった単純な図式だけではなく、両者入り混じっての争いになるところも、タランティーノらしい捻りである。
そのひとりがジャンゴを救い出し、賞金稼ぎの相棒として育てるドイツ人医師・シュルツ。
演じるのは、前作「イングロリアス・バスターズ」でもナチス将校を演じたクリストフ・ヴァルツ。
ひっとすると彼こそが真の主役ではないかと思わせるような魅力的な人物だ。
この演技でアカデミー助演男優賞を受賞している。
「イングロリアス・バスターズ」での受賞に続く連続受賞である。

さらに奴隷農園側で君臨するのが、サミュエル・L・ジャクソン演じるスティーブンという奴隷頭。
レオナルド・ディカプリオ演じる非情な農園主の補佐役で、奴隷という立場でありながらも、ディカプリオの父親の代から仕えたこともあって、ディカプリオを息子のように裏から巧妙に操る男である。
事実上の黒幕といってもいい。
黒人だからといっても必ずしも奴隷の側につくような人間ばかりではないということだ。
そうした皮肉な設定が映画のリアリティーをさらに高めている。
こうした白人黒人が入り混じり、丁々発止のやりとりや抗争が繰り広げられていく。
そして最後はお決まりの、血糊飛び散る大銃撃戦へと突入していくのである。
マカロニ・ウェスタンの面白さを久しぶりで堪能させてくれた。

「パルプ・フィクション」以後の映画では、遊び心や流血の表現が過剰気味で、いささか辟易したものを感じていた。
もちろん、そうしたものがタランティーノの個性であり、ツボに嵌ればこれ以上はない映画的興奮を味あわせてくれるのだということは、充分に承知のうえでのことだが、それでもいささかマンネリ気味ではないかと感じていた。
ところがこの映画では、そうした不満を吹っ飛ばしてあまりある面白さを味あわせてくれたのである。
間違いなく「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」と並ぶ代表作になる。
いやむしろそれ以上の代表作といったほうがいいかもしれない。
そんな面白さを心ゆくまで満喫させてくれる映画であった。


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映画「昼下りの決斗」

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昨日に続いて今日も西部劇映画のレビューである。
こちらも先日BSシネマで観た映画。
サム・ペキンパー監督の事実上のデビュー作と云われている「昼下りの決斗」である。(第一作目は「荒野のガンマン」)
ペキンパー監督の特徴となった激しい暴力描写などはなく、きわめてオーソドックスな描き方ではあるが、後に「ケーブル・ホーグのバラード」や「ワイルド・バンチ」などで色濃く描かれた大西部の終焉、そして男の去り際の美学がこのデビュー作ですでに描かれている。
主演がジョエル・マクリーとランドルフ・スコット。
戦前の西部劇ファンにはお馴染みのスターである。
この時ジョエル・マクリーは55歳、ランドルフ・スコット59歳である。
ジョエル・マクリーはかつて名を馳せた名保安官を、そしてランドルフ・スコットはその助手を務めていた男を演じているが、ジョエル・マクリーが金山からの金塊輸送という仕事を受け負ったことから、今やしがない射的屋をやっているランドルフ・スコットに声がかかる。
そしてもうひとりランドルフ・スコットが選んだ若きカーボーイを助手に、金塊輸送の旅が始まる。
その旅の途中に知り合った娘エルサ(マリエッド・ハートレイ)を金山まで同行させたことから彼らはトラブルに巻き込まれてしまう。
そしてラストの「昼下りの決斗」へと雪崩れ込んでゆくのである。

決斗の相手方になる荒くれ者の鉱夫たちを演じるのが、後にペキンパー映画の常連となるウォーレン・オーツとL・Q・ジョーンズ、それにジョン・デイヴィス・チャンドラーらが加わり、不気味で凶暴な暴力性を発散させているのは、やはりペキンパーらしいところだ。
とくにウォーレン・オーツの不気味ないかがわしさは特筆もの。
ペキンパーに気に入られ、脇役専門の彼が後にペキンパー作品で主役を演じることになったのもうなずける怪演であった。

時代はすでにガンマンが脇に押しやられ、生きにくい時代になっている。
そのことが映画の冒頭でコミカルに描かれている。
そんな時代のなか、不器用なまでに正義を貫こうとするジョエル・マクリーの姿は痛々しい。
すでに自分の時代は終わってしまった。
そう自覚する彼はまるで死に場所を求めて彷徨う老いた象のように見えてくる。
ジョエル・マクリーは言う「貧しい男が死ぬ時着ているのは誇りの衣だ。着ていても暖かくない。」
「それでもいいのか」とランドルフ・スコットが訊ねる。
するとジョエル・マクリーは答える。「正しく死にたい。」と。

裏切りもあるが、それでも壊れない男の友情を柱に、男の美学を静かに謳い上げた。
そしてこの映画を最後にジョエル・マクリーとランドルフ・スコットは映画界を後に引退をした。
二重の意味で、男の去り際を謳い上げた映画でもあったのだ。


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映画「テキサスの五人の仲間」

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1965年製作の西部劇「テキサスの五人の仲間」がBSシネマで放送されたので観た。
これを最初に観たのは、20年近く前のこと。
テレビで放映されているのを何気なく観ているうちに、その面白さに目が放せなくなってしまった。
それ以来またもういちど観たいと思いながら、レンタルでは出ていないようで、これまでに見つけることができなかった。
だが今回BSシネマで放映されることになり、ようやく念願が叶ったというわけである。

やはり以前観た時と変わらない面白さを堪能した。
西部劇ではあるが、この映画にはアクション・シーンはまったくなく、西部劇でお馴染みのガンプレイもいっさいない。
それというのも、西部劇とは銘打っているものの、これはポーカーの勝負を描いた映画なのである。
そして大勝負の末に周到に用意された大ドンデン返し、観客は見事その術中にハマッてしまうのである。
その快感、これぞ映画の醍醐味!
ヘンリー・フォンダの渋さ、そしてジョアン・ウッドワードの上品な美しさも忘れがたい。

あまり知られていない映画だが、これは掘り出し物、間違いなく上出来の映画である。


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プロフィール

cooldaddy

Author:cooldaddy
住んでいるところ:青森県弘前市
出身地:香川県
年齢:今年(2008年)還暦です。
性別:男

還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
趣味のこと、生活のこと、心に残ったことなど、My Favorite thingsを、気ままに書いていこうと思います。
末永くおつき合いください。

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