風に吹かれて

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東野圭吾「虚ろな十字架」

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久しぶりに読んだ東野作品。
主なものは、昨年集中して読んだので、東野作品はもういいかという気持ちもあったが、書評を読んで興味を引かれたので読んでみた。

結果はアタリであった。
これまでの東野作品同様のストーリーの面白さと読み易さで、あっという間に読み切ってしまった。
東野作品のなかでも間違いなくベストテンに入る面白さであった。
いや面白いというのは不似合かもしれない。
この重いテーマを思えば、それは些か不謹慎な言葉のような気がしてしまう。
それほど重いテーマであった。

犯罪に巻き込まれることで、劇的に人生を変えられてしまった様々な人間たちの姿、そうした過酷な人間模様を見ているうちに、罪と罰、贖罪、死刑制度の是非といった決して答えの出ることのない底なしの問題について、深く考えさせられたのである。


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東野圭吾「秘密」

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1998年に刊行された代表作であり、出世作でもある。
この作品を契機に、人気作家としての地位を確立することになった。
同年の日本推理作家協会賞を受賞、また直木賞の候補にもなっている。

この小説を読む前に、かなり以前だが映画は観ている。
調べてみると、2001年であった。
封切られたのが1999年なので、その2年後にレンタルビデオで観たのである。

面白い映画という記憶はあるが、感動作というほどの印象はなかったように思う。
またこれが東野圭吾の小説が原作だということも知らなかったと思う。
当然細部はほとんど憶えていない。
ただ妻と娘が事故に合い、生き残った娘の体に妻の意識が乗り移ったという物語の骨子だけは憶えていた。
そんな状態のなか、この小説を読み始めた。
ところが映画とは違い、小説ではその面白さに夢中になり、一気に読んでしまった。
そしてラストで明かされた本当の意味での秘密を知ったとき、思わず大泣きしてしまったのである。
なるほど東野圭吾の代表作と言われるだけのことはある。
また自分のなかでもこれは間違いなくベスト3に入る。
ちなみにこれまで読んだ中でのベスト3を挙げると、これと「手紙」と「容疑者Xの献身」になる。
果たして今後これらを越える作品と出会えるかどうか、東野作品を読む日々は、まだまだ続く。


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マイ・ブーム

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先月から読み始めた東野圭吾の小説、今も飽きずに読み続けている。
最初に読んだのは、「時生」だったが、これは昨年読んだ。
次に読んだのは、「流星の絆」で、これは先々月の4月に読んだ。
その頃は、まだそれほど嵌っていたわけではなかったが、先月「新参者」と「赤い指」を読んでからは、俄然嵌ってしまった。
以来立て続けに読んでいる。

その後読んだものを記してみると、「悪意」、「分身」、「宿命」、「容疑者Xの献身」、「幻夜」、「手紙」、「魔球」、「予知夢」、「白夜行」、「秘密」、「変身」、「パラドックス13」、「マスカレード・ホテル」、「さまよう刃」、「夢幻花」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」となる。
そして今は「聖女の救済」を読んでおり、この後には「真夏の方程式」と「天空の蜂」の2冊が控えている。
さらに「仮面山荘殺人事件」と「眠りの森」が予約待ちになっている。

以来朝食後の2時間と夕食後の2時間が、わが家の読書タイムになっている。
家内とふたり、それぞれの部屋に篭っては読書に勤しんでいる。

こんなふうにひとりの作者を集中して読むことが、これまでにも何回かあった。
思い出すところを挙げてみると、古いところでは「山岡荘八」(これは徳川家康全26巻のみ)、「山本周五郎」、「司馬遼太郎」、「横溝正史」、「藤沢周平」、「森村誠一」、「宮本輝」など。
最近だと「車谷長吉」、「葉室麟」、「乙川優三郎」、「角田光代」、「西村賢太」、「百田尚樹」、「今野敏」といったところ。
しかし何と言っても、今回の「東野圭吾」が量的にも時間的にもいちばん多い。
もちろん東野圭吾が多作(82作品)ということもあるが、それよりも何よりも話が面白く、また話の中身がバラエティに富んでいるので、ついつい読んでしまう。
そうやって気がつくと20冊近くになっていたというわけである。

