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風に吹かれて

My Life & My Favorite things

Category: 外国映画

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映画「ウインド・リバー」

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ミステリーの傑作、クライム・サスペンスの傑作である。
冒頭から結末まで、一時も目を離すことができない。
背景となる自然の厳しさ、そのなかで生きる置き去りにされた人々の逃れることのできない苦しみ。
それらが、強い緊張感を伴って迫ってくる。
息を詰めて見続けた。

雪深いなかでの犯罪ということで「ファーゴ」や「シンプル・プラン」といった映画を思わせるが、そこにあったブラックなユーモアはここにはない。
また異文化のなかに入り込んでの捜査という点では、「刑事ジョン・ブック」を想起させる。
そうした要素を併せ持った映画である。

題名になっている「ウインド・リバー」とは、アメリカ中西部に位置するワイオミング州の山岳地帯の地名である。
雪深い酷寒の地で、ネイティブ・アメリカンの保留地になっている。
部族独自の自治権が認められており、州の権限が及ばない地域である。
面積は鹿児島県と同じくらいあるが、そこを取り締まる警察官の数はたったの6人。
そのためすべてに手を回すことができず、なかば無法地帯と化しており、多くの犯罪が見過ごされている。
さらに保留地内で起きた犯罪には、市警や州警察は介入することができず、捜査を行えるのはFBIだけ。
そんな特殊な土地で起きた少女暴行致死事件の行方を追うというのが、この映画のストーリーである。
主人公はジェレミー・レナー演じるコリー・ランバートという男。
合衆国魚類野生生物局のハンターである。
ある日ハンティングの最中、少女の遺体を見つけたことから事件が始まる。
そこへ事件のために派遣されてきたのが、エリザベス・オルセン演じるもうひとりの主人公、FBIの女性捜査官ジェーンである。
このふたりを軸に事件の真相を探る捜査が開始される。
そしてその困難な捜査のなかで浮かび上がってくるネイティブ・アメリカンたちの逃れられない過酷な現実、生きることの困難さ、そうしたものが観る者に様々なことを問いかけてくる。
人間ドラマとしても一級品。
重く苦々しいが、同時にささやかな希望も残されている。
そしてそれに深く癒される。

「ここで生きるには運ではなく、強さと生き抜く意志があるかどうかだ」
そんなセリフとともに、忘れられない映画になった。


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Category: 月別観た映画と読んだ本

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今月観た映画と読んだ本(2018年12月)

観た映画


sallsman.jpg「セールスマン」(DVD)
2016年イラン/フランス 監督/脚本:アスガー・ファルハディ 出演:シャハブ・ホセイニ/タラネ・アリシュスティ/ババク・カリミ/ファリド・サッジャディホセイニ/ミナ・サダティ/マラル・バニアダム/メーディ・クシュキ


kimihahitori.jpg「君はひとりじゃない」(DVD)
2015年ポーランド 監督/脚本:マウゴシュカ・シュモフスカ 出演:ヤヌシュ・ガヨス/ユスティナ・スワラ/マヤ・オスタシェフスカ/エヴァ・ダウコフスカ/アダム・ヴォロノヴィチ/トマシュ・ジェンテク/ヴワディスワフ・コヴァルスキ


teroru-kisetu.jpg「テロルの季節」(DVD)
1969年 監督:若松孝二 出演:吉沢健/佐原知美/江島裕子/須藤ひとみ/今泉洋/春田浩将


mother.jpg「マザー!」(DVD)
2017年 監督/脚本:ダーレン・アロノフスキー 出演:ジェニファー・ローレンス/ハビエル・バルデム/エド・ハリス/ミッシェル・ファイファー/ブライアン・グリーソン/ドーナル・グリーソン/ジョヴァン・アデポ


sami-s.jpgサーミの血(DVD)
2016年スウェーデン/ノルウェー/デンマーク 監督:アマンダ・ケンネル 出演:レーネ=セシリア・スパルロク/ミーア=エリーカ・スパルロク/マイ=ドリス・リンピ/ユリウス・フレイシャンデル/オッレ・サッリ/ハンナ・アーストロム/マーリン・クレーピン


train-mission.jpg「トレイン・ミッション」(DVD)
2018年イギリス/アメリカ 監督:ジャウム・コレット=セラ 出演:リーアム・ニーソン/ヴェラ・ファーミガ/パトリック・ウィルソン/サム・ニール/エリザベス・マクガヴァン/ジョナサン・バンクス/フローレンス・ピュー


gifted.jpg「gifted/ギフテッド」(DVD)
2017年アメリカ 監督:マーク・ウェブ 出演:クリス・エヴァンス/マッケナ・グレイス/ジェニー・スレイト/リンゼイ・ダンカン/オクタヴィア・スペンサー


pariiki.jpg「15時17分、パリ行き」(DVD)
2018年アメリカ 監督:クリント・イーストウッド 出演:アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス/スペンサー・ストーン/ジュディ・グリア/ジェナ・フィッシャー


a-brond.jpg「アトミック・ブロンド」(DVD)
2017年アメリカ 監督:デヴィッド・リーチ 出演:シャーリーズ・セロン/ジェームズ・マカヴォイ/エディ・マーサン/ジョン・グッドマン/トビー・ジョーンズ/ジェームズ・フォークナー/ソフィア・ブテラ/ビル・スカルスガルド/サム・ハーグレイブ/ティル・シュワイガー


long-vacation.jpg「ロング・ロング・バケーション」(DVD)
2017年イタリア 監督:パオロ・ヴィルズィ 出演:ヘレン・ミレン/ドナルド・サザーランド/クリスチャン・マッケイ/ジャネル・モロニー/ダナ・アイヴィ


hitsujinoki.jpg「羊の木」(DVD)
2018年 監督:吉田大八 出演:錦戸亮/木村文乃/北村一輝/優香/市川実日子/水澤紳吾/田中泯/松田龍平/中村有志/安藤玉恵/山口美也子/深水三章


it-follows.jpg「イット・フォローズ」(DVD)
2014年アメリカ 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル 出演: マイカ・モンロー/キーア・ギルクリスト/ダニエル・ゾヴァット/ジェイク・ウィアリー ヒュー/オリヴィア・ルッカルディ/リリー・セーペ


nachisuga.jpg「ナチスが最も恐れた男」(DVD)
2008年ノルウェー 監督:エスペン・サンバルグ/ヨアキム・レニング 出演:アクセル・へニー/ニコライ・クレーヴェ・ブロック/クリスチャン・ルーベック/クヌート・ジョナー


tabidati-tuduri.jpg「あなたの旅立ち、綴ります」(DVD)
2016年アメリカ 監督:マーク・ペリントン 出演:シャーリー・マクレーン/アマンダ・セイフライド/アン・ヘッシュ/トーマス・サドスキー/フィリップ・ベイカー・ホール/トム・エヴェレット・スコット/アンジュエル・リー



読んだ本

dazai-jisyo-s.jpg太宰治の辞書(北村薫 現代小説)


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Category: 読書

Tags: 太宰治  

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北村薫「太宰治の辞書」

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文学探訪、書評、エッセイ、論文、さらにはミステリーといった要素を合わせもった小説である。
幻惑されそうな内容だが、読み進むうちに曰く言い難い魅力に絡めとられてしまう。
こうした小説を読むのは初めてである。

主人公の《私》は小さな出版社に勤める40代の女性。
無類の読書家であるが、小説の細部が気になる性質。
そしていったんそれが気になると、とことん追求せざるをえなくなる。
そんな《私》が芥川龍之介の『舞踏会』を評した三島由紀夫の「ロココ的」という言葉に触発され、その繋がりから太宰治の『女生徒』のなかで書かれた「ロココ料理」という言葉に行きあたる。
さらに太宰が辞書で調べた「ロココ」という語彙の意味「華麗のみにて内容空疎の装飾様式」という文章に辿りつくが、果たしてそれがほんとうに太宰が辞書を引いて調べた言葉なのかどうかという疑問が沸き、その真偽を確かめるための探索が始まることになる。
そうした流れの中で三島由紀夫、江戸川乱歩、萩原朔太郎、江藤淳、ピエール・ロチ、フランソワ・モーリアックといった様々な文学者や文学作品が採り上げられる。
さらに助言や協力を仰ぐ人たちが登場、例えばそれは会社の上司であったり、出版を担当する大学の教師であったりするが、なかでも重要なのは大学時代からの友人・高岡正子と落語家の春桜亭円紫のふたり。
高岡正子からは「ロココっていえば、太宰だな」という助言があり、愛読した文庫本『女生徒』を手渡される。
それをきっかけに太宰文学の世界へと入り込んでいくことになる。
また円紫の場合は、寄席で彼の落語を聴いて楽しんだ後、行きつけの居酒屋でふたりで酒を酌み交わす。
そこで交わされる太宰についての話題のなかで、円紫から「太宰治の辞書」についての助言をもらうことになる。
それが次なる探索へと繋がっていく。
またこの会話のなかでさらに興味深い話を聴かされる。
それは太宰の言葉としてよく知られている「生まれて、すみません」が、実は太宰の言葉ではないということ。
そのことについては小説の中で詳しく書かれているが、太宰らしいエピソードで非常に興味深い。
そして同時にそのことは『女生徒』が太宰のファンだった有明淑から贈られた日記を下敷きに書かれたという事実とも重なるものがあり、そうした考察のなかから太宰文学の本質に迫ろうとする。
非常にミステリアスで知的好奇心を大いに刺激された。
贅沢で豊かな時間だった。
そして小説を深く読むとは、こういうことなのだということを教えられたのである。