それでも最近はさすがに少し飽きが来始めているのも確かなところ。
そろそろ「東野圭吾」から離れる時期に来ているのかもしれない。


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東野圭吾「白夜行」

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東野圭吾の小説の人気ランキングをすれば、ベスト5には必ず入るという作品である。
その人気のほどは、累計200万部以上を売り上げているという数字からも伺える。
またドラマ化や映画化がされていることも、それを裏付けている。

物語は1973年に大阪で起きた質屋殺しから始まる。
しかしこの事件は多くの謎を残したまま迷宮入りになってしまう。
そこから被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂の、その後19年間の物語が綴られていくことになる。

この小説は、先日読んだ「幻夜」と登場人物のキャラクターや事件の展開など、多くの点で似通ったものがある。
そこから「幻夜」は「白夜行」の続編ではないかと言われているが、作者はこのことについて次のように語っている。

<どちらから読んでもらってもいいのですが、両方読めば両方読んだなりの面白さがあると思います。ただ『白夜行』の「続編」にはしたくなかったので、『幻夜』を書くとき、そこは苦労しました。ズバリ書いてしまうのは無粋。両方を読んだ人同士でいろいろ想像して盛り上がってくれればいいな、と思っています。>

ミステリー作家らしい謎を含んだコメントである。
そして作者の意図した通り、ファンの間では様々な解釈が飛び交い盛り上がる話題のひとつとなっているようだ。

いずれにしても犯罪を足懸かりにのし上がっていこうとする女と、それを陰から支える男という共通の図式によって生み出されたこれらの小説は、両方読むことでさらなる楽しみが生まれるということになるのだろう。
そんな作者の意図に乗っかって、番外の楽しみを享受するのも一興かもしれない。


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映画「容疑者Xの献身」再見

小説「容疑者Xの献身」を読み終わった後、家内もこれを読んだ。
その結果、これまで読んだ東野作品のなかではこれがいちばん、というのが彼女の感想であった。
ただし映画のほうは、あまりよく憶えていないと言う。
確かいっしょに観たような気もするが、果たしてどうだっただろう。
そこで、もういちどあらためて観直してみようということになり、さっそくレンタルショップに行って借りてきた。

再見しての感想を先に書けば、なかなかよく出来た映画ということになる。
前回観た時も同様の感想をもったが、今回はストーリーが分っているだけに、より細部を詳しく見ることができた。
どういうふうに映像化されているのか、そして俳優たちがそれぞれの役をどんな風に演じているのか、そうしたことを詳細に見ることができたのである。
なるほど、あそこはこういう風に映像化したのか、あそこはこうきたか、そんな小説との比較を楽しみながら映画を観た。
そういう意味では、なかなか興味深く面白い映画鑑賞であったわけだ。
そしていちばん印象に残ったのは、やはり前回同様、堤真一の演技であった。

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前回観たときは、原作を読んでいなかったので、堤真一演じる石神のキャラクターがどんなものなのか知らずにいたが、小説を読むと外見は堤真一とはまったく似ても似つかないキャラクターであった。
「ダルマの石神」というあだ名を持つように、外見は肥満体の冴えない中年男である。
当然のことながら恋愛経験はなく、人付き合いも苦手である。
数学においては天才的なひらめきを見せるものの、それを活かせる場所はなく、彼の存在価値を認める者は誰もいない。
孤独なオタクというのが、石神の現実の姿である。
いわば人生の落ちこぼれである。
そして絶望の末に自ら死を選ぼうとさえするのである。
そんな石神が、自らの人生を賭けて犯人母娘を窮地から救おうとする。
その異常ともいえる献身ぶりが、堤真一の演技によって見事に説得力を持ったものとして迫ってくる。
外見は原作の石神とは似ても似つかないものながら、その中味は果てしなく近い。
それが演技というものの持てるリアルな力なのであろう。
さらに献身を受ける女性、花岡靖子を演じた松雪泰子の演技も注目に値する。
犯罪を隠すために必死に生きる姿、そしてそれを思い悩む姿が迫真の演技で演じられている。
このふたりの演技のアンサンブルが、この映画最大の見せ所である。

今回は映画→原作→映画という順番で見てきたが、いずれの段階もじゅうぶんに楽しめた。
いいもの、気に入ったものは、こんな風に何回も繰り返し味わってみるべきだ。
そうすることでより一層深いものを知る事ができる。
そして感動がより深く強いものになっていく。
そのことを今回のことから、実感として学んだのであった。


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年齢:今年(2008年)還暦です。
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還暦という節目を迎え、何か新しいことを始めようとブログを開設しました。
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