調べてみると、これは「円紫さんと私」シリーズの6作目ということだ。
作者のデビュー作である『空飛ぶ馬』がシリーズの第1作目で、以後『夜の蝉』、『秋の花』、『六の宮の姫君』、『朝霧』と続き、この作品が16年ぶりの新作ということだ。
そういうわけで後追いになるが、他の5作品もぜひ読んでみたいと思っている。
そしてもちろん太宰の小説も。


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Category: 外国映画

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映画「サーミの血」

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サーミとは北欧ラップランドに住む先住民族のこと。
トナカイの狩猟・放牧を主な生業にしている。
ラップランドはスカンジナビア半島北部にあり、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシアの4カ国に渡っているが、映画ではスウェーデンが舞台になっている。

時代は1930年代、サーミ人は劣等民族とみなされ、差別的な扱いを受けていた。
サーミ人の少女エレ・マリャは、妹とともに寄宿学校で学んでいた。
彼女は成績も良く、上級の学校への進学を望んでいたが、人種的に劣っているとみなされるサーミ人の進学は認められていない。
諦めることができないエレ・マリャは家出を決行、身分を偽って忍び込んだ夏祭りで知り合った青年二クラスを頼って、彼が住む街を訪れる。
そこでスウェーデン人として生きるための、あらゆる手立てを講じていくのであった。

謂われなき差別を受けることへの、たったひとりの反乱である。
だがその道は容易ではなく、茨の道。
そしてその行き着いた先が、夢に描いたようなものではなかったということは、年老いたエレ・マリャの苦渋に満ちた表情から窺い知ることができる。
それでもその選択は、けっして間違ったものではなかったのだという強い意思も同時に伝わってくる。

監督のアマンダ・ケンネルはサーミ人とスウェーデン人を両親に持つ女性監督である。
「自らのルーツを深く知りたい」との思いから作ったこの映画が、彼女のデビュー作である。
声高に差別を告発するのではなく、ひとりの少女の成長を見守るなかで、スウェーデンの負の歴史を静かに紐解いていくのだという姿勢が、そこからは感じとれる。
静かに淡々と進んでいく物語は、だからこそ却って力強いものが伝わってくる。
そして北欧の雄大で美しい自然が、そこにさらなる力強さを生み出している。


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Category: 日本映画

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映画「あゝ、荒野・前後編」

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主人公を演じた菅田将暉とヤン・イクチュンがいい。
とくの韓国俳優であるヤン・イクチュンが、どうやって日本人の役を演じるのかというところに、一抹の不安を感じながらも大いに好奇心をかきたてられたが、彼が演じたのが吃音で対人赤面恐怖症の男で、ほとんどセリフらしいセリフがないということで、大いに得心がいったのである。
これなら言葉の壁を越えて存分に演じる事ができるわけだ。
なるほどよく考えたものだと感心させられた。
同時にそれが彼がこれまで演じたことのないキャラクターであるというところも大いに興味をそそられた。
ヤン・イクチュンといえば、「息もできない」のヤクザに代表されるような暴力的で押しの強いイメージがあるが、これはそれとは真逆の役柄である。
ところがそれを不自然に感じさせることなく、見事に演じ切っているのである。
ヤン・イクチュンの俳優としての力量と魅力に、ますます魅せられた。
いっぽう菅田将暉演じる新次という男は、直情的で暴力的な少年院帰りのチンピラヤクザ。
どちらかといえばヤン・イクチュンが演じてもいいようなキャラクターだが、それを菅田将暉は若者らしい生きのよさで演じて、ヤン・イクチュンに負けていない。
そうした対照的なふたりが、ひょんなことからボクシングの世界に足を踏み入れ、そこで自分たちの居場所を見つけるというのがこの映画の骨子である。

原作は1966年に寺山修司が書いた唯一の小説。
それを前編を20021年、後編を20022年という時代に設定して映画化している。
原作の1966年というのは、東京オリンピックが行われた翌々年のことである。
映画はそれを2020年に再度開かれることになった東京オリンピックの翌年に設定している。
そこには未来から現代日本の姿を照射してみようという意図があるのだろう。
その着想が面白い。
しかし時代は未来であっても、描かれる世界は原作の1966年に置き換えてもおかしくないほど思いっきりアナログな世界である。
肉体と肉体がぶつかり合うボクシングの世界ということなら、それは当然のことと言えば当然ではあるが、「明日のジョー」にも通じるような昭和的な世界が展開されていく。
そしてそこに寺山修司がこだわり抜いた母なし子、吃音、競馬、街頭インタビューといった意匠が散りばめられることで、現代の地獄巡りをすることになる。
その歪な世界のなか、社会から弾かれた主人公ふたりが、自らの宿命に抗うかのようにリングに立つことになるのである。

迫力あるボクシング・シーンはこの映画の白眉である。
これまで観てきたどのボクシング映画と比べても、遜色ない激しさで迫ってくる。
そして自らの人生を賭けたかのような必死で壮絶な姿を見ているうちに、思わず胸が熱くなってしまった。

この映画は最初はDVDで、そして2度目は劇場のスクリーンで観たが、5時間という長丁場を感じさせない充実した内容であった。
終始圧倒され続けた5時間だった。
そしてこのような形で寺山修司が採り上げられ、作品となったことは、寺山修司ファンとして、そして同じ青森県人として非常に喜ばしく思ったのである。


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Category: 弘前

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弘前公園散歩そして今日から12月

久しぶりに弘前公園を散歩した。
桜を始めとした園内の木々は、ほとんど葉を落としていたが、場所によっては紅葉が少しだけ残っており、その色彩が鮮やかに目に飛び込んできた。
それがわずかであるだけに、却って印象深く目に映る。
こういう風景もなかなかいいものだ。
今年は暖冬傾向だそうだが、それでも冬は確実に近づいている。
そんななか、秋の名残りを味わいながらの散歩だった。

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早いもので今日から12月、師走である。
ところで12月を何で「師走」というのだろうか。
今まで何気なく使っていたが、ちょっと気になったので、この機会に調べてみることにした。
それによると諸説あるようで、正確なところは判らないが、そのなかで主なものは次のようなもの。
まず「師が走る」説。
この場合の「師」とは教師、お寺のお坊さん、そして御師を指している。
「御師」というのは、お寺や神社に参拝する人を世話する人のこと。
そうした人たちが、この時期に走るほど忙しくなるというのが、この説である。
さらに「し・果す」説。
「し」とは「仕事」や「四季」、「年」を意味しており、それが「果す」、すなわち終わるということである。
このほかにもまだ諸説あるが、このふたつが有力な説のようだ。
いずれにしても何かと気ぜわしくなる12月が、今日から始まる。



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今月観た映画と読んだ本(2018年11月)

観た映画


aakouya1.jpg「ああ荒野 前篇」(DVD)
2017年 監督/脚本:岸善幸 出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり/モロ師岡/高橋和也/今野杏南/山田裕貴/山本浩司/鈴木卓爾/でんでん/木村多江/ユースケ・サンタマリア


aakouya2.jpg「ああ荒野 後篇」(DVD)
2017年 監督/脚本:岸善幸 出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/木下あかり/モロ師岡/高橋和也/今野杏南/山田裕貴/山本浩司/鈴木卓爾/でんでん/木村多江/ユースケ・サンタマリア


wonder-strack.jpg「ワンダーストラック」(DVD)
2017年アメリカ 監督:トッド・ヘインズ 出演:オークス・フェグリー/ジュリアン・ムーア/ミシェル・ウィリアムズ/ミリセント・シモンズ


john-wick2.jpg「ジョン・ウィック チャプター2」(DVD)
2016年アメリカ 監督:チャド・スタエルスキー 出演:キアヌ・リーブス/コモン/ローレンス・フィッシュバーン/リッカルド・スカマルチョ/ルビー・ローズ/ピーター・ストーメア/ジョン・レグイザモ/イアン・マクシェーン


arigatou-toni.jpg「ありがとう、トニ・エルドマン」(DVD)
2016年ドイツ/オーストリア 監督/脚本:マーレン・アデ 出演:ペーター・シモニシック/ザンドラ・ヒュラー/ミヒャエル・ヴィッテンボルン/トーマス・ロイブル/トリスタン・ピュッター/ハーデウィック・ミニス


mission-wild.jpg「ミッション・ワイルド」(DVD)
2014年アメリカ/フランス 監督:トミー・リー・ジョーンズ 出演:ヒラリー・スワンク/トミー・リー・ジョーンズ/グレイス・ガマー/ミランダ・オットー/ジェームズ・スペイダー/メリル・ストリープ


hatasiai.jpg「果たし合い」(DVD)
2015年 監督:杉田成道 出演:仲代達矢/桜庭ななみ/高橋龍輝/柳下大/原田美枝子/益岡徹/進藤健太郎/矢島健一/徳永えり/松浦唯


bohemian-rhapsody-s.jpgボヘミアン・ラプソディ(DVD)
2018年アメリカ 監督:ブライアン・シンガー 出演:ラミ・マレック/ジョセフ・マッゼロ/ベン・ハーディ/グウィリム・リー/ルーシー・ボイントン/マイク・マイヤーズ/アレン・リーチ/エイダン・ギレン/トム・ホランダー/アーロン・マッカスカー


lady-bird.jpg「レディ・バード」(DVD)
2017年アメリカ 監督/脚本:グレタ・ガーウィグ 出演:シアーシャ・ローナン/ローリー・メトカーフ/トレイシー・レッツ/ルーカス・ヘッジズ/ティモシー・シャラメ/ビーニー・フェルドスタイン/スティーヴン・マッキンレー・ヘンダーソン/ロイス・スミス


wonderful-life.jpg「僕のワンダフル・ライフ」(DVD)
2017年アメリカ 監督:ラッセ・ハルストレム 出演:デニス・クエイド/ペギー・リプトン/K.J.アパ/ブリット・ロバートソン/ジョン・オーティス





読んだ本


sagasimono.jpg「さがしもの」(角田光代 短編集)


eigasyousetu.jpg「村上龍映画小説集」(村上龍 短編集)


yakusyaha_2018113008364699d.jpg「役者は下手なほうがいい」(竹中直人 エッセイ)


tou_20181130083647ff1.jpg「凍」(沢木耕太郎 ノンフィクション)


kiminiokuruhon.jpg「きみに贈る本」(書評)


downtown.jpg「ダウンタウン・ヒーローズ」(早坂暁 現代小説)



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Category: 外国映画

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映画「ボヘミアン・ラプソディ BOHEMIAN RHAPSODY」

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一昨日の夜、今話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行った。
クィーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの短くも波瀾万丈の人生を描いた映画である。
この映画を知った当初は、勝手にドキュメンタリー映画なのだとばかり思い込んでいて、あまり興味を持たなかったが、実は劇映画なのだと知ると、俄然興味が湧いてきたのである。
また映画を観た人たちの高評価なコメントなどを読むうちに、これはぜひ映画館で観てみたいということになり、さっそく家内と連れ立って観に行ったというわけである。

クィーンに関してはまったくの無知である。
もちろん代表曲といわれる「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」や「ウィ・ウィル・ロック・ユー」などは耳にしたことはある。
ただそれがクィーンの曲だとは知らずにいたというくらいで、まったくの門外漢といっていい。
なのでクィーンのファンとして観たわけではなく、純粋にいち映画ファンとして話題の映画を観に行ったということになる。

映画はブライアン・メイとロジャー・テイラーが組んでいたバンドに、新しいボーカリストとしてフレディ・マーキュリーが加わるところから始まる。
そして次第に注目されるようになり、やがてメジャー・デビューを果たし、人気バンドとなり、そして解散、再結成へと至るまでが、様々なエピソードを積み重ねながら描かれていく。
そのなかでフレディ・マーキュリーの家族との確執、最愛の女性メアリーとの出会い、パキスタン人でゲイという二重のマイノリティだという苦悩などがドラマチックに描かれるが、やはりこの映画の最大の魅力は、ラストの21分に及ぶ「チャリティ・コンサート”ライヴ・エイド”」の圧倒的なライヴ・シーンである。
1985年にロンドン郊外のウェンブリー・スタジアムで開催されたチャリティーコンサートのライヴ・シーン。
それを忠実に再現したというシーンはまさに圧巻だった。
それまでのドラマはすべてこのシーンのために用意されたのではないかと思わせるほどの迫力。
また字幕で流れる歌詞が、それまでのドラマとリンクして迫ってくる。
それによって普通に聴く以上に曲の良さが伝わってくる。
まさに魂が揺さぶられるライヴ・シーンだ。
音楽が持つ力、そしてそこに映画が持つ力が加わることで、相乗効果が生まれ、さらに何倍もの魅力が生み出されたということである。
その圧倒的な音楽体験、そして映画体験に、知らず知らずに涙が流れてきたのである。


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テーマ : 映画館で観た映画  ジャンル : 映画


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今月観た映画と読んだ本(2018年10月)

観た映画


hakusoh.jpg「ハクソー・リッジ」(DVD)
2016年アメリカ/オーストラリア 監督:メル・ギブソン 出演:アンドリュー・ガーフィールド/サム・ワーシントン/テリーサ・パーマー/ヴィンス・ヴォーン/ヒューゴ・ウィービング/レイチェル・グリフィス


mukoku_201811010629281fa.jpg「武曲 MUKOKU」(DVD)
2017年 監督:熊切和嘉 出演:綾野剛/村上虹郎/前田敦子/片岡礼子/神野三鈴/康すおん/風吹ジュン/小林薫/柄本明


eye-in-the-sky.jpg「アイ・イン・ザ・スカイ」(DVD)
2015年イギリス 監督:ギャヴィン・フッド 出演:ヘレン・ミレン/アーロン・ポール/イアン・グレン/フィービー・フォックス/モニカ・ドラン/アラン・リックマン/バーカッド・アブディ/ジェレミー・ノーサム


pentagon.jpg「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(DVD)
2017年アメリカ 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:メリル・ストリープ/トム・ハンクス/サラ・ポールソン/ボブ・オデンカーク/トレイシー・レッツ/ブラッドリー・ウィットフォード/ブルース・グリーンウッド/マシュー・リス/ジョン・ルー/デビッド・クロス


blueni.jpgブルーに生まれついて(DVD)
2015年アメリカ 監督/脚本:ロバート・バドロー 出演:イーサン・ホーク/カルメン・イジョゴ/カラム・キース・レニー/スティーヴン・マクハティ/ジャネット=レーヌ・グリーン/ダン・レット/ケダー・ブラウン/ケヴィン・ハンカード


siawasenoenogu-s.jpgしあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(DVD)
2016年カナダ/アイルランド 監督:アシュリング・ウォルシュ 出演:サリー・ホーキンス/イーサン・ホーク/カリ・マチェット/ガブリエル・ローズ


zanzou.jpg「残像」(DVD)
2016年ポーランド 監督/脚本:アンジェイ・ワイダ 出演:ボグスワフ・リンダ/ゾフィア・ヴィフラチュ/ブロニスワヴァ・ザマホフスカ/クシシュトフ・ピェチンスキ/シモン・ボブロフスキ/アレクサンデル・ファビシャク/トマシュ・ヴウォソク/アレクサンドラ・ユスタ/マリア・セモチュク/マグダレナ・ヴァジェハ/エヴァ・ヴァンツェル


chiritubaki_20181101062917bdf.jpg散り椿(DVD)
2018年 監督/脚本/撮影:木村大作 出演:岡田准一/西島秀俊/黒木華/池松壮亮/緒形直人/新井浩文/柳楽優弥/芳根京子/駿河太郎/渡辺大/麻生久美子/石橋蓮司/富司純子/奥田瑛二


siawasenahitori.jpg幸せなひとりぼっち(DVD)
2015年スウェーデン 監督/脚本:ハンネス・ホルム 出演:ロルフ・ラスゴード/バハー・パール/フィリップ・バーグ/アイダ・エングヴォル/カタリナ・ラッソン



読んだ本


kensatugawano.jpg「検察側の罪人」( ミステリー)


sinianodokusyo.jpg「シニアの読書生活」(鷲田小彌太 エッセイ)


sinjitu.jpg「真実」(梶芽衣子 ドキュメント)


kaiyuuden-s.jpg快優伝 三國蓮太郎・死ぬまで演じつづけること(佐野眞一 ドキュメント)



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佐野眞一「快優伝 三國蓮太郎・死ぬまで演じつづけること」

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2013年に90歳で亡くなった俳優・三國蓮太郎が自選した映画10本を、ともに観ながらインタビューを行ったという本である。
その10本というのは、掲載順に書くと「飢餓海峡」、「にっぽん泥棒物語」、「本日休診」、「ビルマの竪琴」、「異母兄弟」、「夜の鼓」、「襤褸の旗」、「復讐するは我にあり」、「利休」、「息子」である。
いずれも名作と呼ばれる作品ばかり。
それを出演者である三國蓮太郎と一緒に観ながらインタビューを行うのである。
なんと贅沢な話であろうか。
映画ファンからすれば、垂涎もの、うらやましいかぎりである。
しかし相手は底知れない快優・三國蓮太郎である。
生半可な対応は怪我の元、返り討ちに合いかねない。
だが対する佐野眞一も、一筋縄ではいかないライターである。
これまでにも甘粕正彦、正力松太郎、中内功、孫正義、小泉純一郎、石原慎太郎などといったカリスマたちを、俎上にあげてきたライターである。
一歩も引かずに踏み込んでゆく。
そのつばぜり合いはなかなかスリリング。
そこで語られる出生の秘密、戦争体験、若き日の放浪、女性遍歴、映画界での伝説的なエピソードの数々、そして息子・佐藤浩市のことなどが、時に赤裸々に、時にはぐらかしながら語られていく。
また時に笑いがあり、和やかな時間もあり、といったインタビューは変化に富んでいる。
そして当初の予想とは違って、素の三國蓮太郎はいたって穏やかで紳士的。
インタビューが進むにしたがって親密度が増してゆく。
かつては映画監督を目指したこともあるという佐野眞一の映画愛を、三國蓮太郎が正面から受け止めたからなのかもしれない。

ところでこれら10本の映画のうち「襤褸の旗」を除いた他の9本はすべて観ている。
なのでこの本を読んでいると彼らとともに映画をもういちど観返しているような気分になってくる。
中でも最初に取り上げられた「飢餓海峡」がもっとも印象に残っている。
それは著者・佐野眞一も同様で、特別の思い入れをもって書いている。

この映画が作られたのは1965年、東京オリンピックの翌年、高校3年生のときである。
圧倒的エネルギーを発散するこの映画を観た時の記憶は今も鮮やかに残っている。
これほどの衝撃を受けた映画はそれまでにはなかった。
以来何度も繰り返し観ているが、何度観ても新しい発見があり、感動がある。
けっして古びることがない。
昭和27年生まれで私より1歳年上の佐野眞一も、同じような衝撃を受けている。
それだけに佐野同様の思い入れをもってこの章を読むことになったのである。
ちなみにこの映画が作られた4年前の1961年、内田吐夢は中村錦之助主演で「宮本武蔵」を撮っている。
以後1年に1作づつ撮り、5年後の1951年、「飢餓海峡」と同じ年に5部作として完結させている。
この映画で三國蓮太郎は沢庵和尚を演じており、その存在感は強く印象に残っている。
ついでに書くと三國蓮太郎は1954年に作られた東宝映画「宮本武蔵」(監督・稲垣浩)にも出演、こちらでは本位田又八を演じている。
「宮本武蔵」という映画にとって、三國蓮太郎は欠かせない俳優ということになる。
このことだけでも三國蓮太郎が、いかに幅広い芸域をもった俳優かということがよく分かる。

「俳優とは?」という質問に対して、三國は「人に非ずして、優れた者」と答えている。
いかにも三國蓮太郎らしい答えである。
この本を読むことで、そこに込められた様々な思いの一端に触れることができたように思う。
またもういちど「飢餓海峡」が観たくなってきた。


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